軽質油船(非自走)、航空燃料補給船(非自走)

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です


軽荷排水量:220t 満載排水量:1,270t 全長:50.29m 幅:10.66m 吃水:2.43m 乗員:下士官兵2名(YOGN-10)
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YOGN-8 ドラヴォ社ピッツバーグ造船所 2002/2/16 ◎1942/5/18 起工
◎1942/6/30 進水
◎1942/7/23 引き渡される
◎2004/5/7 Defense Reutilization & Marketing Service(DRMS)により民間に売却
YOGN-9 ドラヴォ社ピッツバーグ造船所 1997/8/21 ◎1942/5/1 起工
◎1942/8/1 進水、引き渡される
◎1998/6/12 売却
YOGN-10 ドラヴォ社ピッツバーグ造船所 1996/4/25 ◎1942/12/1 起工
◎1943/4/1 進水
◎1943/6/1 引き渡される
◎1997/5/15 Defense Reutilization & Marketing Service(DRMS)により民間に売却
YOGN-26 American Electric Co.
(American Elwd.?)
◎1944/6/26 起工
◎1944/8/15 進水
◎1944/9/14 引き渡される
◎2005/7/22 艦種を貯油船(非自走)(YOS-38)に改める


※データは軽質油船YOG-40級の項を参照。ポンプ用225馬力GM 671エンジン2基、照明とウィンチ用カミンズ45馬力ディーゼル・エンジン発電機2基、ステアリング用ディーゼル・エンジン1基
B7-A2型艀を改装
※コンクリート製船体

↑YOGN-82, moored pierside at Midway island, circa 1956-57. Photo by Leonard James. Image courtesy of NavSource.
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YOGN-42 Concrete Ship Constructors, Inc. 1949/8/15 ◎1946/5 海軍に移管、艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-42)に改める
◎1949〜1950ごろ Lanai北部沿岸に意図的に漂着
YOGN-82 Concrete Ship Constructors, Inc. 1959/11/1 ◎1943/12/7 海軍に移管、艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-82)に改める、引き渡され運用開始
◎第二次大戦中、アジア太平洋戦域に割り当てられる
◎1953年2月から第14海軍区で活躍
◎1954/7/2 ミッドウェーで運用のため到着
◎1959/3 運用終了
◎1961 British Columbia州Powell Riverの丸太池の防波堤として使用するため、Powell River Companyが取得(123
◎2018/6/23 Powell River沖の岩礁として曳航された
YOGN-83 Concrete Ship Constructors, Inc. 1948/10/21 ◎1946/5 海軍に移管、艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-83)に改める
◎YOGN-83は、“クロスロード作戦 Operation Crossroads”のための第1統合任務部隊 Joint Task Force Oneの一員であり、1946年6月2日から“試験艦”の1隻としてビキニ環礁にいたことを海軍歴史遺産司令部 Naval History and Heritage Commandは明らかにしている
◎「The Archeology Of The Atomic Bomb: A Submerged Cultural Resources Assessment Of The Sunken Fleet Of Operation Crossroads At Bikini and Kwajalein Atoll Lagoons」(原爆の考古学:ビキニ環礁とクェゼリン環礁のクロスロード作戦の沈没船団の水中文化資源評価)は、なぜコンクリート船が“クロスロード作戦”に選ばれたのかについて、興味深い洞察を与えてくれる
◎「ARDC-13、YO-160、YOG-83の3隻の鉄筋コンクリート船が使われた。これら3隻は、海軍造船所の“広島と長崎の鉄筋コンクリート構造物の損傷に対する関心”を満たすため、廃棄が予定されていた艦艇群から標的アレイ内に分散させるために選ばれた。ビキニには適切な陸地がないため、たとえ時間があったとしても、同様の施設の建設は非現実的であった」
◎1946年7月1日、クェゼリン発の陸軍B-29が“エイブル Able”を投下。上記の通り、YOG-83は核爆発の中心に最も近かったが、表面的な損傷しか受けなかった

↑B-29スーパーフォートレス
◎国防技術情報センター Defense Technical Information Centreは、“エイブル”投下によるYOG-83の損害について46ページに及ぶ報告書を提供している。被害はごくわずかだった。報告書には15ページに及ぶ写真も掲載されている
◎損傷を簡単にまとめると、主要なコンクリート船体には基本的に損傷はなく、喫水は試験前と変わらなかったという一面もある。コンクリート製ポンプ室ハウスの船側上部には、各横隔壁から約1フィート離れたところに2本の横クラックがあり、舷側端近くの長さ中間部には縦クラックがあった。デッキ下の3本の横梁は、垂直のハウス・サイド・フレームとのスプレイ付近で亀裂が入った
◎最も損傷していたのは、木造の上部構造、たとえば操舵室や、救命筏ラックなどの一部の備品であった。明らかに“爆風による火傷”の跡があった
◎海軍歴史遺産司令部は、“クロスロード作戦に備え、クェゼリンに停泊中のYOGN-83”の興味深い写真を提供している。興味深いのは、船首に水深マークが描かれていることで、これは上記のリストにある“喫水テスト”を行う唯一の方法であろう
◎テスト・ベイカーの間、YOGN-83に明らかな損傷はなかった。YON-160はもちろん撃沈され、ARDC-13も撃沈された
◎「1946年のクロスロード作戦-米国の大気圏核兵器実験 Operation Crossroads 1946 - United States Atmospheric Nuclear Weapons Tests Nuclear Test Personnel Review Prepared」国防総省の執行機関として国防核兵器局 Defense Nuclear Agencyが作成した核実験要員レヴューでは、YOG-83について次のように言及している
◎「化学兵器局の要員は、化学兵器装備品と詰め物の選択された品目を核爆発の影響にさらす試験を行った。第一に、包装、化学組成、機能に対する熱、爆風、放射線の影響を調べること、第二に、被爆中および被爆後の効果的な使用を確保するために、これらの品目の設計や化学組成の変更が必要かどうかを調べることである。テストABLEでは、以下の6隻の標的船で物品が展示された(カッコ内は標的配列の中心であるネヴァダ Nevada(BB-36)からの距離)YOG-83(1,000ヤード[914m])、LCT-818(1,200ヤード[1.10km])、LST-52(1,500ヤード[1.37km])、LCT-874(2,000ヤード[1.83km])、LST-661(2,300ヤード[2.10km])、LST-220(3,200ヤード[2.93km])」
◎1946年9月23日、YOGN-83はクェゼリンに接岸し、“クロスロード作戦”後の航行が可能であることを確認した。艦船カードには、クェゼリンで「放射線調査を継続するため”と記されている
◎海軍歴史遺産司令部の報告書「クロスロード作戦:標的船舶の処分 Operation Crossroads: Disposition of Target Vessels」によると、この艦は、“放射性物質調査継続のため”クェゼリンに留め置かれている:YOGN-83は1948年9月16日にクェゼリン沖で轟沈した。その理由は明らかではない。おそらく“汚染”されたのか、それとも2年間漂着していたために、コンクリート船でよくあるような凸凹のある場所で背骨が折れてしまったのか
wrecksite.euのJan Lettensによれば、「クロスロード作戦ののち、汚染除去する価値がない、あるいは単に“熱すぎて扱えない”とみなされた以下の船は、クェゼリンで曳航されるか、標的として沈められた」。クェゼリン沖の海底に散乱しているに違いない
YOGN-84 Concrete Ship Constructors, Inc. 1948/12/22 ◎1946/5 艦種を軽質油船(非自走)YOGN-84と改める
◎1947年8月15日にクェゼリン海軍作戦基地 Naval Operating Base Kwajaleinのマリアナス司令部 ComMarianasに配属されたが、1947年1月20日からそこにいたようである
◎1948年4月2日、グアム海軍作戦基地 Naval Operating Base Guamに配属され、1948年11月14日、サイパン沖にて台風のため消息を絶った


軽荷排水量:245t(YOGN-114は297t、YOGN-124は250t) 満載排水量:1,360t(YOGN-114は1,776t) 全長:50.29m 幅:12.80m 吃水:2.43m
↑YOKOSUKA, Japan (March 25, 2011) - Barge YOGN-115, carrying 1.04 million litres (275,000 gallons) of fresh water, departs Commander, Fleet Activities Yokosuka (CFAY) to support cooling efforts at the Fukushima Daiichi nuclear power plant. CFAY port operations cleaned and filled two barges, totaling nearly 1.89 million litres (500,000 gallons) of fresh water. U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Mikey Mulcare. (Released)
艦種記号 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
YOGN-106
YOGN-110 ナッシュヴィル・ブリッジ社 1997/4/9 ◎のちに艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-110)に改める
◎1953/9/1 引き渡される
◎1997/11/24 Defense Reutilization & Marketing Service(DRMS)により民間に売却
YOGN-111 ナッシュヴィル・ブリッジ社 2007/1/30 ◎のちに艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-111)に改める
◎1953/9/1 引き渡される
◎2007/10/30 Defense Reutilization & Marketing Service(DRMS)により民間に売却
YOGN-113 ナッシュヴィル・ブリッジ社 2002/10/28 ◎のちに艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-113)に改める
◎1953/12/1 引き渡される
◎2005/5/28 Defense Reutilization & Marketing Service(DRMS)により民間に売却
YOGN-114 Albina Engine & Machine Works, Inc. 2021/10/21 ◎1954/6/1 引き渡される
◎のちに艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-114)に改める
◎2009/10/13 艦種を非分類雑役船(IX-546)に改める
◎Assigned to Puget Sound Naval Shipyard entire career.
YOGN-115 Albina Engine & Machine Works, Inc. 2011/4/29 ◎のちに艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-115)に改める
◎1952/9/1 引き渡され運用開始
◎のちに運用終了
◎除籍後、日本に貸与
YOGN-124 Albina Engine & Machine Works, Inc. 2006/8/15 ◎のちに海軍に移管
◎のちに艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-124)に改める
◎1953/6/1 引き渡される
◎2007/8/1 Defense Reutilization & Marketing Service(DRMS)により民間に売却
YOGN-125 Albina Engine & Machine Works, Inc. ◎のちに艦種を軽質油船(非自走)(YOGN-125)に改める
◎1954/6/1 引き渡される
◎2007/6/15 艦種を重油船(非自走)(YON)に改める


Update 25/05/06