YAG
雑役船

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です
※このYAGという艦種は試航船である。試航船とは機雷が敷設されている海面を掃海後に試航して機雷の有無を身を呈して確認する船のこと
総トン数:2,224t 全長:73.76m(74.16mともいわれる) 幅:12.64m(12.80mともいわれる) 吃水:6.40m(7.41mともいわれる) 主缶:缶2基 主機/軸数:triple-expansion蒸気機関2基/2軸 兵装:12.7mm単装機銃4基、7.62mm単装機銃2基 乗員:98名
艦名 NAME 艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
タトゥーシュ Tatoosh YAG-1 Bellingham 1941/6/17 1944/12/1 1944/12/11 ◎1941/3/27 1918年2月25日進水、1918年11月竣工の補給船兼魚介類輸送船Catherine D.(オフィシャル・ナンバー 216216)を購入
◎1941/3/9 Winslowにて海軍に引き渡される
◎1941/4/10 タトゥーシュと改名
◎1941/4/25 限定的な運用開始、のちにピュージェット・サウンド海軍工廠でmobile section baseに改装
◎1944〜1945 この間、Adakにて装備を撤去、兵舎兼貯蔵庫として係船
◎1945/9/29 Adak北方海域へ救難航洋曳船ATR-32が曳航、古い弾薬と一緒に沈没処分
◎Assigned to the 13th Naval District. Stationed at NOB Kodiak, June 1942-mid 1943. Stationed at NOB Adak, mid 1943-1945. Reassigned to 17th Naval District with creation of that organization, 14 April 1944 .


総トン数:288t 全長:41.22m 幅:7.79m 吃水:2.43m 主機/軸数:Deutz式6-cyl. ディーゼル機関2基 出力:220制動馬力 乗員:士官3名、下士官兵40名
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YAG-2 South China Shipbuilding & Railway Works 1943/2/22 ◎1941/6/2 1931年10月27日進水、1931年竣工の香港のHoi Fook Shipping Co., Ltd. の内燃貨物船Hoi Kong(イギリス・オフィシャル・ナンバー154068、 1933年にNorth Negros Sugar Co., Ltd. に売却されRobert O. と改名)を購入
◎1941/6/19 海軍に引き渡されキャヴィテ海軍工廠にて運用、のちにキャヴィテ海軍工廠で設網船に改装
1941/12/10 改装中、日本軍機の爆撃を受け破壊。キャヴィテ海軍工廠の退去に伴い放棄
1942/1/2 マニラ陥落に伴い喪失とみなされる
1942年から43年にかけて日本に拿捕され、陸軍輸送船山城丸(#2213)として使用される


総トン数:221t 全長:37.99m 幅:7.34m 吃水:2.59m 主機/軸数:Atlas式Type F.41 4-cyl. ディーゼル機関1基 出力:160制動馬力 乗員:士官2名、下士官兵20名
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YAG-3 South China Shipbuilding & Railway Works 1943/2/22 ◎1941/6/2 1926年竣工のIloiloのNorth Negros Sugar Co., Ltd. の内燃船Paz IIを購入
◎1941/6/25 海軍に引き渡されキャヴィテ海軍工廠にて掃海艇として運用
◎多くの報道とは異なり、YAG-3はキャヴィテ空襲とマニラ陥落を生き延びた。第16海軍区の文書には“USS Paz II”として何度も登場し、1942年3月にはまだ存在していた
1942/5/6 コレヒドール陥落に伴い喪失とみなされる


総トン数:131t 全長:33.52m 幅:7.46m 吃水:4.08m 主機/軸数:Bergsund式3-cyl. ディーゼル機関1基 出力:120制動馬力 速力:7.0kt
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YAG-5 John F. James & Sons 1944/6/28 ◎1941/12/31 艦種を雑役船(YAG-5)に改める
◎1942/3/27 運用開始
◎1943/5/3 運用終了
◎1943/10/19 War Shipping Administrationが購入(売却額$15,000)
◎1944/5/18 サン・ディエゴへ中型港内曳船YTM-240が曳航
◎1943/10/19 海事委員会に移管
◎1946/3/8 ロサンゼルスのE. C. Wardに売却
◎1948 OceansideのHerbert E. Pooleに売却
1950夏 サン・ディエゴ港にて沈没
◎Operated as station vessel at San Pedro 1942-43. Transferred from San Pedro Section, Local Defense Forces, 11th ND to 11th Naval District for laying up, 24 March 1943.


総トン数:191t 全長:41.45m 幅:8.22m 吃水:5.05m 主機/軸数:ディーゼル機関1基 出力:215制動馬力
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YAG-6 George Lawley & Son 1946/7/19 ◎1941/12/31 艦種を雑役船(YAG-6)に改める
◎1942/1/8 運用開始
◎1943/5/3 運用終了、係船
◎1943/10/16 海事委員会が購入(購入額$35,000)
◎1944/8/8 サンディエゴの海軍無線音響研究所 Navy Radio & Sound Laboratoryの実験船として、非分類雑役船アラナー Araner(IX-57)の乗員とともに運用開始
◎1946/6/27 運用終了
◎1946/8/30 ロサンゼルスのMorgan AdamsとJames M. Adams, Jr. に売却されEnchantressと命名
◎1948 ニューポート・ビーチのWilliam C. とPatricia Ogleに売却
◎1950 InglewoodのOliver W. BlivinsとJoseph J. Flick, Jr. とHulda J. Flick, Jr. に売却
◎1953 マイアミのDBA Dade Drydock Corp. のLazare Bakerに売却される
◎1953/9/5 グランド・ケイマン島のRoy Edison McTaggertとジャマイカのOlney Clive Websterに売却、イギリス船籍となる
◎Operated as station vessel at San Pedro 1942-43. Transferred to 11th Naval District for laying up, 25 March 1943.


※データは雑役艦マンハセット級の項を参照
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YAG-8
12
ベスレヘム・スチール社スパローズ・ポイント造船所 1942/8/8 1943/10/22 1943/10/30 ◎1923 進水
◎1912/7/20 Eastern Steamship Lines, Inc. に引き渡されWiltonと命名
◎1941/12 海事委員会が取得
◎1942/1/2 ボストンの海軍に移管、艦種を雑役船(YAG-8)に改める
◎1942/1/12 ブルックリンのSullivan Dry Dock & Repair Corp. で警備船に改装
◎1942/3/26 運用開始
◎1942/5/30 艦種を雑役艦(AG-47)に改め、マンハセット Manhassetと命名、ブルックリンのSullivan Dry Dock & Repair Corp. でQシップに改装
◎3rd Naval District inshore patrol, Mar-May 1942.
YAG-9
12
ベスレヘム・スチール社スパローズ・ポイント造船所 1942/1/3 1943/10/26 ◎1923 進水
◎1912/7/20 ボストンのEastern Shipbuilding Lines, Inc. に引き渡されCornishと命名
◎1941/12 海事委員会が取得
◎1941/12/29 海軍に移管、艦種を雑役船(YAG-9)に改める
◎1942/1/2 運用開始
◎1942/3/30 ブルックリンのSullivan Dry Dock & Repair Corp. で警備船に改装(〜1942/6/29)
◎1942/5/30 艦種を雑役艦(AG-48)に改め、マスケゲット Muskegetと命名
◎3rd Naval District.


排水量:195t 全長:49.68m(49.86mともいわれる) 幅:6.09m 吃水:2.74m 主機/軸数:4-cyl. triple-expansion蒸気機関/1軸 出力(計画):100馬力
※メジャー迷彩(アメリカ海軍歴史センターのサイトから、12
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YAG-13 Delaware River Shipbuilding & Engine Works 1943/4/12 1944/6/6 1944/6/9 ◎1942/8/13 艦種を雑役船(YAG-13)に改める(艦種を雑役船に改めるまでMarine Basinにて係船)
◎1942/4/12 運用開始
◎1943年12月24日、キー・ウェストへ向けてニュー・ヨーク港を出航
1943年1月14日、アルベマール海峡にて衝突により損傷、設標船リンデン Linden(WAGL-228)がノース・カロライナ州エリザベス・シティへ曳航
1943/2/4 ノース・カロライナ州ビューフォート沖で一時座礁し、ノース・カロライナ州Morehead Cityに到着
◎1943年2月11日、チャールストン海軍工廠到着、1943年4月初めまで修理中
◎1943年4月12日、NOBキー・ウェストに配属
◎1943/8 艦隊音響学校戦隊 Fleet Sound School Squadron(TG 23.3)の部隊として訓練任務に従事(〜1944/4)
◎1944年4月17日、サウンド・スクールの任務から解かれる
◎前の持ち主に返却するも使用不能とされる(Balettiは戦後、この埋め合わせとして余剰の駆潜艇を手に入れたとされる)
◎1944年6月〜7月 この間、ノーフォークにてレーダー訓練用ターゲットに改造
◎1944年8月〜9月 この間、射撃訓練に使用
◎1944/9/9 ヴァージニア沖にて軽巡洋艦ヴィクスバーグ Vicksburg(CL-86)のシェイクダウン中に標的として沈没


総トン数:185t 全長:45.72m 幅:7.95m 吃水:3.10m 主機/軸数:4-cyl. triple-expansion蒸気機関/1軸 出力:1,200馬力 乗員:32名
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YAG-14 George Lawley & Son 1943/4/3 1944/8/11 1944/8/22 ◎1943/8/7 再取得し、ニュー・ヨーク州スタテン・アイランドのFrank McWilliams Shipyardとベスレヘム・スチールで雑役船に改装、艦種を雑役船(YAG-14)に改める(艦種を雑役船に改めるまでMarine Basinにて係船)
◎1942/12/12 運用開始
◎1942年12月31日、キー・ウェストへ向けてニュー・ヨーク港を出航
◎1943年4月3日、NOBキー・ウェストに配属
◎1943/8 艦隊音響学校戦隊 Fleet Sound School Squadron(TG 23.3)の部隊として訓練任務に従事(〜1944/4)
◎1944年6月12日、サウンド・スクールの任務から解かれる
◎1944年6月〜7月 この間、NOBキー・ウェストのピア8にて係船
◎除籍後、War Shipping Administrationに移管、ニュー・ヨーク州ニュー・ヨークのTourist, Inc. (すなわちCircle Line Co.)に売却されTouristと命名
◎1952 除籍、解体


排水量:400t 全長:28.34m 幅:8.53m 吃水:1.28m 主機/軸数:ディーゼル
艦名 NAME 艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
コヒ Kohi YAG-27 ニュー・ジーランド 1942/11/17 1944/3/3 ◎1942/11/17 New Zealand Joint Purchasing Boardの船を購入し改装
◎1944/3/14 New Zealand Joint Purchasing Boardに返却


※データは税関監視船部蒸気船アルゴンクィン級の項を参照
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YAG-29
12
グローブ鉄工所 ◎1943 海軍が取得、艦種を雑役船(YAG-29)に改め、運用開始
◎のちに運用終了
◎1946 解体


※データは非分類雑役船クリスティアナの項を参照
艦名 NAME 艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
クリスティアナ
123
Christiana YAG-32 Johnson Foundry & Machine Company 1942/11/9 1945/7/28 ◎1943/11/20 艦種を雑役船(YAG-32)に改める
◎1945/31 クリスティアナという艦名をとる
◎1946/2/25 海事委員会に移管、後にマイアミのS. E. Thatcherに売却
◎West Indies.


※データは雑役艦ナシャウェナの項を参照
艀(自走)358型を改装

↑USS Nashawena (YAG-35) moored pierside, at either Mare Island or Pearl Harbor, circa 1947-48. US Navy photo. Image courtesy of NavSource.
艦名 NAME 艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
ナシャウェナ Nashawena YAG-35 シアトル・シップビルディング&ドライ・ドック社 1947/6/20 1953/8/17 ◎1947/9/9 艦種を雑役船(YAG-35)に改める、通信のメンテナンスを行う
◎メア・アイランド海軍造船所にて退役後、トレジャー・アイランド海軍基地にて運用開始
◎1953末 太平洋予備艦隊に編入
◎1960/6/1 Anthony Zahardisに売却
◎1960/7/3 Anthony Zahardisへ曳航、ワシントンD.C. のOmega Hydrospace Services, Inc. (1966年にUS Undersea Cable Corp. が取得)のケーブル工事に使用、Omega(オフィシャル・ナンバー 285876)と改名
◎1962ごろ イギリス船籍となる、バハマのナッソーを母港にする(イギリス・オフィシャル・ナンバー315947)
◎1968 パナマで船籍となる
◎1971 リベリアのInternational Marine Operations, Inc. に売却、リベリア船籍となる
◎1973 売却
◎1980年代初め Lloyds Registerから除籍


※データはEC2-S-C1型“リバティ・シップ”の項を参照
↑John L. Sullivan (YAG-37) underway, date and place unknown. US Navy photo. Image courtesy of NavSource.

↑John L. Sullivan (YAG-37) moored at Maryland Shipbuilding and Drydock Co., Baltimore, MD. for repairs, 29 April 1957. The engines visible in the photo include two mounted on the forward deck and two aft. AO Wirephoto. Image courtesy of NavSource.
↑YAG-40 (Formerly the SS Granville S. Hall). Off the Mare Island Naval Shipyard, California, on 12 November 1953, following conversion for Navy use. Note the large "B" painted on her smokestack. Official U.S. Navy Photograph, from the Collections of the Naval Historical Center.
艦名 NAME 艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
フロイド W. スペンサー Floyd W. Spencer YAG-36 デルタ・シップビルディング社 1944/8/22 ◎1953 海軍に移管、艦種を雑役船(YAG-36)に改める
◎1960 日本にて解体
ジョン L. サリヴァン John L. Sullivan YAG-37 Permanente Metals Richmond, California Yard #2 1943/6/7 ◎1957 海軍に移管、艦種を雑役船(YAG-37)に改める
◎実験用掃海艇に改造(船体に空のドラム缶を詰め、機雷に衝突して機雷原を通過することを目的とする。既存の推進機を撤去し、船の微動用に4基のT34ターボプロップ航空機用エンジンを前後の甲板に搭載、チェサピーク湾にてノーフォーク海軍造船所の水中爆発研究部(Underwater Explosion Research Division)が行った実験に使用された、123
◎実験後にニューポート・ニューズにてターボプロップ・エンジンを撤去、ウィルミントンにて国家防衛予備船隊に編入
◎1958 ウィルミントンにて解体
YAG-38
YAG-39
YAG-40
12
J. A. Jones Construction Company, Panama City 1944/11/7 1972/5 ◎1953/5 海軍に移管、艦種を雑役船(YAG-40)に改める
◎1957末 サン・ディエゴにて太平洋予備艦隊に編入
◎1962/5 サン・フランシスコのTriple A Machine Shopにて改装
◎1962/10/20 再役、グランヴィル S. ホール Granville S. Hallと命名
◎1962/11/24 真珠湾にて練習艦兼実験船となる
◎除籍後、海事局に移管
◎1972/3(1972/6/30?) 日本にて解体


※データはレーダー哨戒艦(貨物輸送船改造)ガーディアン級の項を参照
Z-EC2-S-C5型“リバティ・シップ”を改装
艦名 NAME 艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
ガーディアン Guardian YAG-41 J. A. Jones Construction Company, Panama City 1955/2/1 1965/7/28 1965/9/1 ◎1954 海軍に移管、チャールストン海軍造船所で航洋レーダー哨戒船に改装、艦種を雑役船(YAG-41)に改め、ガーディアンと改名
◎のちに艦種を航洋レーダー哨戒船(YAGR-1)に改める
ルックアウト Lookout YAG-42 J. A. Jones Construction Company, Panama City 1955/3/5 1965/7/12 1965/9/1 ◎1954/8/13 海軍に移管、チャールストン海軍造船所で航洋レーダー哨戒船に改装、艦種を雑役船(YAG-42)に改め、ルックアウトと改名
◎のちに艦種を航洋レーダー哨戒船(YAGR-2)に改める
スカイウォッチャー Skywatcher YAG-43 J. A. Jones Construction Company, Panama City 1955/3/29 1965/3/29 1965/4/1 ◎1954/9/30 海軍に移管、ポーツマス海軍造船所で航洋レーダー哨戒船に改装、艦種を雑役船(YAG-43)に改め、スカイウォッチャーと改名
◎のちに艦種を航洋レーダー哨戒船(YAGR-3)に改める
ジェームズ W. ホイーラー James W. Wheeler YAG-44 J. A. Jones Construction Company, Panama City 1955/4/2 1965/7/1 1965/7/1 ◎のちに艦種を雑役船(YAG-44)に改める
◎1954/8 艦種をを航洋レーダー哨戒船(YAGR-4)に改める


※データは設網船YN-1級の項を参照
艦名 NAME 艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
バターナット Butternut YAG-60 Lake Washington Shipyards, Inc. 1942/5/13 1969/7/18 1971/7/1 ◎のちに籍をもどす、艦種を雑役船(YAG-60)に改める
◎1972初め マウイ島にてsalvage training hulkとなる
◎1977/6 標的として沈没


Update 24/10/19