Air-to-Air Missiles
アイコン | 意味 |
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません | |
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです | |
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です | |
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です | |
インターネットやTVゲームに登場する事柄です | |
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です |
- ※kNは1kN=102.0kgf=102.0kg
- ※Philco/ジェネエラル・エレクトリック(現レイセオン)製
- ※サイドワインダーの開発は、1950年にチャイナ・レイクにある海軍兵器試験場(Naval Ordnance Test Station: NOTS)-のちに海軍兵器センター(NWC)に改称-で始まった。そのアイデアは、12.7cm(5インチ)の空対空ロケットに、赤外線を検出するための半球状のガラス製ノーズに硫化鉛 lead sulphide(PbS)フォト・セルを装備し、非常にシンプルな熱探知型空対空ミサイルを作ることだった。もうひとつのシンプルで効果的なアイデアは、ロール安定装置として“ローロン Rollerons”(安定ジャイロとして機能するフィン後縁のスリップストリーム駆動ホイール)を使用することだった。最初の試験ミサイルは1951年に発射され、1953年9月11日には無人機に初の空対空命中弾を命中させた。同年、試作ミサイルは正式名称XAAM-N-7となった。ジェネラル・エレクトリック社は1955年に少量生産を開始し、1956年5月にAAM-N-7サイドワインダーIが米海軍に配備された。サイドワインダーIはわずか240機しか製造されず、(フォード・エアロスペース(フィルコ、1981年からはフィリップス Philipsの子会社)とジェネラル・エレクトリックが製造した)フルレート生産ミサイルはAAM-N-7サイドワインダーIAと呼ばれた。AAM-N-7の呼称に接尾辞(AAM-N-7aなど)が使われた形跡はない。参照を容易にするため、1963年以前の事象に言及する場合であっても、本文中では1963年以降のAIM-9A(サイドワインダーI)とAIM-9B(サイドワインダーIA)の呼称を使用する
- ※AIM-9A/Bは4.5kg(10ポンド)の爆砕弾頭を使用した。これは赤外線近接フューズまたは接触フューズで作動し、有効殺傷半径は約9m(30フィート)であった。これらの初期ミサイルの非冷却PbSシーカーは4゚の画角と11゚/秒の追尾速度を持ち、ミサイル自体は12Gで旋回できた。推進力はチオコールのMK17固体燃料ロケット・モーター(推力17.8kN、2.2秒)で、発射速度を上回るマッハ1.7の速度まで推進することができた。シーカーの限界から、AIM-9A/Bは900m(30,00フィート)から4.8km(2.6nm)の射程で非操縦(!)目標のテイルオン交戦にしか使用できなかった。このミサイルはまた、他の熱源(太陽、地面の反射)の影響を非常に受けやすかった
- ※1955年6月、米空軍のGAR-2/AIM-4Bファルコンとの“フライオフ”でサイドワインダーの優位性が示されるまで、通常の軍間対立のため、米空軍はサイドワインダーを採用しなかった。そののち、米空軍はGAR-8という名称でAIM-9Bを調達した。1962年まで80,000発以上のAIM-9Bミサイルが生産された。 1958年9月24日、サイドワインダーは、台湾のF-86Fが米海軍から供給されたAIM-9Bを使用して中国のMiG-15を撃墜し、空対空誘導ミサイルの世界初の使用に成功した
- ※AIM-9Bの性能に限界があったため、海軍は改良を求めた。AAM-N-7サイドワインダーICは、1963年にAIM-9Cと命名されたセミアクティヴ・レーダー・ホーミング・ヴァージョン(ではサイドワインダーIBと呼ばれた)と、のちにAIM-9Dと命名された赤外線誘導ヴァージョンの2種類が開発された。両ICヴァージョンに共通する改良点としては、新型のハーキュリーズMk. 36固体燃料ロケット・モーターによる大幅な速度向上と18km(9.7nm)の射程距離、大型のMk. 48連装ロッド弾頭、わずかに大型化されたフィンなどが挙げられる
- ※SARH AIM-9Cは海軍のF8Uクルーセイダー戦闘機にのみ使用され、スパロー互換のレーダーを装備することなく全天候型の能力を提供した。しかし、AIM-9Cはあまり成功せず、モトローラ社によって1965年から1967年の間に1,000発しか製造されなかった。多くはのちにAGM-122Aサイドアーム対レーダー・ミサイルに転用された
- ※AIM-9DのIRシーカー(より尖った機首に搭載)は、新しい窒素冷却PbSシーカーを搭載し、視野はわずか2.5゚(バックグラウンド・ノイズの低減)、12゚/sという高いトラッキング速度を持つ。しかし、1965年から1969年にかけて製造されたAIM-9Dミサイルは約1000発に過ぎなかった(フィルコ・フォード社とレイセオン社による)。 以下の表は、1963年6月のサイドワインダー亜種の再指定をまとめたものである:
旧称 | 新称 |
AAM-N-7サイドワインダーI | AIM-9A |
AAM-N-7サイドワインダーIA GAR-8 |
AIM-9B |
AAM-N-7サイドワインダーIC(SARH) | AIM-9C |
AAM-N-7サイドワインダーIC(IR) | AIM-9D |
- ※AIM-9Dの弾頭をWDU-9/Bのダミー弾頭に交換した捕獲飛行目標捕捉用 captive flight target acquisitionの訓練ヴァージョンは、のちにATM-9Dとなった。WDU-9/Bはそののちの全ての不活性ATM/CATM/NATM-9ヴァージョンにも使用されている。初期の射撃訓練用サイドワインダーはGDU-1/Bと命名された
- ※AIM-9Eはアメリカ空軍が特別に開発した最初のヴァージョンである。AIM-9Bを改良したもので、サーモエレクトリック(ペルチェ)冷却を採用した新しいシーカーを搭載し、追尾速度を16.5゚/秒に高めた。ペルチェ冷却方式により、ミサイルが発射レールに載っている間の冷却時間は無制限であった。外観上、AIM-9EはAIM-9Bよりも長い円錐形の機首部分が特徴である。約5,000発のAIM-9BがAIM-9Eに換装された。AIM-9E-2は減煙モーターを搭載したヴァリエーションである
- ※AIM-9F(AIM-9B FGW.2としても知られる)はAIM-9Bのヨーロッパでの発展型で、ドイツのBodensee Gerätetechnik(BGT)によって15,000発が製造された。このヴァージョンは1969年に就役した。このヴァージョンは1969年に就役し、ほとんどのヨーロッパのAIM-9BはAIM-9F規格に変更された
- ※海軍のAIM-9GはAIM-9Dを改良したものである。サイドワインダー拡張捕捉モード(Sidewinder Expanded Acquisition Mode: SEAM)を搭載しており、光学系をサーチ・パターンに沿って旋回させたり、航空機のレーダーにスレーヴさせて目標を捕捉することができる。1970年から1972年にかけてレイセオン社によって2,120発のAIM-9Gが製造された。ATM-9Dに相当し、AIM-9Gの訓練ヴァージョンであるATM-9Gも存在した
- ※サイドワインダーはもちろん、米空軍と海軍の両方でヴェトナム上空で広範囲に使用された。空軍はAIM-9B/Eヴァージョンを使用して28機のAIM-9空対空キルを記録し、このミサイルのキル確率は約16%であった。米海軍がヴェトナムで最も成功したサイドワインダーはAIM-9Dと-9Gであり、この紛争における米海軍の空対空殺傷の大部分を担った。ヴェトナム上空での合計82機の空対空殺傷はAIM-9によるものである。 AIM-9Gの信頼性を高めるため、海軍はAIM-9Hを開発した。AIM-9Gとの主な違いは誘導制御システムの半導体電子回路である。より強力なアクチュエーターを補うため、シーカーの追尾速度も20゚/秒に引き上げられた。ヴェトナム上空で発射されたAIM-9Hはわずか数機であったが、ヴェトナムでは他のどのAIM-9ヴァージョンよりも高いキルレートを記録した。AIM-9Hは1972年から1974年にかけてフィルコフォード社とレイセオン社によって約7,700発が生産された。ATM-9Hは捕捉飛行による目標捕捉のための訓練ヴァージョンであった
- ※アメリカ空軍のAIM-9JはAIM-9Eを改良したものである。部分的なソリッドステート・エレクトロニクス、燃焼時間の長いガス発生器(飛行時間の増加)、新しいスクエアチップ・ダブルデルタ・カナードを駆動する強力なアクチュエーターが搭載された。後者の特徴は、ミサイルのシングルプレーン“G”能力を倍増させた。AIM-9Jは1972年以降、既存のAIM-9B/Eミサイルを改造して最終的に約10,000発が製造された
- ※ZAIM-9Kの呼称は、米海軍が計画したAIM-9Hのアップグレードに割り当てられたが、開発は米空軍/米海軍共同のAIM-9Lに優先して中止された。1971年、米空軍と米海軍はAIM-9Hをベースにサイドワインダーを大幅に改良したAIM-9Lの共同開発に合意した。おもな開発目標はALASCA(All-Aspect Capability)であり、全射程で激しく機動する高速目標に対して効果的に使用することであった。AIM-9Lは新しいロングスパンの尖ったダブルデルタ・カナード、改良されたMk. 36固体燃料ロケット・モーター(MOD. 8~11)、新しいAN/DSQ-29固体誘導制御部を備えていた。その他の改良点としては、全く新しいアルゴン冷却式インジウム・アンチモン(InSb)シーカー、DSU-15/B AOTD(アクティヴ・オプティカル・ターゲット・ディテクター Active Optical Target Detector)レーザー近接フューズ、改良型9.4kg(20.8ポンド)WDU-17/B環状爆砕弾頭などがある。AIM-9L全ての特徴は、あらゆる局面で目標を捕捉でき、追尾、操縦、終端ホーミング、殺傷性能が大幅に改善されたミサイルをもたらした。1978年に生産が開始され、フィルコフォード、レイセオン、BGT(ドイツ)、三菱(日本)によって16,000発以上のAIM-9Lが製造された。AIM-9Lは1982年のフォークランド紛争でイギリス海軍に使用され、大成功を収めた。AIM-9Lの訓練用ヴァージョンには、射撃練習用のATM-9L、捕獲型(非発射型)のCATM-9L、ハンドリングと装填練習用の非飛行型DATM-9Lがある。また、NATM-9Lと呼ばれる特殊な試験・評価装置を装備したヴァージョンもある。GDU-6/Cと呼ばれるAIM-9Lの搭載訓練ヴァージョンもある。これはDATM-9Lの別の(以前の)呼称かもしれない
- ※AIM-9MはAIM-9Lの発展型で、生産ラインでは後者に取って代わった。減煙ロケットモーター、WGU-4/Bと指定された改良型誘導部、より優れた対抗措置耐性(IRCCM - Infrared Counter-Countermeasures)、および全体的な信頼性の向上が特徴である。1982年に生産が開始され、これまでにレイセオン社によってAIM-9M-1からAIM-9M-10までのサブタイプが7,000発以上製造されている。現在の主な生産ヴァージョンはAIM-9M-8(米海軍)とAIM-9M-9(米空軍)である。これらはIRCM探知回路がさらに改良され、ロケットモーター(Mk. 36 MOD. 11)、誘導部(WGU-4E/B)、AOTD(DSU-15B/B)が最新バージョンとなっている。AIM-9M-10は-9M-8をF/A-18E/Fスーパー・ホーネット用に若干改良したものである。既存のAIM-9Mのほとんどは-9M-8/9規格にアップグレードされる。1991年の“砂漠の嵐作戦 Operation Desert Storm”では、13機の空対空キルがサイドワインダーによるものとされ、その全てがAIM-9Mミサイルであったと思われる
- ※AIM-9MはAIM-9Lの発展型で、生産ラインでは後者に取って代わった。減煙ロケットモーター、WGU-4/Bと指定された改良型誘導部、より優れた対抗措置耐性(IRCCM - Infrared Counter-Countermeasures)、および全体的な信頼性の向上が特徴である。1982年に生産が開始され、これまでにレイセオン社によってAIM-9M-1からAIM-9M-10までのサブタイプが7,000発以上製造されている。現在の主な生産ヴァージョンはAIM-9M-8(米海軍)とAIM-9M-9(米空軍)である。これらはIRCM探知回路がさらに改良され、ロケットモーター(Mk. 36 MOD. 11)、誘導部(WGU-4E/B)、AOTD(DSU-15B/B)が最新バージョンとなっている。AIM-9M-10は-9M-8をF/A-18E/Fスーパー・ホーネット用に若干改良したものである。既存のAIM-9Mのほとんどは-9M-8/9規格にアップグレードされる。1991年の“砂漠の嵐作戦 Operation Desert Storm”では、13機の空対空キルがサイドワインダーによるものとされ、その全てがAIM-9Mミサイルであったと思われる。AIM-9M用の特別なATM-9M発進訓練ヴァージョンとDATM-9M地上ハンドリング訓練ヴァージョンはないようだ。おそらく同等の-9Lヴァージョンがこれらの目的に使用されているのだろう。しかし、CATM-9Mキャプティヴキャリー・ヴァージョンがあり、多くのサブヴァリエーションが存在する。CATM-9M-1/2/4/6/8(AIM-9M-1/3訓練用)、CATM-9M-12/14(AIM-9M-8/9訓練用)、CATM-9M-27(AIM-9M-10訓練用)などがある。NATM-9Mは特殊な試験評価装置を装備したヴァージョンである(ヴァリエーションにはNATM-9M-1~-4がある)
- ※AIM-9N(当初はAIM-9J-1)はAIM-9Jの改良型で、3つの主要な回路基板を全て再設計し、シーカーの性能を向上させた。フィルコフォード社により、おもに輸出用として約7,000発が製造された
- ※AIM-9Pはアメリカ空軍がAIM-9J/Nを発展させたもので、主にAIM-9L/Mを購入できない、必要としない、あるいは受領できない国への輸出を目的としている。AIM-9P-1はDSU-15/B AOTDレーザー近接フューズを導入し、AIM-9P-2は減煙ロケット・モーターを追加した。AIM-9P-3は減煙モーター、新しい鈍感弾頭、改良された誘導制御部を持つ。一部の情報筋によると、-9P-3はAIM-9JのオリジナルIRフューズを継承している一方、-9P-1のように新型のDSU-15/Bも採用しているという。AIM-9P-4はAIM-9L/Mの技術の一部を使用したALASCAシーカーを搭載したヴァリエーションに適用され、AIM-9P-5は改良されたIRCCMを追加している。外観はAIM-9J/Nとほぼ同じである。これまでに21,000発以上のAIM-9Pが製造され、その多くはAIM-9B/E/Jをリビルドしたものである。当初は輸出専用だったが、多くのAIM-9Pが米空軍の在庫となっている
- ※AIM-9Qという呼称は、誘導制御部をアップグレードしたAIM-9Mの開発に米海軍が適用したものである。このヴァージョンについての詳しい情報はなく、おそらくキャンセルされたか、AIM-9Mの亜種として再指定されたものと思われる
- ※1986年、AIM-9Rの開発が始まった。AIM-9Mから派生したAIM-9Rは、まったく新しいWGU-19/B IIR(撮像赤外線)シーカーを搭載し、昼間における探知・追尾性能を大幅に向上させた。最初の実戦配備は1990年に行われたが、1992年、資金不足のため生産計画は中止された。AIM-9SはAIM-9MからIRCCMシステムを取り除いたものである。輸出向けで、最初の顧客はトルコである
- ※1980年代以来、国防総省はAIM-9に代わる標準的な短距離“ドッグファイト”空対空ミサイルを模索してきた。ヨーロッパのAIM-132 ASRAAM(Advanced Short-Range Air-to-Air Missile)を調達するという当初の計画は立ち消えとなり、1980年代後半から1990年代前半にかけて、Have Thrust(米空軍、機密扱い)、Top Hat(米空軍/ヒューズ)、Box Office(ローラル/レイセオン)、Boa(NWCチャイナ・レイク)など、さまざまなテスト・プログラムが実施された。1991年以降、サイドワインダーの後続機を開発する努力は一般に“AIM-9X”と呼ばれていた。AIM-9Rのキャンセル後、AIM-9Mをベースとした将来のドッグファイトミサイルの開発が本格化した。1994年、AIM-9XのDEM/VAL(Demonstration/Validation)プログラムが開始され、ヒューズとレイセオンが競合し、1996年12月にヒューズが勝者と発表された。しかし、そののちレイセオン社がヒューズ社のミサイル部門を買収したため、現在はレイセオン社がAIM-9Xの主契約者となっている。新型ミサイルの正式名称もAIM-9Xであり、接尾辞の-9T/U/V/Wはすべて省略されている。AIM-9Xの試験発射は1998年に開始され、1999年6月には最初の誘導実射でQF-4標的ドローンを命中させることに成功した。2000年9月に少量生産が許可され、2002年夏に最初の生産型AIM-9Xが米空軍と米海軍の評価ユニットに到達した。米空軍での初期運用能力は2003年11月に正式に達成され、2004年5月にはミサイルのフルレート生産が承認された。2008年半ばまでに、約3,000発のAIM-9Xミサイルが納入された。AIM-9XはAIM-9MのMk. 36モーターとWDU-17/B弾頭を継承している。しかし、機体は新しくなり、フィンとカナードが大幅に小型化され、空気抵抗の低減と飛行性能の向上が図られている。誘導部はまったく新しく、IIR(イメージング・インフラ Imaging Infrared)シーカーを搭載している。新型のWPU-17/B推進部にはジェットヴェーン・ステアリング・システム jet-vane steering systemが採用され、敏捷性が大幅に向上している。ミサイルはF-22ラプターやF-35ライトニングIIのようなステルス戦闘機の内部武器ベイに収まるほどコンパクトだが、既存のAIM-9ランチャー(LAU-7/Aシリーズやコモン・レール・ランチャーのLAU-127/A、-128/A、-129/Aシリーズなど)でも使用できる。AIM-9Xはまた、目標捕捉のための新しいJHMCS(Joint Helmet-Mounted Cueing System)と完全な互換性がある。AIM-9Xの非戦術ヴァージョンには、キャプティヴ(非発射)型のCATM-9X、ハンドリングと装填練習用の非飛行型DATM-9X、特別な試験評価用テレメトリー装置を装備したNATM-9Xがある
- ※US NAVAL WEAPONS - Every gun, missile, mine and torpedo used by the US Navy from 1883 to the present day (Naval Institute Press, 1983.)
↑Image courtesy of Shipbucket.
全長 | 直径 | 発射 重量 |
推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
2.83m (AIM-9B) 2.87m (AIM-9D/G/H) 2.99m (AIM-9E) 3.04m (AIM-9J/N) 2.84m (AIM-9L/M) 3.01m (AIM-9X) |
0.12m | 70.30kg (AIM-9B)88.45kg (AIM-9D)87.08kg (AIM-9G)84.36kg (AIM-9H) 74.38kg (AIM-9E) 77.11kg (AIM-9J/N) 86.63kg (AIM-9L/M) 85.27kg (AIM-9X) |
Thiokol Mk. 17固体燃料ロケット (AIM-9B) ハーキュリーズ Mk. 36固体燃料ロケット (AIM-9D/G/H) Thiokol/エアロジェットMk. 17固体燃料ロケット (AIM-9E/J/N) ハーキュリーズ/Bermite Mk. 36固体燃料ロケット (AIM-9L/M/X) |
弾頭4.53g(10ポンド)爆砕 (AIM-9B/E/J/N) 弾頭11.33kg(25ポンド)Mk. 48連続ロッド (AIM-9D/G/H) 弾頭9.43kg(20.8ポンド)WDU-17/B環状爆砕 (AIM-9D/G/H) |
4,815m (AIM-9B) 17,964m (AIM-9D/G/H) 4,259m (AIM-9E) 17,964m (AIM-9J/N/L/M) 40,774+m? (AIM-9X) |
◎速度 マッハ1.7 (AIM-9B) マッハ2.5+ (AIM-9D/G/H/E/J/N/L/M) |
- ※ヒューズ社(現レイセオン)製
- ※AIM-54フェニックス Phoenixは、今のところ米軍で運用されている唯一の超長距離空対空ミサイルであり、米海軍のF-14トムキャット戦闘機が独占的に使用していた。フェニックスの開発は、米海軍が計画していたF6Dミサイリアー Missileerとそれに付随するAAM-N-10イーグル Eagle長距離迎撃ミサイルがキャンセルされたのち、1960年後半に開始された。ヒューズ社 Hughesはそののち、海軍がAAM-N-11と命名した新しい長距離ミサイルとAN/AWG-9火器管制システム(Fire Control System: FCS)の開発に着手した。新ミサイルとFCSは、米空軍のYF-12A計画でそれぞれAIM-47ファルコンとAN/ASG-18によってテストされた技術を使用した。フェニックスとAWG-9の組み合わせは当初、海軍の新型制空戦闘機および長距離迎撃機として計画されていたF-111Bの主武装として意図されていた。1963年6月、AAM-N-11はAIM-54Aに再指定された。1965年にXAIM-54Aプロトタイプの飛行試験が開始され、1966年9月に最初の誘導迎撃に成功した。フェニックスのテスト・プログラムが継続される一方で、F-111Bはキャンセルされ、AIM-54とAN/AWG-9はF-111Bの役割を引き継ぐ新型F-14トムキャットに組み込まれた。最初の生産型AIM-54Aミサイルは1973年に納入され、1974年に最初のF-14A飛行隊に配備される準備が整った
- ※F-14はLAU-93/A(F-14A/B)またはLAU-132/A(F-14D)ランチャーにそれぞれ最大6発のフェニックス・ミサイルを搭載できる。AN/AWG-9 FCSはTWS(Track While Scan)パルスドップラー・レーダーを使用しており、最大240km(130nm)までの距離で最大24個の目標を同時に追尾することができる。したがって、F-14は同時に6つのターゲットを攻撃することができる。AIM-54Aが発射されると、ロケットダイン社製Mk. 47またはエアロジェット社製Mk. 60固体燃料ロケットモーター(MXU-637/B推進部)でマッハ4以上の速度まで推進される。中間コース誘導のために、ミサイルのAN/DSQ-26誘導部は自動操縦を採用し、セミアクティブ・レーダー追跡によって定期的に目標位置を更新する。FCSレーダーは、ミサイルが派遣されたすべての目標を定期的に照射する。AIM-54Aは最大135km(72.5nm)の距離で真正面からターゲットと交戦することができる。迎撃の最後の1,828m(2,000yds)では、フェニックスはアクティヴ・レーダー・ホーミングに切り替わり、高い終末精度を実現する。最小交戦距離は約3.7km(2nm)で、その場合は最初からアクティヴ・ホーミングが使用される。60kg(132ポンド)のMK. 82爆砕弾頭は、Mk. 334レーダー近接、IR近接、衝撃フューズからなるフューズ・システムによって起爆される
- ※AIM-54Aにはいくつかの非戦術的なヴァリエーションがあった。ATM-54Aは発射訓練用の不活性弾頭付きヴァージョン、CATM-54Aは目標捕捉訓練用の捕獲型(非発射)バージョン、DATM-54Aは地上処理訓練用の完全不活性ダミー・ミサイルであった。AEM-54Aは試験評価用の特殊なテレメトリー・エレクトロニクスを備えた変種であった。AIM-54Bという呼称は、AIM-54Aを生産しやすいように改良したもので、主翼とフィンにハニカム構造の代わりに板金を使用した。AIM-54Bは1977年から生産されたという資料もあれば、生産数は少なかったという資料もある。後者はもっともらしく思えるが、というのも、米海軍はAIM-54Aの在庫をまだ多数記載しているが、AIM-54Bについては一切触れていないからである。もう一つの可能性は、AIM-54BがAIM-54Aの亜種として再指定されたことである。ATM-54BとAEM-54Bという呼称は、少なくとも形式的には、それぞれAIM-54Bの訓練バージョンとテレメトリー・ヴァージョンに割り当てられていた
- ※1977年、大幅に改良されたAIM-54Cの開発が始まった。AIM-54Cの特徴は、完全に新しいデジタルWGU-11/B誘導部とWCU-7/B制御部である。ミサイルにはプログラマブル・デジタル・シグナル・プロセッサが組み込まれ、自動操縦装置にはストラップダウン慣性航法システムが採用された。AIM-54Cの非常に重要な特徴は、ECCM能力が大幅に向上したことである。ロケットモーターの改良により、速度と射程が向上し、新しいターゲット探知装置DSU-28/Bにより、高クラッター環境や小型・低高度のターゲットに対するフューズ精度が向上した。最初のXAIM-54Cプロトタイプは1979年8月に納入され、YAIM-54Cミサイルでのテストののち、フェニックスの生産は1982年にAIM-54Cに切り替わった。AIM-54Cの初期運用能力は1986年に達成された。非戦術型には、射撃訓練用のATM-54C、目標捕捉訓練用のCATM-54C捕獲型(非発射型)、試験・評価用の特殊テレメトリー・エレクトロニクスを搭載したAEM-54Cなどがある。DATM-54AはAIM-54Cの地上ハンドリング訓練にも適しているため、DATM-54Cは存在しない
- ※AIM-54Cは生産中に継続的にアップグレードされた。生産の初期に、Mk. 82弾頭はWAU-16/BまたはWAU-20/B弾頭セクションの新しいWDU-29/B弾頭に置き換えられた。WDU-29/Bは効果を20~25%向上させた。もうひとつの改良点は、内部温度補正機能の追加で、これによりF-14は拘束飛行中に温度補正液を供給する必要がなくなった。1986年に初めて納入されたこの機能を持つミサイルは“密閉型”と呼ばれ、AIM-54C+と呼ばれることもある。生産中、ECCM能力はさらに改良され、改良されたECCMを備えた“密閉型”AIM-54Cミサイルは、米海軍ではAIM-54C ECCM/Sealedとして知られている。この改良型は1988年にIOCに達した。ECCM/Sealedミサイルの誘導部と制御部はそれぞれWGU-17/BとWCU-12/Bであり、使用可能な弾頭部はWAU-19/BとWAU-21/Bである。そのほか、古いAIM-54C弾に後付けできる改良点として、再プログラム可能なメモリー、シグナル・プロセッサーの新しいソフトウェアなどがある
- ※1990年代初頭に生産が停止されたとき、すべてのヴァージョンのAIM-54ミサイルが5,000機以上製造され、その約半分がAIM-54Cであった。2000年代初めまでに、運用可能なフェニックス・ミサイルはすべてAIM-54C型であり、残りのAIM-54Aは保管されていた。フェニックスはF-14トムキャットでのみ使用されたため、この機体と同じ期間だけ運用される予定だった(F-14は2006年に退役)。しかし、海軍は2004年9月30日にAIM-54を正式に退役させた。AIM-54はおもに、飛来する爆撃機の流れに対する長距離艦隊防衛のために設計された。理論的には低空を飛ぶ高速対艦ミサイルにも使用できるが、この役割にはもっと効果的な兵器がある。F-14/AIM-54の組み合わせが退役したのちの艦隊防衛の役割は、AIM-120C/D AMRAAMミサイルで武装したF/A-18E/Fスーパー・ホーネットが担うことになった
↑AIM-54A "Phoenix" missile. DoD photo. Image courtesy of Designation-Systems.Net.
↑At sea with USS George Washington (CVN-73) Sep. 24, 2002 -- Lt. West McCall, an F-14 "Tomcat" pilot from Deland, Fla., and Lt. Kimberly Arrington, a Radar Intercept Officer from King, N.C., both assigned to the "Jolly Rogers" of Fighter Squadron One Zero Three (VF-103), test fire a Phoenix air to air missile as part of the annual proficiency test during Exercise Mediterranean Shark. The Phoenix missile is the Navy's only long-range air-to-air missile. It is an airborne weapons control system with multiple-target handling capabilities. Exercise Mediterranean Shark is a bilateral training exercise conducted in Morocco by a U.S. Marine Expeditionary Unit MEU/SOC (Special Operations Capable), to show the effectiveness of the Marine Air Ground Task Force (MAGTF). George Washington and her embarked Carrier Air Wing Seventeen (CVW-17) are on a scheduled six month deployment and have participated in combat missions in support of Operation Enduring Freedom and Operation Southern Watch. U.S. Navy photo by Capt. Dana Potts. (RELEASED)
全長 | 直径 | 発射 重量 |
推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
4.00m | 0.38m | 453.59kg (AIM-54A) 464.66kg (AIM-54C) |
ロケットダイン社製Mk. 47またはエアロジェット社製Mk. 60単段固体燃料ロケットモーター | 弾頭60kg(132ポンド)Mk. 82爆破破砕弾 弾頭60kg(132ポンド)WDU-29/B爆破破砕弾 |
134,270m (AIM-54A)148,160m (AIM-54C) |
↑AMRAAM on board the USS Ronald Reagan's hangar at U.S. Fleet Activities Yokosuka, 12 Octber 2015. Photo by VANDY-1.
- ※ヒューズ社(現レイセオン)製
- ※AIM-120先進中距離空対空ミサイル(Advanced Medium-Range Air-to-Air Missile: AMRAAM)は、撃って放つだけの空対空ミサイルで、米軍の標準視程外(Beyond Visual Range: BVR)迎撃ミサイルとして AIM-7スパローに取って代わった。1970年代後半、米軍は、真の撃って放つだけの能力を備えた中距離空対空ミサイルが必要であると判断した。AIM-7スパローのセミアクティヴ・レーダー・ホーミング(Semi-Active Radar Homing: SARH)誘導では、発射機のレーダーが着弾するまでターゲットを照らす必要があり、これにより航空機自体がターゲットとなり、複数のターゲットを同時に攻撃する能力も制限された。1979年2月、ヒューズとレイセオンはYAIM-120A AMRAAM競争の最終候補に選ばれ、1981年12月にヒューズが優勝者と宣言された。その1年前に、米国と欧州は新しい空対空兵器ファミリーの開発に関する共同協定を締結していた。この協定により、BVR AMRAAMの責任は米国に課され、補完的な先進短距離空対空ミサイル(Advanced Short-Range Air-to-Air Missile: ASRAAM、のちのAIM-132)は欧州で開発されることになった。1984年2月、最初の量産型AIM-120AミサイルがF-16から発射されたが、最初の超音速発射が成功したのは1987年9月になってからであった。AMRAAMプログラムは、あらゆる種類の技術的および政治的問題に悩まされたが、開発期間の長期化による深刻なコスト超過もその一つだった。最初の低率初期生産(Low-Rate Initial Production: LRIP)AIM-120Aは1988年10月に納品されたが、初期運用能力(Initial Operational Capability: IOC)が最終的に達成されたのは1991年9月までかかった
- ※AIM-120Aは、WPU-6/B推進セクションの固体燃料ロケット・モーターによって駆動される。発射前に、発射機の射撃管制システムは、ミサイルをターゲット付近のホーミング・バスケットに誘導するように、WGU-16/B誘導ユニットの慣性自動操縦装置をプログラムする。自動操縦装置は、データ・リンクを介して航空機から中間コースの更新を受信できる。AMRAAMのWCU-11/B制御セクションは、4つの可動式尾翼を使用して飛行中のミサイルを制御する。ターゲットが射程内に入るとすぐに、AMRAAMはアクティヴ・レーダー・シーカーを起動して、自律的なターミナル・ホーミングを行う。23kg(50ポンド)のWDU-33/B破片弾頭は、“スマート”(アンチクラッター)近接信管と衝撃信管で構成されるFZU-49/B信管システムによって起爆される。AIM-120Aの有効射程距離は、もちろん発射パラメータに大きく依存し、公式の性能データは機密扱いである。最大射程距離の一般的な数値は、50km(30マイル)から70km(45マイル)の範囲。AMRAAMの射程範囲の下限(最小射程距離は2km(2,200ヤード)と言われている)では、中間コースの誘導更新は不要であり、AIM-120は真の“撃って忘れる”兵器 fire-and-forget weaponである。 AIM-120Aの非戦術的派生型には、キャプティヴキャリー・トレーニング・ミサイルのCATM-120A、地上運用トレーニング用のDATM-120A、テストおよび評価用のテレメトリ・エレクトロニクスを備えたJAIM-120Aがある。1991年初めの“砂漠の嵐作戦 Operation Desert Storm”中に、幾つかのAIM-120Aが湾岸に配備されまたが、その紛争でAMRAAMが発射されることはなかった(少なくとも公式には)。AIM-120A が初めて実戦に使用されたのは1992年12月で、“サザン・ウォッチ作戦 Operation Southern Watch”中にF-16CがイラクのMiG-25を撃墜した時だった。1994年後半に初めて納入されたAIM-120Bには、新しいWGU-41/B誘導セクションが搭載されていた。再プログラム可能なEPROMモジュールのソフトウェア、新しいデジタル・プロセッサ、そのほかの電子機器のアップデートが搭載されていた。非戦術ヴァージョンには、CATM-120Bキャプティヴキャリー・ミサイルとJAIM-120Bテストおよび評価ミサイルがある
- ※AMRAAM P3I(Pre-Planned Product Improvement)プログラムは、1996年に初めて納入されたAIM-120Cにつながった。基本的なAIM-120C(P3Iフェーズ1)の主な新機能は、切り取られた翼とフィンである。この特徴はF-22ラプターの内部武器ベイへの搭載を可能にするために導入されたが、-120CはほかのAMRAAM対応機からも使用できる。AIM-120Cの誘導ユニットはWGU-44/B規格にアップグレードされている。最初のP3Iフェーズ2ミサイルは、改良型WDU-41/B弾頭を搭載したAIM-120C-4(1999年に初納入)である。AIM-120C-5は、新しいWPU-16/B推進部のモーターをわずかに大きくし、圧縮電子機器とECCMをアップグレードした新しい短いWCU-28/B制御部を備えたC-4である。AIM-120C-5は2000年7月に納入が開始された。続いて、TDD(目標探知装置 Target Detection Device)の更新を特徴とするAIM-120C-6が生産ラインに投入された。1998年に開発が開始されたAIM-120C-7(P3Iフェーズ3)は、ジャミング探知機能付きECCMの改良、シーカーの改良、射程距離の延長が盛り込まれている。後者の特徴は、2006年にF-14Dトムキャットとともに退役する予定だったAIM-54フェニックス超長距離ミサイルの(ある程度)適切な後継を得るために、米海軍が特に要求したものだった(実際の正式な退役はすでに2004年9月)。AIM-120C-7は2003年8月と9月に実戦的な標的に対するテストに成功し、IOCは2004年に予定されていた。これが若干ずれ込んだが、2006年初め現在、AIM-120C-7は実戦配備され始めている。120A/Bに相当するAIM-120Cには、CATM-120CとJAIM-120Cの非戦術型もある
- ※AIM-120D(P3Iフェーズ4、旧称AIM-120C-8)は、AIM-120Cを発展させたもので、双方向データ・リンク、GPSで強化されたIMUを使用したより正確なナヴィゲーション、拡大された非エスケープ・エンベローヴ、改良されたHOBS(高角度オフ・ボアサイト High-Angle Off-Boresight)能力、射程距離の50%向上などを備えている。AIM-120DはUSAF/USN共同プロジェクトであり、現在テスト段階にある。最初の生産納入は2007年12月の予定である。CATM-120DはAIM-120Dの不活性携行訓練ヴァージョンである。AIM-120ミサイルは、米国以外の顧客向けを含め、全てのヴァージョンでこれまでに12,000発以上が製造されている。AMRAAMは現在の全ての米軍戦闘機(F-14D(運用試験のみ)、F-15、F-16、F/A-18、F/A-18E/F、F-22)に搭載可能で、LAU-127/A、-128/A、-129/A CRLs(コモンレールランチャー Common Rail Launchers)から発射される
- ※NCADE(Network Centric Airborne Defense Element)は、AMRAAMのコンポーネントを使用した空中発射型対ミサイル迎撃ミサイルを開発するプログラムである。NCADEミサイルは、AIM-120のレーダーシーカーをAIM-9XサイドワインダーのIIR(Imaging Infrared)シーカーに置き換え、推進システムを2段式ロケットに変更する。後者はAIM-120の第1段と新しいエアロジェットの第2段で構成され、0.55kN(125ポンド)の推力を25秒以上供給できる。NCADEの機体、飛行制御システム、航空機のインターフェースは基本的にAIM-120と同じであるため、ミサイルは既存の多くの発射プラットフォームとすぐに互換性がある。NCADEミサイルは、短距離から中距離の弾道ミサイルをブースト、上昇、終末段階で迎撃することを目的としている。これを達成するために、ミサイルは1段目のモーターによって非常に急な角度で上向きに発射される。高高度でIIRシーカーが目標を捕捉し、ミサイルは長く燃焼する第2段モーターを使って迎撃する
- ※AIM-120ミサイルは、地上発射の用途にも使用されている。ノルウェーはNASAMS(ノルウェー先進地対空ミサイルシステム Norwegian Advanced Surface-to-Air Missile System)を使用しており、6連装ボックス・ランチャーからAMRAAMミサイルを発射する。NASAMSは1995年に運用が開始された。MIM-120Aという呼称が引用されることもあるが、これは国防総省の公式呼称ではない。1995年から米陸軍は、HUMRAAM(「ハマーAMRAAM」)として知られるシステムで、改良型ホーク・ランチャーとHMMWV(High-Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle)からのAMRAAMの使用を評価した。HUMRAAMの米海兵隊ヴァージョンはCLAWS(Complimentary Low-Altitude Weapon System)として知られ、2001年4月にレイセオンはCLAWSの開発および事前生産契約を獲得した。このシステムは2006年から2007年にかけて、退役した米海兵隊のMIM-23ホーク・システムに取って代わる予定だったが、CLAWSは2006年にキャンセルされた。米陸軍の地上配備型AMRAAMシステムの計画は、SLAMRAAM(Surface-Launched AMRAAM)と呼ばれている。SLAMRAAMシステムもHMMWV車両をベースにしており、2008年に運用を開始する予定である。小型で性能の劣るFIM-92スティンガー・ミサイルを使用する陸軍のアヴェンジャー防空システムの一部を置き換えることになる
全長 | 直径 | 発射 重量 |
推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
3.65m | 0.17m | 156.48kg | ハーキュリーズ/エアロジェット固体燃料ロケット | 弾頭22.67kg(50ポンド)WDU-33/B爆破破砕弾 (AIM-120A/B) 弾頭18.14kg(40ポンド)WDU-41/B爆破破砕弾 (AIM-120C-5) |
48,280m~72,420m (AIM-120A/B)104,607m (AIM-120C-5) |
Update 25/01/16