WAGB
砕氷船

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です
※DPMAはDrydocking Phased-Maintenance Availabilityの略。深さ(D:depth)とは竜骨の上面から上甲板梁の船側における上面までの垂直距離。喫水もしくは吃水(d:draft)とは水面に浮かぶ船の水面下の深さをいい、水面からキールの下面までの垂直距離を指す
※データは砕氷艦バートン・アイランド級の項を参照
※搭載機:ヘリコプター2機
↑USCGC Burton Island (WAGB-283); no caption/photo number; date/photographer unknown. Burton Island was originally commissioned into the US Navy in 1946 and was transferred to the Coast Guard in 1966. She remained in service until 1978.

↑Image courtesy of Shipbucket.
船名 NAME 造船所
記号
船種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
スタテン・アイランド
12
Staten Island CG-96 WAGB-278 ウェスタン・パイプ&スチール社 1966/2/1 1974/11/15 ◎1942/6/9 起工
◎1942/12/28 進水
◎1944/2/26 ソヴィエトに貸与されSeverny Veterと改名(12
◎1951/12/19 ソヴィエトより返還され海軍に移管
◎1966/2/1 沿岸警備隊に移管され、船種記号をWAGB-278に改める
1971/2/28 Mawson Station北方海域にて海底の突出部と接触し損傷
◎Antarctic Dec 1970-Mar 1971 (1, 2).
イーストウィンド Eastwind CG-97 WAGB-279 ウェスタン・パイプ&スチール社 1944/6/3 1968/12/13 ◎1942/6/23 起工
◎1943/2/6 進水
1949/1/20 BarnegatにてタンカーGulfstreamと衝突し損傷
◎1972/7/31 売却
◎Kearnyにて解体
◎Captured German weather station, east Greenland, 4 Oct 1944. Greenland.
☆WAGB-279の撃沈スコア(以下の艦船)
・1944/10/15 ドイツ海軍気象・補給艦Externstiene(グリーンランドにて拿捕、123
◎Antarctic 1955-1956, 1960, 1961, 1962, 1963.
サウスウィンド
12
Southwind CG-98 WAGB-280 ウェスタン・パイプ&スチール社 1944/7/15 ◎1944/7/15 沿岸警備隊に移管され、船種記号をWAGB-280に改め、サウスウィンドと命名
◎1945/3/25 退役、ソヴィエトに貸与されAdmiral Makarovと改名
◎1949/12/28 横須賀にてソヴィエトより返還され海軍に移管
◎1966/10/31 沿岸警備隊に移管され、船種記号をWAGB-280に改める
◎1967/1/18 再役、サウスウィンドと改名
◎1968 サウスウィンドがメリーランド州ボルティモアを出発し、南極大陸をはじめとする世界各地へ7ヶ月間の派遣を行った。 1969年5月7日にボルティモアに戻るごろには、沿岸警備隊史上2隻目の地球一周を達成したカッターとなっていた
◎1974ごろ 退役
◎Greenland.
CG-99 WAGB-281
◎Antarctic 1957-1958.
CG-184 WAGB-282
◎Antarctic 1947, 1957, 1959.
バートン・アイランド
123
Burton Island WAGB-283 ウェスタン・パイプ&スチール社 1966/12/15 1978/5/9 ◎除籍後、沿岸警備隊に移管され、船種記号をWAGB-283に改める
◎退役後、海事局に移管
◎1980/8/17 解体のため、San JoseのLeven Metals Corp. に売却(売却額$261,000)
◎Operation Deep Freeze, 1967-1978 (1, 2, 3, 4). Antarctic Dec 1970-Mar 1971 (1, 2).
エディスト
123
Edisto WAGB-284 ウェスタン・パイプ&スチール社 1965/10/20 1974/11/15 ◎1965/10/20 沿岸警備隊に移管され、船種記号WAGB-284に改める
1972/10/6 南極にて貨物船Mizarと衝突
◎退役後、海事局に移管
◎General Service Administrationに移管
◎1977/9/29 メリーランド州ボルティモアのボストン・メタルズ社に売却
◎CareyのUnion Minerals Companyに再売却
◎Antarctic Dec 1969-Mar 1970 (1, 2, 3).


軽荷排水量(1965年時):3,049t 満載排水量(1945年時):5,200t(1965年には5,253t) 全長:88.39m 幅:22.65m(22.68mともいわれる) 吃水(1945年時):5.79m(最大、1965年には5.86m(最大)) 主機/軸数:フェアバンクスモース式10-cyl. ディーゼルエレクトリック6基/3軸(1軸は前方) 出力:12,000馬力(のちに10,000馬力) 速力(1945年時):16.0kt(1975年には18.5kt) 航続力(1965年時):17.9ktで9,720浬(1989年には9.0ktで41,000浬) 乗員(1945年時):士官10名、准士官2名、下士官兵132名(1965年には士官11名、准士官2名、下士官兵122名)
※レーダー:SL-1(1945年時)
※12tクレーン2基を搭載

↑Image courtesy of Shipbucket.
船名 NAME 船種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
マッキノー Mackinaw WAGB-83 Toledo Shipbuilding Company 1944/12/20 2006/6/10 2006/6/10 ◎1966/5/1 船種を砕氷船(WAGB-83)に改める
◎除籍後、Mackinaw Cityにて記念船となる


※データは設標船ストリスの項を参照
船名 NAME 船種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
ストリス Storis WAGB-38 トレド・シップビルディング社 1942/9/30 ◎のちに船種を砕氷船(WAGB-38)に改める
◎1972後半 中距離カッターに改装、船種を中距離カッター(WMEC-38)に改める


※データは砕氷艦グレイシャーの項を参照
艦名 NAME 艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
グレイシャー
12
Glacier WAGB-4 インガルス造船所 1987/7/7 ◎退役後、沿岸警備隊に移管され、船種記号をWAGB-4に改める
◎退役後、海事局に移管、国家防衛予備船隊に編入
◎1987/7/8 ワシントン州ブレマートンへ曳航、装備を撤去、係船
◎1991/3/3 Suisun Bayへ曳航
◎2012/2/12 解体のため、テキサス州BrownsvilleのEsco Marineに売却(売却額$146,726.00)
◎2012春 カリフォルニア州メア・アイランドのDrydock No. 2にて入渠、船底の清掃(12345
◎2012/5/7 BrownsvilleのEsco Marineへ曳航(2012/6/19到着)


基準排水量:10,430t 満載排水量:13,194t(13,623tともいわれる) 全長:121.64m 幅:25.45m(25.48mともいわれる) 吃水:8.53m(10.24mともいわれる) 主機/軸数:CODLOG(プラット&ホイットニー式FT-4A12ガス・タービン3基、アルコ式16V-251Fディーゼル発電機6基、モーター3基)/3軸 出力:ガス・タービン60,000馬力、モーター18,000馬力 速力:18.0kt 航続力:18.0ktで16,000浬(18.0ktで18,000浬ともいわれる) 兵装:12.7mm機銃もしくは7.62mm単装機銃2基、小火器 搭載機:ヘリコプター2機 乗員:138名(士官15名、下士官兵127名とも士官、下士官兵合わせて157名ともいわれる/科学者33名/航空要員12名)
※3ktの連続砕氷能力1.82m、最大砕氷厚さ6.4mの能力を持つ

↑MCMURDO STATION, Antartica (Jan. 28, 2023) - The heavy ice breaker USCGC Polar Star (WAGB-10) keeps shipping channels open approaching McMurdo Station, Antarctica. Joint Task Force-Support Forces Antarctica (JTF-SFA), oversees the activities of the joint services and provides Department of Defense support to the National Science Foundation (NSF) and United States Antarctic Program (USAP) through Operation Deep Freeze. (U.S. Navy photo by Senior Chief Mass Communication Specialist RJ Stratchko)

↑BEAUFORT SEA (Nov. 20, 2009) - An international research expedition being conducted in the Beaufort Sea aboard the Coast Guard heavy icebreaker ship Polar Sea (WAGB-11) organized and led Naval Research Laboratory (NRL), Marine Biogeochemistry section. U.S. Coast Guard photo. (Released)

Coast Guard Icebreaker USCGC Polar Star (WAGB-10) arrives in the Southern Ocean. USNI News Video.

↑Image courtesy of Shipbucket.
※下の画像は1978年にポーラー級を武装する案が浮上

↑Image courtesy of Shipbucket.
船名 NAME 船種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
ポーラー・スター
12
Polar Star WAGB-10 ロッキード・シップビルディング&コンストラクション社 1976/1/19 ◎1973/11/17 進水
◎1977/11/15 ポーラー・スターは、“ディープ・フリーズ作戦 Operation Deep Freeze”に関連した氷上テストと作戦任務のため、南極に向けてシアトルを出発した。ポーラー・スターは最近、シアトル地区で改造プロペラとオープン・ウォーター・エンジニアリング・トレイルの設置を完了した
◎1986 近代化改装(~1992)
◎1997 入渠
◎2010/3 退役、ワシントン州シアトルのTodd Shipyardsにて延命工事(~2012/12、修理額$57,000,000)
◎2012/12/14 再役
◎2014 入渠
2018/1/11 南極にてガスタービン1基が故障
2018/1/16 南極にてシャフト・シールが破損、エンジン・ルームが浸水、のちに修理
2019/2/10 McMurdo Sound北方海域にてゴミ焼却室出火
◎2024/11/22 ポーラー・スターと乗組員は金曜日にシアトルを出航し、調査ステーションへの補給を目的とした毎年恒例の軍合同任務である“ディープ・フリーズ作戦 Operation Deep Freeze”を支援するため、南極への数ヶ月にわたる派遣を開始した。今回の派遣は、沿岸警備隊が南氷洋におけるNSFの南極活動と米国南極プログラムを支援して28年目にあたる。ポーラー・スターの任務には、氷を貫通して航行可能な水路を開き、燃料や補給船がMcMurdo Stationに到達できるようにすることも含まれる。McMurdoは米国最大の南極観測基地であり、物流の拠点でもある
◎ニックネームはビルディング10 Building 10、ブランドX Brand X、ポーラー・スペア Polar Spare、レッド・タブズ・オブ・ファン Red Tubs of Fun、ワイド・アス・ガヴァーメント・ビルディング Wide Ass Government Building
ポーラー・シー
12
Polar Sea WAGB-11 ロッキード・シップビルディング&コンストラクション社 1978/2/23 ◎1975/6/25 進水
1982/1/28 南極にて油槽艦ユーコン Yukon(T-AOT-152)と衝突し損傷
◎1986 近代化改装(~1992)
1994/8/22 北極点に到達した2隻の北米大陸の水上船のうちの1隻(もう1隻はカナダ沿岸警備隊砕氷船Louis S. St-Laurent
2010/6/25 ディーゼル発電機5基故障
◎2010 運用終了
◎ニックネームはビルディング11 Building 11、ポーラー・ローラー Polar Roller、レッド・タブズ・オブ・ファン Red Tubs of Fun、ワンダーリング・アークティック・ガービッジ・バージ Wandering Arctic Garbage Barge、ウィ・オールウェイズ・ゴー・バイバイ We Always Go Bye-Bye、ホワット・ア・グレート・ボート What a Great Boat


満載排水量:16,400t(16,700tともいわれる) 全長:127.74m 幅:24.99m 吃水:9.02m(9.80mともいわれる) 主機/軸数:ディーゼル電気(ディーゼル発電機4基、モーター2基)/2軸 出力:46,000制動馬力 速力:17.0kt 兵装:機銃2基 搭載機:ヘリコプター2機 乗員:士官12名、下士官10名、兵53名、科学者35名
※3ktの連続砕氷能力1.4mの能力を持つ

↑USCGC Healy (WAGB-20) underway. US Coast Guard Photo. Image courtesy of USNI news.

↑BEAFORT SEA (August 11, 2023) - A military diver swims behind the icebreaker USCGC Healy (WAGB-20) during a scientific mission in the Beaufort Sea with USCG divers of Regional Dive Locker West and Navy divers of Mobile Dive and Salvage Unit (MDSU) 1 Aug. 11, 2023. Together, the Coast Guard and Navy conducted 42 military dives, totaling 656 minutes of bottom time to depths of 40 feet in the Arctic Ocean. As a component of Explosive Ordnance Disposal Group One, MDSU-1 provides ready, expeditionary, rapidly deployable mobile diving and salvage companies to conduct harbor and waterway clearance, salvage, underwater search and recovery, and underwater emergency repairs in any environment. (U.S. Navy Courtesy Photo)

↑Image courtesy of Shipbucket.
船名 NAME 船種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
ヒーリー
12
Healy WAGB-20 エイヴォンデール・インダストリーズ 1999/11/10
(2000/8/21?)
◎1996/9/16 起工
◎1997/11/15 進水
◎2009/10 シアトルのTodd-Pacific ShipyardsにてDPMA(修理額$12,500,000)
◎2016/1 Harbor IslandのVigor Shipyardsにてオーヴァーホール(~2016/4)
2020/8/18 Seward海域を航行中、午後9時30分に電気火災が報告され、消防隊が影響を受けたモーターを切り離し、午後9時56分までに鎮火を確認。火災のため、右舷推進モーターとシャフトは使用不能となり、本船はさらなる点検と修理のためシアトルに向けて航行(8月15日にSewardに到着し、11名の科学者を乗船させたのち、国家安全保障の確保と北極圏での科学活動を行うため、8月18日に出発。火災の結果、北極圏での活動は全てキャンセル)
◎2022/11/11 ヒーリーは、北極点通過を含む北極高緯度地域での歴史的な17,000マイル、124日間の展開を終え、母港のシアトルにもどった。ヒーリーと乗組員は、氷で覆われた北極海を横断して世界の頂点に達し、2022年9月30日に地理的北極点に到達した。これは、米国の水上艦艇が単独で北緯90度に到達した2度目のケースだった。2022年7月と8月、アラスカ州Sewardに寄港したのち、ヒーリーはボーフォート海とチュクチ海に進み、北緯78度まで進み、ワシントン大学応用物理学部 University of Washington Applied Physics Departmentとウッズホール海洋研究所 Woods Hole Oceanographic Institutionの海軍研究局 Naval Researchが後援するチームを支援した。乗船したチームはヒーリーの乗組員と協力し、北極移動観測システムの一環として、縁氷帯および流氷帯全体で海上グライダー、水中センサー、音響ブイの展開と回収を含むさまざまな作業を行った。北極への往復中、ヒーリーはコディアック航空基地 Air Station KodiakのMH-60ヘリコプターの乗員とともにコッツェビュー湾とアラスカ州Kodiak島沖での飛行作戦に参加し、大型海上警備カッターキンボール Kimball(WMSL-756)と通過訓練を実施し、米国とロシアの間の国際海上境界線の哨戒を完了した。9月と10月には、アラスカ州ダッチ・ハーバーへの寄港後、ヒーリーはふたたび北上し、総観北極調査の一環として多分野にわたる国際共同研究を実施した。乗船した国立科学財団の資金提供を受けたチームは、北極海全体の環境変化を研究するためのサンプルとデータを収集した。北極点に到着すると、ヒーリー号は2日間の科学調査を実施し、乗組員は数時間の氷上自由時間を楽しんだ。10月末にダッチ・ハーバーで2度目の補給停泊中にすべての科学要員を下船させたのち、ヒーリーはアラスカ州ジュノーに最後の寄港を行い、そこで乗組員の友人や家族は、シアトルまでの内海航路の最終航行中にカッター船に乗る機会を得た
2024/7/25 USNIニュースが伝えたところによると、変圧器の電気火災により、2隻の米砕氷船のうちの1隻、ヒーリーは北極海任務を中止せざるを得なくなった。火災によってヒーリーの夏季任務が短縮されたのは、この4年間で2度目である。USNIニュースが今月初めに報じたところによると、7月25日に火災が発生したとき、この中型砕氷船はアラスカの北西、チュクチ海で夏のパトロールを開始したばかりだった。火災の原因は船の2つの主推進モーターのうちの1つであった。沿岸警備隊のジェニー・シェイ少佐 Lt. Cmd. Jennie Shayeは、“船舶部隊は速やかに鎮火し、人的被害は報告されていない”と述べた。シアトル第13管区 13th District広報官のジェニー・シェイ少佐が水曜日にUSNIニュースに語った。ケヴィン・ランデイ沿岸警備隊大将 Coast Guard Adm. Kevin Lundayは、今月初めにブルッキングス研究所 Brookings Institutionで講演し、“船内の機械の多くは旧式であり”、部品が入手できなくなる可能性があるため、修理は困難であると述べた。“今日、沿岸警備隊の主要なカッターで航行を開始するには、桟橋でほかの船と部品交換をしなければならない。カニバリゼーション(共食い)”だ。副司令官はブルッキングスでこう語った。“短期間ならまだしも、何年にもわたってそれを続ければ、自国の準備態勢を食いつぶすことになる”。27歳の砕氷船は、修理のため母港シアトルへ南下中で、途中ダッチ・ハーバーに寄港する。寄港予定は8月14日。この火災のために中止された科学ミッションのひとつが、地球規模の海洋船舶ベース水路調査プログラム(Global Ocean Ship-Based Hydrographic Investigations Program: GO-SHIP)である。その目的は、北極海盆を横断する史上初の単一船、単一シーズン、高解像度の水路観測を行うことであった。沿岸警備隊のもう1隻の砕氷船ポーラー・スターは、カリフォルニア州Vallejo近郊のメア・アイランドで、計画されている耐用年数延長プログラム planned service life extension programの第4フレーズを行っている。沿岸警備隊のニュース・リリースによると、4月に始まったこの作業は、“ディープフリーズ2025作戦 Operation Deep Freeze 2025”へのコミットメントを果たすため、8月中に完了する予定だという


満載排水量:16,400t(16,700tともいわれる) 全長:110.00m 幅:24.40m 吃水:10.38m(depth of hull) 主機/軸数:キャタピラー式C280-12 12-cyl. 4ストローク中速ディーゼル(各エンジンは1,000rpmで4,060kW(5,440馬力)を発生する。2,000kWの軸発電機2基と1,700kWのキャタピラー式3512C補助ディーゼル発電機4基を備え、消火システムを含む船内の消費者に電力を供給している)/2軸(ショッテル可変ピッチ・プロペラ) 速力:海洋時15.0kt/砕氷時5.0kt 搭載機:ヘリデッキのみ 乗員:28名(64名部屋を備える)
※アイヴィクはアンカー・ハンドリング曳船兼供給船 anchor handling tug and supply vesselであるため、メイン・デッキの下に液体と個体バラ積み貨物 bulk cargoのためのチェーン・ロッカーと貯蔵タンクだけでなく、船尾に大きな牽引ウィンチを装備している。3基のバウ・スラスターと2基のスターン・スラスターを備え、そのうちの1基はアジマス式の折りたたみ式。冗長性とハンドリング向上のため、2つの高揚力舵を備えている。アイヴィクは米国船級協会 American Bureau of Shippingによって分類されている。その氷クラス ice classであるABS A3は、多年流氷が存在する極地の氷条件下での航行用に強化されていることを示している。さらに、“砕氷船 Ice Breaker”という表記は、ほかの船舶のために航行可能な水路を開くために氷を砕くために設計され、建造されていることを示している

↑Aiviq in heavy seas on 30 December 2012. Image courtesy of en.wikipedia.org.

↑Image courtesy of Shipbucket.

船名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
アイヴィク Aiviq ノース・アメリカン・シップビルディング社 ◎2024会計年度 2010年2月3日起工、2011年11月1日進水、2012年月日竣工のEdison Chouest Offshoreの砕氷船アイヴィックの購入に$125,000,000を割り当てた
◎2024/8/14 沿岸警備隊は、商業的に調達した砕氷船の母港としてアラスカ州ジュノーを使用することを水曜日に発表した。沿岸警備隊の発表によると、沿岸警備隊はこの船を中型の極地用砕氷船に改造する計画で、そのプロセスには2年かかると見積もられている
沿岸警備隊は、 極地での任務準備と能力を補うために市販の極地砕氷船を購入する契約を 、11月20日にルイジアナ州カットオフのOffshore Service Vessels, LLC と締結した。総額$125,000,000の固定価格契約には、全長 360フィートの米国製極地クラス3相当の砕氷船アイヴィクの納入と再稼働が含まれてる。契約には、技術データ、スペアパーツ、必要な改造、認証、乗組員のトレーニング、運用準備活動に関する規定も含まれている


※沿岸警備隊の次期砕氷船はドイツ連邦教育研究省船Polar Stern IIを基にしており、ユニークなフィンランドの推進設計を採用し、アメリカのディーゼル・エンジンを搭載していると造船会社VTハルター・マリーン社 VT Halter Marineは発表。2024年に沿岸警備隊に引き渡される予定

↑An artist's rendering of VT Halter Marine's winning bid for the U.S. Coast Guard Polar Security Cutter. VT Halter Marine image used with permission. Image courtesy of USNI news.
船名 NAME 船種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
VTハルター・マリーン社


Update 24/12/01