VFA
戦闘攻撃飛行隊 Fighter Attack Squadron

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船等の内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁として又は演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争等で沈没み、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
UFO等超常現象に遭遇した事柄です
※MCAAFは海兵航空補助施設(Marine Corps Auxiliary Air Facility)の略。NASは海軍航空基地(Naval Air Station)の略。NAASは海軍航空補助基地(Naval Auxiliary Air Station)の略。NSは海軍基地(Naval Station)の略(ABC順)
※1967年6月1日、第97攻撃飛行隊(Attack Squadron 97: VA-97)として創設。1991年1月24日、第97戦闘攻撃飛行隊(Strike Fighter Squadron 97: VFA-97)に改称。VA-97およびVFA-97の呼称を与えられた最初の飛行隊。ニックネームはWarhawks(1968年〜)

↑Image courtesy of en.wikipedia.org.

所在地 駐留日
NAS Lemoore 1967/6/1
航空団 テイル・コード 割り当て日
CVW-14 NK 1967/12/15
CVW-15 NL 1983/11/1
CVW-14に配属される前、同飛行隊はA-7Aの訓練中、VA-122の運用管理下にあった
航空機の割り当て 初受領日
A-7A 1967/10
A-7E 1970/6
F/A-18A 1991/2/22
F/A-18C 2003
F/A-18E 2013後半
F-35C 2021/10
日付 主な出来事
1968/6/28 飛行隊は最初の戦闘任務を遂行
1971/2/4〜3/7 飛行隊は原子力攻撃航空母艦エンタープライズ Enterprise(CVAN-65)に乗艦し、南米を回って西海岸の新しい母港に向かう
1971/12 東パキスタン(バングラデシュ)をめぐるインドとパキスタンの戦争勃発後、エンタープライズはインド洋での作戦のため“ヤンキー・ステーション Yankee Station”を離れるよう命じられた。第14空母航空団(Carrier Air Wing 14: CVW-14)を乗せた同空母は、12月後半に敵対行為が停止するまでベンガル湾で活動した
1972/10 飛行隊の航空機は、南ヴェトナムへの物資の流入を阻止するため、北ヴェトナムの目標に対する激しい空爆である“ラインバッカーI作戦 Linebacker I operations”に参加した
1972/12 飛行隊はラインバッカーIの強化版である“ラインバッカーII作戦 Linebacker II operations”に参加
1975/2 エンタープライズはCVW-14とともに、熱帯暴風雨後のモーリシャス島の災害支援を行った
1975/4 同飛行隊は“フリークエント・ウィンド作戦 Operation Frequent Wind”に参加し、共産主義者に陥落したサイゴンからの人員避難を航空支援した
1977/2 ウガンダの危機と同国のアメリカ人に対する脅威の中、エンタープライズはケニア沖でアメリカ人を避難させるために活動した
1979/12 汎用航空母艦 コーラル・シー Coral Sea(CV-43)は、10月下旬に韓国の朴正煕大統領 President Park Chung Heeが暗殺されたことを受け、韓国沖で活動した
1980/4 コーラル・シーは、イラン人質救出作戦に参加
1980/5 韓国の内乱を受け、同国沖で活動
1983/8 中米の情勢不安のため、ニカラグア沖で活動し、違法な麻薬取引の監視にも参加
1986/5 ベーリング海での空母戦術飛行作戦 carrier tactical flightに参加
1988/7 1988年7月 韓国のソウルで開催されたオリンピックの期間中、原子力汎用航空母艦カール・ヴィンソン Carl Vinson(CVN-70)はVA-97を搭載し、韓国沖で行動
1989 1989年、同飛行隊は優秀整備中尉ブルース・キャリアー記念賞 LTJG Bruce Carrier Memorial Award for Maintenance Excellenceと海軍作戦部長航空安全“S”賞 Chief of Naval Operations Aviation Safety "S" awardを受賞した
1990年代 1990年代を通じて、飛行隊はイラクの“サザン・ウォッチ作戦 Operation Southern Watch”に参加し、国連連合軍を支援した。また、ソマリアでの“希望回復作戦 Operation Restore Hope”の支援飛行も行った。1991年1月24日、VA-97は第97戦闘攻撃飛行隊(Strike Fighter Squadron 97: VFA-97)と改称され、F/A-18Aに移行した。同年夏、飛行隊はノーフォーク海軍航空基地 NAS Norfolkに飛来し、ホーン岬を通過する汎用航空母艦 キティ・ホーク Kitty Hawk(CV-63)に乗艦した。1992年後半、飛行隊はWESTPACに展開し、イラクの“サザン・ウォッチ作戦”(Operation Southern Watch: OSW)とソマリアの“希望回復作戦”を支援した。飛行隊は1993年5月にリムーア海軍航空基地 NAS Lemooreへ戻った
1994/6 1994年6月、飛行隊は17回目の巡航を開始した。これは第15空母航空団(Carrier Air Wing 15: CVW-15)のメンバーとしての最後のクルーズであった。11月18日のクルーズ中、F/A-18Aの1機であるBu.No. 162827がキティ・ホークから発艦する際に墜落し、パイロットが脱出した。このクルーズではVFA-97とCVW-15の他の部隊が1994年の北朝鮮の核危機の際に有事作戦を行った
1995/10 1995年10月、同飛行隊はキティ・ホークの第11空母航空団(Carrier Air Wing 11: CVW-11)に加わり、OSWを支援した
1996 同飛行隊は1996年のバトル“E” Battle "E"、優秀な整備に贈られる“ブルース・キャリアー中尉賞 LTJG Bruce Carrier Award”、優秀な兵器に贈られる“スコット・カービー賞 Scott Kirby Award”を受賞した
1997/12 1997年12月、CVW-11と同飛行隊はカール・ヴィンソンに配属され、1998年11月10日に第19次配備として再び西太平洋にデプロイメントした。同飛行隊は“デザート・フォックス作戦 Operation Desert Fox”とOSWを支援する戦闘任務を遂行し、1999年5月にリムーア海軍航空基地へ帰還した
2001/7 飛行隊は2001年7月下旬、カール・ヴィンソンに配備された。9月11日の同時多発テロののち、空母とその航空団は北アラビア海に急行し、“不朽の自由作戦 Operation Enduring Freedom”を支援するために持続的な戦闘活動を行った。同飛行隊は3,000飛行時間以上、1,340回の出撃、99パーセントの戦闘出撃完了率を達成し、“不朽の自由作戦”を支援する10週間の間に453,000ポンド以上の兵器を運搬した
リムーア海軍航空基地への帰還後、彼らの努力は2001年のバトル“E”、2001年のマイケル J. エストシン大佐賞 2001 Captain Michael J. Estocin Award、海軍作戦部長安全賞“S” Chief of Naval Operations Safety "S”で評価され、“ウォーホークス Warhawks”にとっていわゆる“三冠王”の偉業となった
2003 2003年、CVW-11に所属する飛行隊は原子力汎用航空母艦ニミッツ Nimitz(CVN-68)に乗艦し、“イラクの自由作戦 Operation Iraqi Freedom”を支援するため数百回の戦闘出撃を行った。これがF-18Aが戦闘で使用される最後の機会となった。派遣から帰還後、飛行隊はF/A-18AからF/A-18Cに移行し、来るべきユニット・デプロイメント・プログラム(Unit Deployment Program: UDP)派遣の準備を開始した
2004 2004年、VFA-97は岩国海兵航空基地 MCAS Iwakuniに派遣されるUDPに参加する最初の海軍飛行隊として第12海兵航空群 Marine Aircraft Group 12に配属された。同飛行隊は2006年、2回目のUDP派遣のためにふたたび岩国海兵航空基地に派遣され、2008年1月には3回目のUDP、通算24回目の派遣のためにふたたび岩国海兵航空基地に派遣された。岩国から帰還すると、同飛行隊はCVW-11とニミッツに合流し、ニミッツへの配備のために圧縮されたターンアラウンドを開始した
2009/2 2009年2月、VFA-97はニミッツに乗艦し、5年間にわたる空母航空団からの離脱に正式に終止符を打った。2009年7月、VFA-97はニミッツに8ヶ月間乗艦した
2013後半 2013年後半、VFA-97はF/A-18Eへの移行を開始し、2015年の時点で運用されていた。2019年、飛行隊は第3艦隊 3rd Fleet、第7艦隊 7th Fleet、第5艦隊 5th Fleet、第6艦隊 6th Fleet、第2艦隊 2nd Fleetでの作戦を含む世界各地での展開からリムーア海軍航空基地へ戻った。VFA-97は、“自由の番人作戦 Operation Freedom Sentinel”/“確固たる支援作戦 Operation Resolute Support”と“生来の決意作戦 Operation Inherent Resolve”/“デリバレート・リゾルヴ作戦 Operation Deliberate Resolve”の一環として、アフガニスタンとイラク/シリアでの戦闘活動を支援した。7月1日現在、同飛行隊は一時的に攻撃飛行隊としての任務を割り当てられ、第9空母航空団(Carrier Air Wing 9: CVW-9)に残留している。2019年9月、VFA-97が2021年初頭にF-35Cに移行する次の飛行隊に選ばれたことが発表された
2019/12 2019年12月、VFA-97は原子力汎用航空母艦ジェラルド R. フォード Gerald R. Ford(CVN-78)に搭載された第8空母航空団(Carrier Air Wing 8: CVW-8)に配置転換された
2021/10 同飛行隊は2021年10月に最初のF-35Cを受領し、第2空母航空団(Carrier Air Wing 2: CVW-2)に配置転換された
VFA-97はウェイド・マクラスキー賞、3つの安全“S”賞、2つの整備優秀中尉ブルース・キャリアー記念賞、2つの兵器優秀スコット・カービー賞、2つのマイケル J. エストシン大佐賞を受賞し、“三冠”を2度達成した。さらに、VFA-97は統合功労部隊賞 Joint Meritorious Unit Award、3つの海軍部隊表彰 Navy Unit Commendation、8つの功労部隊表彰 Meritorious Unit Commendation、6つのバトル“E”賞、2つの海軍遠征功労章 Navy Expeditionary Service Medal、3つの国防功労章 National Defense Service Medal、2つの軍隊テロリズム功労章 Armed Forces Terrorism Serviceと遠征功労章 Expeditionary Medal、人道功労章 Humanitarian Service Medal、24の海上勤務配備綬章 Sea Service Deployment Ribbonを獲得した

↑PHILIPPINE SEA (Nov. 15, 2023) - An F-35C Lightning II from the "Warhawks" of Strike Fighter Squadron (VFA) 97 launches from the Nimitz-class aircraft carrier USS Carl Vinson (CVN-70) during Annual Exercise (ANNUALEX) 2023. ANNUALEX is a multilateral exercise conducted by the Royal Australian Navy, Royal Canadian Navy, Japan Maritime Self-Defense Force and the U.S. Navy to demonstrate naval interoperability and a joint commitment to a free and open Indo-Pacific. Carl Vinson, flagship of Carrier Strike Group (CSG) 1, is deployed to the U.S. 7th Fleet area of operations in support of a free and open Indo-Pacific. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Isaiah B Goessl)


Update 23/11/19