B7−D1
Army/Navy Concrete Supply Barge

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です


積貨重量トン数:5,867t 全長:111.55m
※コンクリート製船体
船名 NAME 造船所
記号
海事委員会
記号
建造所 引き渡された日 備考
アゲット Agate 1 1319 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/8 ◎1943/6/17 進水
◎アゲットは海事委員会向けに竣工し、1943年8月24日午後2時に陸軍に引き渡され、BCL-2569の艦名が付けられた。1943年8月26日、Belair造船所からサン・フランシスコのPier 41まで曳航(陸軍への最初の納入は、おそらく建造所で行われ、1943年8月24日に行われた)
◎アゲットはB7-D1型コンクリート艀として最初に納入された船で、陸軍に納入されたわずか2隻のうちの1隻であり、海軍の物資支給による改修を受けなかった唯一の船だった
◎この艀は当初、メア・アイランドにて弾薬艀として運用された。メア・アイランドはアメリカ合衆国の半島で、サン・フランシスコの北東37キロメートルに位置している。1943年9月22日には護衛航空母艦シェナンゴ Chenango(CVE-28)に弾薬を供給したことが知られている
1943年9月27日、オーストラリアのBrisbaneへ曳航中だった陸軍輸送船ラディントン Ludingtonによって行方不明となり、艦隊曳船バガデュース Bagaduce(AT-21)によって回収され、トレジャー・アイランド海軍基地に搬送された
◎1943年第4四半期のある時点で、本艦は南西太平洋での作戦任務に再配置された
◎1944年3月13日、本艦はパプア・ニュー・ギニアのドラシ礁にて座礁
ジェームズ R. マスターソン James R. Masterson著「U.S. Army Transportation in the Southwest Pacific Area, 1941-1947」によると、以下の通り
◎米国から受領した最大の浮体式貯蔵施設は、全長366フィート、5,500tのコンクリート製艀アゲット(BCL-2569)で、1944年3月14日に戦域に到着した。これは、サン・フランシスコのBarrett & Hilpが海事委員会のために建造し、陸軍省に移管された6隻の艀のうちの1隻
1946年1月14日の夜、マニラ防波堤内に停泊中のアゲットで、液体酸素と“火工品”が関与する一連の火災と爆発が発生した。驚くべきことに、乗組員12名は軽度の火傷を負っただけで脱出できた
米国国立公文書館には、火災後の様子を捉えたアゲットの写真が所蔵されている
◎消火活動の様子を捉えた他の写真はこちらとこちら
◎アゲットは火災を生き延びたようで、良好な状態にあるようだ
◎コンクリート船の利点としてよく挙げられるものの一つは、火災にも耐えられること。まさにアゲットの場合、これは真実だった
◎現在まで、アゲットの最終的な運命については、これ以上の情報は得られていない。そして異例なことに、MARADステータス・カードにもその運命に関する情報は一切記載されていない
クロマイト Chromite 2 1320 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/9 ◎1943/6/28 進水
◎1943/9/6 竣工、竣工後すぐにBCL-2570として陸軍に譲渡された。War Shipping Authorityに返還されたのち、BCL-3098として取得された
◎サン・フランシスコを出港し、ハワイに航海したのち、1944年8月24日、ホノルルを出航し、エニウェトク Eniwetokに向かった。1974年以来、エニウェトクはエネウェタク環礁 Enewetak Atollとして知られている
◎クロマイトは貨物輸送艦アリオス Allioth(AK-109)戦時日誌 War Diaryに次のように記載されている:-“20日、我々は命令を遂行し、クロマイトが汚れた場所にいるのを発見した。20日、我々は命令を実行した。キール中腹に8フィート、前足下に3フィートの水深があった
◎COMSERVRON10に、バース537に移動し、曳船でクロマイトを接岸させるよう要請が送られた。午後、艦隊曳船ターキー Turkey(AT-143)がクロマイトを右舷に接岸させた
その際、クロマイトの左舷アンカーのフレーキがフレーム72と73の間に約4フィート四方の穴を開けた
◎9月21日に貨物の積み込みを開始し、23日まで続けた。合計420tをクロマイトから、53tを貨物輸送艦ケーラム Cablum(AK-106)から機械化揚陸艇(LCM)'経由で積み込んだ”
◎1944年10月4日、エニウェトクから工作艦ヴェスタル Vestal(AR-4)によるウルシーへの曳航を開始し、1944年10月15日にウルシーに到着
◎1945年5月26日、補助航洋曳船ATA-185の曳航の下、ウルシーを発ちサイパンへ向かい、1945年6月1日に到着
◎そののち、1945年に海軍に移管、艦種を大型有蓋運貨船(非自走)YFNB-1に改める
◎海軍登録から抹消 Struck from Naval Registerされ、1950年までにはKwajaleinのIsland Trading Co. によって運営されるコプラの浮体式倉庫となっていた。コプラはココナッツの白い果肉を乾燥させたもので、ココナッツ・オイルが抽出される
◎1952年、信託統治領で使用するため内務省に移管
◎クロマイトは今日、Google Earthから8.79918, 167.61946に見える
フリント Flint 3 1321 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/9 ◎1943/7/12 進水
◎1943/9/29 竣工、 War Shipping Administrationに引き渡される、Moran Towing & Transport Companyが運航
◎1944/5/5 海軍に移管(Bureau of Docks Construction Eqipment所属)
◎1944年6月8日、第57.14.5任務ユニット Task Unit 57.14.5に配属され、War Shipping Administrationの曳船に曳航され、1944年6月16日にエニウェトクに到着。積荷はグアム向けのポンツーンドック資材であった。1944年7月1日にはまだエニウェトクにいたが、1944年7月14日にはクェゼリンにいた。艦隊航洋曳船ズーニ Zuni(ATF-95)に曳航されてグアムに到着したのは、1944年8月9日であった。この段階で退役しており、1944年9月1日から1945年3月まで、グアムで防波堤船として使用された。1945年3月17日、救難航洋曳船ATR-58に曳航されてグアムを離れ、硫黄島に向かい、1945年3月27日、今度は救難航洋曳船ATR-16に曳航されて到着した。フリントは1945年3月29日に錨を引きずり、硫黄島の浜辺に座礁し、部分的に穴が開いた。その日のうちに再浮揚され、わずか3日後、廃港となった港湾計画の防波堤として、硫黄島のポジション・エイブル・ノース Position Able Northで曳航された。今日、24.78109, 141.29243の位置で見ることができる
グラニト Granite 4 1322 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/9 ◎1943/8/3 進水
◎1943年9月25日、War Shipping Administration向けに竣工し、同日午後5時に引き渡された。先代のフリントと同様に、Moran Towing and Transport Co. に配属された。本艦が“出撃”する時が来た時、当初は米陸軍向けにBCL-2572の名称で建造される予定だったが、実際には米海軍向けにグラナイトとして竣工し、1944年4月17日に引き渡された
◎1944年6月8日、本艦はフリントと同様に、第57.14.5任務ユニット Task Unit 57.14.5に配属された。 1944年6月24日にエニウェトク環礁に到着し、そこで短期間停泊したのち、1944年7月14日にクェゼリン環礁に到着したことから、彼らは共に航海していたに違いない
◎8月10日にグアムに到着し、1944年9月8日にグアムのグラス・ブレイクウォーター第3ユニット Unit No. 3 of the Glass Breakwaterとして自沈。現在もグアムの13.46262, 144.63554に停泊している
グラファイト Graphite 5 1323 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/10 ◎1943/9/6 進水
◎1943年10月20日午後2時にMoran Towing and Transport Co. に引き渡された
◎1944年4月17日正午に海軍省に引き渡された
◎1944年6月8日、第57.14.5任務ユニット Task Unit 57.14.5に配属された。同年6月24日にエニウェトク環礁に到着し、そこで短期間停泊したのち、クェゼリン環礁へ向かい、1944年7月14日に到着した
◎1944年8月10日、グアムに到着し、同年9月30日にグアムのグラス・ブレイクウォーター第5ユニット Unit No. 5 of the Glass Breakwaterとして自沈した。現在もグアムの13.46134, 144.63393に停泊している
ジプサム Gypsum 6 1324 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/10 ◎1943/10 海軍に移管(Bureau of Docks Construction Eqipment所属)
マイカ Mica 7 1325 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/11 ◎1943/11 海軍に移管(Bureau of Docks Construction Eqipment所属)
ボーキサイト Bauxite 8 1326 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/6 ◎1943/7/9 起工
◎1943/10/11 進水
◎1944/6/22 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-154)に改める、運用開始
アスファルト Asphalt 9 1327 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/6 ◎1944 建造
◎1944/6/30 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-153)に改める、運用開始
スレート Slate 10 1328 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1943/5 ◎1943 起工
◎1943 進水
◎1944/5/11 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-152)に改め、カーミタ Carmitaと改名、運用開始
ミッドナイト Midnight 11 1329 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/3 ◎1944 建造
◎1944/3/5 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-149)に改める
クォーツ Quartz 12 1330 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/4 ◎1943/12/4 進水
◎1944/4/13 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-150)に改める、運用開始
ボーキサイト Bauxite 13 1331 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/6 ◎1943/12/5 起工
◎1943/12/31 進水
◎1944/6/8 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-151)に改め、シリカ Silicaと改名、運用開始
ライムストーン
12
Limestone 14 1332 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/7 ◎1943/10/19 起工
◎1943/12/31 進水
◎1944/2/7 ライムストーンと命名
◎1944/5/23 艦種を非分類雑役船(IX-164)に改め、コランダムと改名
◎1944/7/18 海軍に移管、運用開始
フェルドスパー Feldspar 15 1333 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/8 ◎1944 建造
◎1944/8/11 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-159)に改める、運用開始
マール Marl 16 1334 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/8 ◎1943/11/16 起工
◎1944/2/2 進水
◎1944/8/29 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-160)に改める、サン・フランシスコにて運用開始
バライト Barite 17 1335 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/8 ◎1943/11/24 起工
◎1944/2/18 進水
◎1944/2/7 艦種を非分類雑役船(IX-161)に改める
◎1944/8/31 海軍に移管、運用開始
リグナイト
12
Lignite 18 1336 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/9 ◎1943/12/8 起工
◎1944/2/26 進水
◎1944/9/26 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-162)に改める、サン・フランシスコにて運用開始
シナバー Cinnabar 19 1337 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/9 ◎1944 建造
◎1944/9/26 海軍に移管、艦種を非分類雑役船(IX-163)に改める、サン・フランシスコにて運用開始
コランダム Corundum 20 1338 Barrett, Hilp & Belair Shipyard 1944/10 ◎1944/1/5 起工
◎1944/2/7 コランダムと命名
◎1944/3/25 進水
◎1944/5/23 艦種を非分類雑役船(IX-158)に改め、ライムストーンと改名
◎1944/10/14 海軍に移管、運用開始
21 1339 Barrett, Hilp & Belair Shipyard ◎未着手のまま建造中止
22 1340 Barrett, Hilp & Belair Shipyard ◎未着手のまま建造中止
23 1341 Barrett, Hilp & Belair Shipyard ◎未着手のまま建造中止
24 1342 Barrett, Hilp & Belair Shipyard ◎未着手のまま建造中止
25 1343 Barrett, Hilp & Belair Shipyard ◎未着手のまま建造中止
26 1344 Barrett, Hilp & Belair Shipyard ◎未着手のまま建造中止


Update 25/04/23