目標補足レーダー
Target Acquisition Radar


※ヒューズ・エアクラフト社(現レイセオン社)製
※目標捕捉システム(Target Acquisition System: TAS)。1971年に開発が発注。艦載用の低空警戒レーダーとして装備。Mk. 91ミサイル射撃指揮装置(Guided Missile Fire Control System: GMFCS)に目標捕捉能力を付与することを目的に、Mk. 20からMk. 24の5つのサブタイプが開発。1975年にMk. 23Mod. 0がフリゲイト・ダウンズ Downes (FF-1070)に装備され、洋上での評価試験が開始。1980年就役
※Mk. 23はソリッドステート化されたレンジゲート・パルス・ドップラー・レーダーである。アンテナは26個のフィード・ホーンより構成されており、又サイドローブ消去用としてさらに1個のホーンが追加。またスキャナーと背中合わせに敵味方識別装置(IFF)のアンテナも設置。捜索中追尾(TWS)能力も有しており、追尾中の脅威についての情報をMk. 91 GMFCSに随時提供
※Mod. 0(試作型でMk. 158コンピュータを搭載)、Mod. 1(AN/UYK-20コンピュータを搭載、海軍戦術情報システムと連接)、Mod. 2(海軍戦術情報システムとの連接が無い単独運用型、AN/UYA-4コンソールを装備)、Mod. 3(Mod. 1の改良型、AN/UYQ-21ディスプレイを搭載)、Mod. 4(Mod. 2にAN/UYQ-21ディスプレイを追加)、Mod. 5(Mod. 3のコンピュータを、AN/UYK-44に換装)、Mod. 6(Mod. 2にAN/UYK-44コンピュータを装備)、Mod. 7(Mod. 3のコンピュータを、AN/UYK-44に換装した型)から、Mod. 8(Mod. 2にAN/UYK-44コンピュータとAN/UYQ-21ディスプレイを装備した型)など派生型が9つある
名称 NAME 用途 周波数 ピーク出力 パルス
繰り返し
周波数
走査回数 アンテナ形式 探知距離 備考
Mk. 23 Mk. 23 目標補足
(TAS)
Lバンド 200kW 900pps
(中距離探知)
4,000pps
(個艦防空)
毎分15
(中距離探知)
毎分30
(個艦防空)
ホーン
(26個)
37km
(個艦防空)
167km
(中距離探知)
原子力汎用航空母艦エンタープライズ Enterprise(CVN-65)(のちに装備)
原子力汎用航空母艦ニミッツ級
駆逐艦スプルーアンス級(後部マストの後方張り出し部分に搭載、Mod. 1とMod. 3)
強襲揚陸艦(汎用)タラワ級
強襲揚陸艦(多目的)ワスプ級
高速戦闘支援艦サプライ級(Mod. 2)


Update 24/05/28