VMFA
海兵戦闘攻撃飛行隊 Marine Strike Fighter Squadron

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です
※MCAAFは海兵航空補助施設(Marine Corps Auxiliary Air Facility)の略。MCASは海兵航空基地(Marine Corps Air Station)の略。NASは海軍航空基地(Naval Air Station)の略。NAASは海軍航空補助基地(Naval Auxiliary Air Station)の略。NSは海軍基地(Naval Station)の略(ABC順)
※第251海兵戦闘攻撃飛行隊(Marine Fighter Attack Squadron 251: VMFA-251)はアメリカ海兵隊のF/A-18ホーネット飛行隊である。“サンダーボルツ Thunderbolts”の名で知られるこの飛行隊は、2020年4月23日に活動を停止した。現在の計画が維持されれば、同飛行隊は2025年までにF-35CライトニングIIとして再活性化され、ノースカロライナ州チェリー・ポイント海兵航空基地 MCAS Cherry Pointを拠点とする予定である

↑Image courtesy of en.wikipedia.org.

所在地 駐留日
NAS North Island 1941/12/1
NAS Grosse Ile 1946/7/1
MCAS El Toro 1951/4後半
MCAS Iwakuni 1956/1
MCAS Miami 1957
MCAS Beaufort 1961
MCAS Cherry Point
航空機の割り当て 初受領日
F4F 1941/12
F4U 1943
AD-4 1950
FJ-3 1957
F-4B 1964/10/31
F-4S
F/A-18A 1986/1
F/A-18C 1990年代初め
F-35C 2024/9
日付 主な出来事
1941/12 第251海兵観測飛行隊(Marine Observation Squadron 251: VMO-251)は1941年12月1日、カリフォルニア州ノース・アイランド海軍航空基地 NAS North Islandで就役した。1942年半ばにはニュー・カレドニアのトントゥータ Tontoutaに移駐し、ガダルカナル侵攻前には英仏領ニュー・ヘブリディーズ諸島のエスピリトゥ・サント島のタートル・ベイ飛行場 Turtle Bay Airfieldに移駐した。第二次大戦中、飛行隊はグラマンF4Fワイルドキャットを操縦しながら、ガダルカナル、ソロモン諸島南部、サンタ・クルス、ルソン、フィリピン南部など数多くの太平洋作戦に参加した
1943 1943年、飛行隊はF4Uコルセアに移行し、1945年2月に第251海兵戦闘飛行隊(Marine Fighter Squadron 25: VMF-251)に再指定された。同飛行隊の22機のF4Uコルセアは、第14海兵航空群(Marine Aircraft Group 14: MAG-14)の一員として1945年1月2日にサマール島に上陸し、レイテ島での掃討作戦を支援しながら第二次大戦最後の戦闘任務に就く1945年5月1日までフィリピンでの活動を続けた。この時期の飛行隊の優秀な成績は、当時のMAG-14司令官ゼブロン・ホーキンス大佐 Colonel Zebulon Hawkinsによる表彰文から読み取ることができる。同大佐は“1945年1月の1ヶ月間、この飛行隊(23機)は626回の戦闘飛行を行い、合計2,403時間を飛行した。1944年10月1日から 1944年10月1日以来、1945年2月15日まで、この...地上クルーは、飛行隊の割り当てられた航空機の98%を稼動状態に維持してきた。1944年6月以降、必要な航空機が就航していなかったために、割り当てられた任務を遂行できなかったことは一度もない。1944年7月23日以降...この飛行隊は航空機の故障や不具合のために航空機やパイロットを失ったことはない”1945年6月1日、VMF-251はフィリピン島のサマールで活動停止となった。13ヵ月後の1946年7月1日、VMF-251はミシガン州グロス・アイル Grosse Ileで予備飛行隊として再活性化された
1950 1950年に朝鮮戦争が勃発すると、VMF-251は現役に呼び戻され、AD-4スカイレイダーへの移行を指示された。1951年4月後半、飛行隊はカリフォルニア州エル・トロ海兵航空基地 MCAS El Toroに移駐した。航空機の移行が完了し、飛行隊は1951年4月20日に第251海兵隊攻撃飛行隊(Marine Attack Squadron 251: VMA-251)と再指定された。VMA-251は1953年6月に韓国に乗り込んだ。同飛行隊は戦争の最後の2週間しか戦闘を行わなかったが、310回の戦闘出撃、合計550時間以上を飛行し、1953年7月27日に朝鮮戦争中に戦闘に従事した最後の海兵隊航空機という栄誉を得た。VMA-251は2年半にわたって韓国に駐留し、韓国の非武装地帯沿いで防空活動を行った
1956/1 1956年1月、“ブラック・パッチズ Black Patches”は日本の岩国海兵航空基地 MCAS Iwakuniに移転し、15ヶ月間極東に留まった。1957年、VMA-251はふたたびフロリダ州マイアミ海兵航空基地 MCAS Miamiに移転し、FJ-3フューリーに搭乗した。FJ-3への移行に伴い、1957年4月20日にVMF-251に再指定された。飛行隊の愛称は“ブラック・パッチズ”から“サンダーボルツ Thunderbolts”に変更され、新しいインシグニアがリチャード E. キャリー大尉(退役中将) Captain (LtGen, Ret.) Richard E. Careyによって作られた。インシグニアは白い十字(純潔を象徴)、赤いダイアモンド red diamond(勇気を象徴)、青いフィールド blue field(忠誠心)で構成されていた。彼らのモットーは“Custos Caelorum(空の守護者)”となった。飛行隊はまた“DW”テイル・コードも採用した
1958/4 1958年4月、VMF-251は初の超音速戦闘機F8Uクルセイダーを受領するため、カリフォルニア州エル・トロ海兵航空基地に移動した。“サンダーボルツ”は1959年10月、アルバート L. クラーク中佐 LtCol. Albert L. Clarkの指揮の下、日本の厚木海軍航空基地 NAS Atugiに向けてエル・トロ海兵航空基地を出発した。飛行隊は攻撃航空母艦オリスカニー Oriskany(CVA-34)攻撃航空母艦レンジャー Ranger(CVA-61)で空母の資格訓練を行った。また、台湾、フィリピン、沖縄での作戦にも参加した。ジョセフ F. メイフィールド Jr. 大尉 Captain Joseph F. Mayfield, Jr. は1959年5月27日に、ロバート L. レザーズ大尉 Captain Robert L. Leathersは1960年11月18日に海上で行方不明となった
1961 1961年、VMF-251はサウス・カロライナ州ボーフォート海兵航空基地 MCAS Beaufortの第31海兵航空群(Marine Aircraft Group 31: MAG-31)に配属された。1961年8月と9月、同飛行隊はキューバのグアンタナモ湾と、ピッグス湾侵攻とキューバ危機の間のジャマイカに派遣された。1962年2月から8月にかけて、VMF-251は攻撃航空母艦シャングリラ Shangri-La(CVA-38)の第10空母航空群(Carrier Air Group Ten)の一員として、空母に配備された最初の海兵隊F-8飛行隊となった。このクルーズ中、VMF-251は500時間以上の飛行を行い、第6艦隊 Sixth Fleetを拠点とするF-8飛行隊として1ヶ月の飛行時間最多記録を樹立した。1963年7月、“サンダーボルツ”はプエルト・リコのルーズヴェルト・ローズ海軍航空基地 NAS Roosevelt Roadsに配備されていた時に行われた競技演習の功績により、第2海兵航空団司令官賞 2nd MAW Commanding General's awardを受賞した
1964/10 1964年10月31日、“サンダーボルツ”は第2海兵航空団 2nd Marine Aircraft Wingの海兵隊飛行隊として初めてF-4ファントムIIに移行し、現在の第251海兵戦闘攻撃飛行隊251(Marine Fighter Attack Squadron 251: VMFA-251)の名称となった。“サンダーボルツ”は1967年にCNOの飛行安全賞 CNO's flight safety awardを受賞し、1969年にも1967年、1968年、1970年に艦隊海兵隊大西洋安全賞 Fleet Marine Force Atlantic safety awardを受賞した。1969年には、毎年“その年最も優秀な海兵戦闘機飛行隊”に贈られるロバート M. ハンソン賞 Robert M. Hanson awardも受賞した。1964年から1965年、1971年、1973年にはプエルト・リコで訓練演習が行われた。1971年4月、飛行隊はフロリダのキー・ウェスト海軍航空基地 NAS Key Westで“ホット・パッド hot pad”任務に就き、北米防空司令部をさらに支援した。1973年にはトルコのシギリ空軍基地 Cigili Air Base、1975年にはスペインのロタ空軍基地 RotaにNATOの支援として派遣され、“サンダーボルツ”は1977年から1978年にかけて日本、韓国、フィリピンへの西太平洋派遣に参加した
1980/9 1980年9月、“サンダーボルツ”はNATO演習を支援するためノルウェー王国のトロンハイム Trondheimに展開した。1982年4月、“サンダーボルツ”はふたたびアイスランドのケフラヴィーク Keflavikに展開し、飛行隊は“ホット・パッド”警戒中に6機のソヴィエトのベア爆撃機を迎撃した。同飛行隊は1982年9月、NATO演習“ノーザン・ウェディング82 Northern Wedding 82”のためにデンマーク王国に展開し、102機のソヴィエト軍機がNATO海軍部隊に対して出撃した
1985/11 21年間、85,000時間の飛行時間ののち、VMFA-251は1985年11月に最後のF-4SファントムIIを飛行させた。翌年1月、“サンダーボルツ”はF/A-18ホーネットに移行した。翌年8月、同飛行隊は6番目の海兵隊F/A-18A飛行隊として発足し、1987年3月には完全な戦闘態勢を報告した
1990年代初め 飛行隊は1990年代初めに老朽化したF/A-18AからF/A-18Cに移行した。この変更により、飛行隊の任務遂行率も向上した
1994/1 “サンダーボルツ”は1994年1月から4月まで、ボスニアヘルツェゴヴィナでの“デナイ・フライト作戦 Operation Deny Flight”を支援するためイタリアのアヴィアーノ Avianoに派遣され、近接航空支援任務を遂行した。1994年、同飛行隊は海軍の第1空母航空団 Carrier Air Wing Oneの一員となり、1995年から1997年まで汎用航空母艦アメリカ America(CV-66)原子力汎用航空母艦ジョージ・ワシントン George Washington(CVN-73)の戦闘群の一部としてデプロイメントした。そして1999年から2000年にかけては、南方警戒作戦のために汎用航空母艦ジョン・F・ケネディ John F Kennedy(CV-67)に配備された
2003/2 2003年2月12日、同飛行隊は“イラクの自由作戦 Operation Iraqi Freedom”(OIF)を支援するため、第3海兵航空団第11海兵航空群 Marine Aircraft Group 11, 3rd Marine Aircraft Wingの一員としてクウェートのアーメッド・アル・ジャベール空軍基地 Ahmed Al Jaber Airbaseに展開した。2003年2月20日、飛行隊は“サザン・ウォッチ作戦 Operation Southern Watch”を支援する戦闘任務を開始し、2003年3月20日にはOIFを支援する戦闘作戦に移行した。この紛争中、“サンダーボルツ”はイラク上空で650回以上の戦闘任務を遂行し、1,200時間以上の戦闘飛行時間を積み重ね、約83万2,000ポンドに相当する7,100発以上の兵器を投下した。展開期間中、整備海兵隊員は8,000回以上の整備工数をこなし、その結果、76%の完全任務遂行率を達成した
2006 2006年、飛行隊はイラクのアル・アサド Al Asadに派遣され、“イラクの自由作戦”(OIF)を支援した。帰還後、飛行隊はふたたび派遣され、今度は原子力汎用航空母艦エンタープライズ Enterprise(CVN-65)に搭乗した。2007年6月から12月まで離脱し、OIFとアフガニスタンでの“不朽の自由作戦 Operation Enduring Freedom”(OEF)を支援して戦闘出撃した
2020/4 2020年4月23日に閉隊
2024/9 VMFA-251向けF-35CライトニングIIの最初の機体が、2024年9月17日にチェリー・ポイント海兵航空基地 MCAS Cherry Pointに到着した

↑PACIFIC OCEAN (Nov. 21, 2015) - An F/A-18C Hornet, assigned to the Thunderbolts of Marine Strike Fighter Squadron (VMFA) 251, launches off the flight deck of the aircraft carrier USS Theodore Roosevelt (CVN-71). The Thunderbolts, along with all Carrier Air Wing One aircraft, are on their way home after completing an eight-month deployment as part of the Theodore Roosevelt Carrier Strike Group. Theodore Roosevelt is operating in the U.S. 3rd Fleet area of operations as part of a worldwide deployment en route to its new homeport in San Diego to complete a three-carrier homeport shift. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Chad M. Trudeau/Released)


Update 24/10/13