陸軍病院船

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です
※United States Army Hospital ship(合衆国陸軍病院船)の略
※データは病院船リリーフの項を参照

↑U.S. Army Hospital Ship Relief. Photographed at the time of the Spanish-American War, 1898. U.S. Naval Historical Center Photograph.
↑U.S. Army Hospital Ship Relief. View in one of the ship's wards, 1898, with a large skylight in the upper right. U.S. Naval Historical Center Photograph.
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
リリーフ
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Relief デラウェア・リヴァー・シップビルディング社 1898 ◎1898 1895年〜1896年建造の定期客船John Englisを陸軍が取得し、病院船に改装、リリーフと改名
◎1902/11/13 海軍に移管、メア・アイランド海軍工廠にて係船


※データは兵員輸送艦アルゴンヌ級の項を参照
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
セント・ミヘル St. Mihiel アメリカン・インターナショナル・シップビルディング社 1943 1946/2
(1947?)
◎除籍後、陸軍に移管、のちに病院船に改装
◎陸軍輸送隊にて運用開始
◎1947/10/28 海事委員会に移管、国家防衛予備船隊に編入
◎1957/5/15 解体のため、ベスレヘム・スチール社に売却


総トン数:6,185t 全長:113.08m 幅:18.59m 吃水:7.92m 主缶:フォスターホイーラーheader-type缶2基 主機/軸数:ニューポート・ニューズ・シップビルディング&ドライ・ドック式ギアード・タービン2基/2軸 出力:8,500軸馬力 速力:17.0kt 航続力:8,000浬 乗員:海軍医療スタッフ(士官18名、看護師37名、下士官兵94名)
※ベッド738床
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
アケイディア Acadia ニューポート・ニューズ・シップビルディング&ドライ・ドック社 ◎1943/6/5 艦種を陸軍病院船に改める
◎第二次大戦中、ヨーロッパアフリカ中東戦域に割り当てられる、のちにアジア太平洋戦域に割り当てられる
◎1946/2/7 艦種を陸軍輸送船に改める


※データは502型貨客船の項を参照
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
マリーゴールド Marigold ニュー・ヨーク・シップビルディング社 ◎1943 陸軍輸送隊に移管、病院船に改装、マリーゴールドと改名
◎1946 Suisun Bayにて係船、プレジデント・フィルモア President Fillmoreと改名
◎1948 オークランドにて解体
ハワード A. マッカーディ Howard A. McCurdy ニュー・ヨーク・シップビルディング社 ◎1945/2 病院船に改装、ハワード A. マッカーディと改名
◎1945/9 改装中止
◎1946 ハドソン川にて係船、プレジデント・タイラー President Tylerと改名
◎1957 解体のため、フィラデルフィアのサン・シップビルディング社に売却
エミリー H. M. ウェーダー
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Emily H. M. Weder ニュー・ヨーク・シップビルディング社 ◎1943/11/1 ニュー・ヨーク州ニュー・ヨークにて陸軍が裸用船(裸傭船)契約(傭船者としての船舶運航者が行う傭船形式)で引き渡される
◎1943/11/1 Atlantic Basin Iron Worksで兵員輸送船に改装(〜1944/7)
◎のちにエミリー H. M. ウェーダーと改名(12345
◎エミリー H. M. ウェーダーは1944年7月中旬、地中海での2ヶ月間の任務のためニュー・ヨークを出発
◎アジア太平洋戦域に転属し、1945年1月から南西太平洋地域で活動
◎1945年11月、カリフォルニア州ロサンゼルスにて病院船として退役
◎1945年11月、再役、艦種を陸軍輸送船に改め、プレジデント・ブキャナン President Buchananと改名、ハワイに向かう途中、塩水によりボイラーが損傷、修理のため1946年5月までハワイ諸島に停泊


※データは535型貨客船の項を参照
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
アーミン W. ロシュナー Armin W. Leuschner ベスレヘム・スチール社スパローズ・ポイント造船所 ◎1943 モービルで病院船に改装、アーミン W. ロシュナーと改名
◎1945/8 改装中止、Todd Shipyardで輸送船に改装、ウィラード A. ホルブルック Willard A. Holbrookと改名


※データは兵員輸送艦マナーゴの項を参照
↑USAHS Thistle, date and place unknown. Image courtesy of NavSource.
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
シスル Thistle ニュー・ヨーク・シップビルディング社 ◎1943/10/18 陸軍省に移管され陸軍へ。陸軍病院船に改装、艦種を陸軍病院船に改め、シスルと改名
◎1946/3 退役、海事委員会に移管、国家防衛予備船隊に編入
◎1958 解体


総トン数:7,940t 全長:134.56m 幅:17.32m 吃水:7.31m 主缶:缶2基 主機/軸数:triple-expansion蒸気機関1基、2,500馬力船舶用サーヴィス発電機 Ship's Service Generators、レシプロドライヴ recip-drive 20Kw 120V D.C. 3基、ターボドライヴ turbo-drive 60Kw 120V D.C. 1基/1軸 速力:12.0kt 航続力:17,688浬 乗員:(1,067名の兵士と147名の扶養家族を搭載)
EC2-S-C1型“リバティ・シップ”を改装
※ベッド591床
↑USAHS Dogwood. In San Francisco Bay, California, in late 1945 or early 1946. Donation of Boatswain's Mate First Class Robert G. Tippins, USN (Retired), 2003. U.S. Naval Historical Center Photograph.
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
セント・オラフ
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St. Olaf ベスレヘムフェアフィールド・シップヤード社 ◎1943/11/22 病院船への改装のため陸軍省に移管
◎1943/11/23 Simpson Yard Bethlehem Steel Co. Bostonで病院船に改装(〜1944/7下旬)
◎1944/7 陸軍病院船セント・オラフとして運用開始
◎第二次大戦中、セント・オラフはヨーロッパ・アフリカ・中東とアジア・太平洋の両地域で活動した
◎1945/11 ロサンゼルスにて運用終了
◎アラスカ〜シアトル間の軍属輸送のため、サン・ペドロのスタンダード・シップビルディング社で改装
◎1946 陸軍輸送船として運用開始
◎1947/6 運用終了
◎1947/6/24 海事委員会に移管、国防予備船隊、オレゴン州アストリアのColumbia River Group Astoriaに編入
◎1963/4/1 解体のため、Zidell Explorations, Inc.(PD-X-630、1963年3月14日付)に売却(売却額$52,023.26)
◎1963/4/12 Zidell Explorations, Inc. に引き渡される
ジョン L. ミーニー
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John L. Meany ノース・カロライナ・シップビルディング社 ◎1943/11/22 陸軍が購入、ベスレヘム・スチール社ボストン造船所が病院船に改装(〜1944/7)、艦種を病院船に改め、ジョン L. ミーニーと改名
◎1945/8 地中海に向けて出航(〜1945/12)、さらにイギリス、フランス、ドイツにも航行
◎1946/1 運用終了、ベスレヘム・スチール社56th St. Yardで輸送船に改装、ゼブロン B. ヴァンス Zebulon B. Vanceに改名、のちにヨーロッパ〜ニュー・ヨーク間を航行(〜1948/12)
◎1948/12/10 海事委員会に移管、国家防衛予備船隊に編入
◎1949/9/16 陸軍により余剰品とされる
◎1970/2/27 解体のため、イタリアCantieri Navali, S.A. に売却(4隻ロットで売却額$470,000.00、1970年1月22日付PD-X-857)
◎1970/3/27 イタリアのCantieri Navali, S.A. に引き渡される
ジャレット M. ハドルストン Jarrett M. Huddleston Permanente Metals Richmond, California Yard #2 ◎1943 陸軍輸送隊に移管、病院船ジャレット M. ハドルストンとなる
◎1945 輸送船に改装
◎1946 War Shipping Administrationに移管されJames Riverにて係船
◎1971 Speziaにて解体
ドッグウッド Dogwood Permanente Metals Richmond, California Yard #1 ◎1943/11 陸軍輸送隊に移管
◎1943 病院船に改装(〜1944)、艦種を病院船に改め、ドッグウッドと改名
◎1946/1 サン・フランシスコにて退役
◎退役後、輸送船に改装、ジョージ・ワシントン・カーヴァー George Washington Carverと改名
ブランシュ F. シグマン Blanche F. Sigman カリフォルニア・シップビルディング社 ◎1943 陸軍輸送隊に移管、病院船ブランシュ F. シグマン Blanche F. Sigmanとなる(最初の予定船名はポピー Poppyだった)
◎1946 War Shipping Administrationに移管されJames Riverにて係船
◎1974 デトロイトにて解体
ウィステリア Wisteria ベスレヘムフェアフィールド・シップヤード社 1944/7 1947/6 ◎1943/11/22 陸軍輸送隊に移管
◎1943/11/23 ニュー・ヨークのベツレヘム・スチール社Brooklyn, 27th St. Yardで病院船に改装(〜1944/7/15)、ウィステリアと改名
◎第二次大戦中、ヨーロッパアフリカ中東戦域に割り当てられる
◎1947/6/24 海事委員会に移管、国防予備船隊に編入
◎1968/2/29 解体のため、Oregon Shipwreckers, Inc. に売却(7隻のうちの1隻、1968年2月6日付PD-X-793、売却額$365,898.99)
◎1968/3/27 Oregon Shipwreckers, Inc. に引き渡される
◎1969 ポートランドにて解体


総トン数:9,953t 全長:160.62m 幅:20.77m 吃水:7.26m 主缶:缶2基 主機/軸数:タービン2基/2軸 速力:12.0kt 航続力:12,000浬
※ベッド964床

↑USAHS Louis A. Milne under way, date and location unknown. US Army Signal Corps. Photo courtesy cardcow.com. Image courtesy of NavSource.

↑SS Lewis Luckenbach. Later USAHS Louis A. Milne. Image courtesy of Shipbucket.
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
ルイス A. ミルン Louis A. Milne ベスレヘム・スチール社クインシー造船所 1945/3/6 1947 ◎1942/2/2 1919年建造の貨物船Lewis Luckenbach(1919年5月8日にLuckenbach Steam Ship Co. に引き渡される)をWar Shipping Administrationが取得
◎1944/5/17 陸軍がチャーターし、クインシーのベスレヘム・スチール社クインシー造船所で病院船に改装、ルイス A. ミルンと改名(〜1945/3/18)
◎第二次大戦中、ヨーロッパ戦域に割り当てられる、のちにアジア太平洋戦域に割り当てられる
◎1947/2/27 海事委員会に移管、国家防衛予備船隊に編入
◎1957/1/23 解体のため、 Zidell Explorations, Inc. 社に売却(売却額$428,878.87)
◎のちにサン・フランシスコにて解体


※データは兵員輸送艦リパブリックの項を参照
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
リパブリック
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Republic Harland & Wolff, Ltd. 1945/8 1949/5/9 ◎除籍後、陸軍に移管
◎のちにモービルのWaterman Steamship Co. で病院船に改装(〜1945/8)
◎1946/2 艦種を病院船に改める
◎退役後、海事委員会に移管、国家防衛予備船隊に編入
◎1952/3/11 解体のため、ベスレヘム・スチール社に売却
◎のちにサン・フランシスコにて解体


総トン数:19,637t 全長:192.42m 幅:24.26m 吃水:8.80m 主機/軸数:ディーゼル2基/2軸 速力:19.0kt 航続力:12,000浬
※235th Hospital Ship Complement(HSC)、400名、ギルバート・セインズ大佐 Col. Gilbert Saynes指揮、患者数:1,618名
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
フランシズ Y. スレンガー
12
Frances Y. Slanger Cantiere Navale Triestino ◎1942/2/2 1927年建造の内燃機船Saturnia(第二次大戦前はイタリア政府により運航、1943年9月、連合国に引き渡される)をWar Shipping Administrationが取得し、兵員輸送船に改装
◎1943/11/18 American Export Linesに引き渡され、War Shipping Administrationとの契約により運航開始
◎サタルニアは1944年にヨーロッパへ4回の航海を実施
◎1945/1/17 陸軍省がチャーター
◎1945/1/17 ブルックリンのTodd-Eire Basinで病院船に改装(〜1945/6)、フランシズ Y. スレンガーと改名
◎1945年中、フランシズ Y. スレンガーは米国からフランスのシェルブールへ4回、バミューダへ1回の航海を行った
◎1945年11月、病院船として運用終了。軍人とその扶養家族の輸送用に改装され、艦種を陸軍輸送船に改め、サタルニアと改名


※データは病院船コンフォート級の項を参照
C1-B型貨物船を改装
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
コンフォート Comfort コンソリデーテッド・スチール社 ◎1946/4/19 陸軍に移管
ホープ Hope コンソリデーテッド・スチール社 ◎1946/5/9 陸軍に移管
◎1950 海軍に移管、予備役に編入
マーシー
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Mercy コンソリデーテッド・スチール社 ◎1946/6/20 陸軍に移管
◎1955 ニュー・ヨーク大学に貸与され海洋実習船Empire State IIIとなる
海軍に移管、予備役に編入


Update 24/07/15