主な出来事 |
カタパルトで発射されたOS2UとSOCは、砲兵観測のために伝統的に戦艦や巡洋艦に搭載されていたが、シシリー Sicily島への水陸両用侵攻の際に枢軸軍の戦闘機から生き残ることができなかった。戦闘機はイギリスの基地から侵攻海岸に到達することができ、航空機の発進と回収に必要な時間を省くことで砲撃支援戦艦の稼働率を高めることができる。 |
戦艦アーカンソー Arkansas(BB-33)、テキサス Texas(BB-35)、ネヴァダ Nevada(BB-36)と重巡洋艦オーガスタ Augusta(CA-31)、タスカルーサ Tuscaloosa(CA-37)、クインシー Quincy(CA-71)のVOS飛行隊分遣隊から17名の飛行士が配属された。クインシーの上級飛行士が指揮するこれらの海軍飛行士は、アメリカ陸軍航空軍第67偵察群 67th
Reconnaissance Groupからスーパーマリン・スピットファイアMk. Vの操縦訓練を受けた。VOS-7はスピットファイアを飛ばす唯一のアメリカ海軍飛行隊であると考えられている |
VOS-7はイギリス海軍のE. C. ソーントン提督 Royal Navy Commodore E. C. Thorntonが指揮するノルマンディ侵攻のための航空索敵プール
air spotting pool(イギリス空軍第2戦術航空部隊の第34偵察飛行隊 34th Reconnaissance Wing of the
RAF Second Tactical Air Force)の一員であった。降下タンクを使用することで、戦闘地域への移動時間約30分、駐留時間約45分、基地への帰還時間約30分の2時間のミッションが可能となった。索敵任務は2人1組で行われた。スポッターが先頭機を操縦し、ウィングマンが敵戦闘機を監視した。好適な高度は6,000フィート(1,800m)であったが、曇り空はしばしば1,500フィート(460m)以上の視界を制限した |
VOS-7は6月6日から191回(または209回)の戦闘出撃を行った。そのうち94回は最初の3日間で飛行した。タスカルーサ出身の上級飛行士は6月6日にスピットファイアが対空砲火を受け戦死した。対空砲火は8機のVOS-7スピットファイアの戦闘破壊のほとんどを引き起こしたが、彼らのパイロットは非戦闘事故で破壊された9機目のスピットファイアのパイロットと同様に生き残った。4名のVOS-7パイロットはメッサーシュミットBf109とフォッケウルフFw190戦闘機との遭遇から生還した。VOS-7のパイロットは9つの殊勲十字章 Distinguished Flying Crossesと11の航空勲章 Air Medalを授与された |