日付 |
主な出来事 |
1983/7/1 |
VAQ-139は1983年7月1日、ワシントン州ホイッドビー・アイランド海軍航空基地 NAS Whidbey Islandのリチャード A.
クラーク中佐 Commander Richard A. Clarkの指揮下で運用を開始した。同飛行隊は運用開始後1年間、数多くの演習に参加した。1985年、同飛行隊は第14空母航空団(Carrier
Air Wing 14: CVW-14)の一員として、汎用航空母艦コンステレーション Constellation(CV-64)に搭載され、西太平洋とインド洋への初派遣に乗り出した |
1986 |
1986年、同飛行隊は1985年CNO航空安全“S”賞 1985 CNO Aviation Safety "S" Award、1986年バトル・レディネス・コンペティション
1986 Battle Readiness Competition第1位、1985-86年米太平洋艦隊海軍航空軍司令官バトル“E”賞 1985-86
Commander, Naval Air Force, U.S. Pacific Fleet, Battle "E" Awardを受賞し、EA-6Bプラウラー・コミュニティの“三冠”を達成した |
1987 |
1987年、同飛行隊は2度目のCNO安全“S”賞、海軍部隊表彰 Navy Unit Commendation、バトルE賞 Battle Eを2年連続で受賞した |
1988 |
1988年、飛行隊は創設以来3度目となる西太平洋/インド洋派遣を開始 |
1989 |
1989年後半に汎用航空母艦インディペンデンス Independence(CV-62)に移動したのち、飛行隊は1990年6月に4度目の西太平洋/インド洋派遣を行った。同飛行隊は、“砂漠の盾作戦 Operation Desert Shield”でイラクのクウェート侵攻に対応した最初の米軍のひとつであった。同飛行隊はペルシャ湾奥深くで数多くの任務を指揮し、“砂漠の嵐作戦 Operation Desert Storm”を見越した有事計画に大きく貢献した |
1993 |
1993年、飛行隊は原子力汎用航空母艦カール・ヴィンソン Carl Vinson(CVN-70)に移動し、長いワークアップ・サイクルを開始した |
1994/4 |
1994年2月、同飛行隊は5回目の西太平洋/インド洋配備のために出撃し、1994年を通しての優れたパフォーマンスに対してプラウラー戦術優秀賞 Prowler Tactical Excellence Awardを授与された |
1996/5 |
1996年5月、同飛行隊はバトル“E”賞、CNOセーフティS賞 CNO Safety S、“アーサー W. ラドフォード大将賞 Admiral Arthur W. Radford Award”を受賞し、米海軍最高のプラウラー飛行隊として2度目の“3冠”を達成した |
1997 |
1997年、同飛行隊は原子力汎用航空母艦エイブラハム・リンカーン Abraham Lincoln(CVN-72)に乗艦 |
1998/6 |
同飛行隊は1998年6月に“サザン・ウォッチ作戦 Operation Southern Watch”を支援するため7度目の西太平洋派遣を行い、2000年8月にも再び派遣された。同飛行隊は、2000年暦年の戦闘において優秀であったとして、COMNAVAIRPACバトル“E”
COMNAVAIRPAC Battle "E"を受賞した |
2002/7 |
2002年7月23日、同飛行隊はアフガニスタンでの“不朽の自由作戦 Operation Enduring Freedom”とイラクでの“サザン・ウォッチ作戦
Operation Southern Watch”を支援するため、西太平洋/インド洋への6ヶ月間の派遣に出発した。2002年、飛行隊は飛行隊史上3度目の“3冠”を達成した |
2003 |
2003年元旦、エイブラハム・リンカーン空母打撃群 USS Abraham Lincoln Carrier Strike Groupは、長期展開のためにペルシャ湾に引き返した。サザン・ウォッチ作戦にさらに1カ月参加したのち、飛行隊は“イラクの自由作戦
Operation Iraqi Freedom”に参加した。同飛行隊のプラウラーは、開戦初日の夜、バグダッド深部への攻撃を支援し、最終的に61回の戦闘任務と17発のAGM-88
HARMを発射した。3週間の激しい戦闘作戦ののち、エイブラハム・リンカーンはペルシャ湾を離れ、約10ヶ月の海上勤務を経て2003年5月に帰港した。同飛行隊は、この戦争での努力に対して海軍部隊表彰を受けた |
2004 |
2004年5月、VAQ-139とCVW-14は原子力汎用航空母艦ジョン C. ステニス John C. Stennis(CVN-74)とともにブロック89の航空機を最後に太平洋に展開。2004年11月に帰還すると、CVW-14から優れた航空整備に対して“ゴールデン・レンチ賞 Golden Wrench Award”を授与された |
2005/3 |
2005年3月18日、VAQ-139は最初の能力向上III型プラウラー Improved Capabilities III Prowlerを受領した。2月上旬、VAQ-139は、イラク戦争における継続的な努力の間、イラクの米国および連合軍を支援するために、戦闘でICAP
IIIを使用する最初の飛行隊となることによって、新しいシステムをテストした。原子力汎用航空母艦ロナルド・レーガン Ronald Reagan(CVN-76)とイラクのアル・アサド空軍基地 Al Asad Air Baseから3ヵ月半の間に650回以上の出撃と1,650時間の戦闘飛行を行った |
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同飛行隊は派遣から帰還し、2006年戦術優秀プラウラー飛行隊賞 2006 Prowler Squadron of the Year for Tactical
Excellence、2006年CVW-14のゴールデン・レンチ賞 2006 CVW-14's Golden Wrench Award、電子戦優秀AOC(アソシエーション・オブ・オールド・クロウ)賞
Association of Old Crows (AOC) Award for Electronic Warfare Excellence、2006年グランポー・ペティボーン賞
Grampaw Pettybone Award for 2006、2005年CNOセーフティ“S”賞 CNO Safety "S"
for 2005を受賞した |
2007/1 |
2007年1月、VAQ-139とCVW-14は西太平洋(WESTPAC)サージ・デプロイメント Surge Deploymentに出発した。3ヶ月のサージ・クルーズで、同艦隊とロナルド・レーガンは、汎用航空母艦キティ・ホーク Kitty Hawk(CV-63)が定期整備で入港している間、その代役として西太平洋の海をパトロールした。巡航から帰還した直後、同飛行隊は2006年度のセーフティ“S”を授与された |
2008/5 |
2008年5月、飛行隊は次に予定されていたWESTPAC/IO派遣を開始した。フィリピンで500万人近くが被災した台風“フェンシェン Fengshen”の生存者を支援した。人道的活動ののち、アフガニスタンの米軍と連合軍を支援するために北アラビア海に向かった。同飛行隊はバトル“E”、CNOセーフティ“S”、人道奉仕勲章 Humanitarian Service Medalを授与された |
2009 |
2009年5月、同飛行隊はサージWESTPAC/IO派遣のため再び出発し、アフガニスタンでの米軍および連合軍への支援を継続した。2009年10月の帰還後、同飛行隊はプラウラーの最新ヴァージョンであるICAP
IIIブロックIV ICAP III, Block IVを最初に受領した |
2010/1 |
2010年の初め、飛行隊はVX-9のブロックIV機の運用評価を支援し、ICAP III兵器システムのさまざまな能力向上をテストした。2月と3月、飛行隊はネヴァダ州ネリス空軍基地
Nellis Air Force Baseでのレッド・フラッグ Red Flagに参加した。3月、“クーガーズ”は2機をリムーア海軍航空基地
NAS Lemooreに派遣し、ほかの航空団機とAGM-88実射演習に参加した |
2010/4 |
4月、飛行隊は来るべき配備に備えてワークアップ・サイクルを開始した。7月、飛行隊はハワイ諸島沖でリムパック演習 Exercise RIMPACへの参加を開始した。退役したドック型揚陸艦アンカレジ Anchorage(LSD-36)にAGM-88を2発撃ち込んだ。8月、飛行隊は帰国 |
2010/9 |
9月、飛行隊は海軍打撃航空戦センター Naval Strike and Air Warfare Centerに参加し、CVW-14とともに戦闘技術を磨いた。訓練終了後、飛行隊はホイッドビー・アイランドに帰還し、ロナルド・レーガンでの2011年ペルシャ湾戦闘デプロイメント
2011 Persian Gulf Combat Deploymentの準備を開始した |
2011 |
ロナルド・レーガンとCVW-14は、2011年2月にサン・ディエゴ港を出港した。配備中、VAQ-139は2010年電子攻撃優秀賞(Association of the Old Crows Award for Electronic
Attack Excellence)および2010年戦術電子戦飛行隊功労賞(Admiral Arthur W. Radford Award for
Meritorious Operational Achievement by Tactical Electronic Warfare Squadron)を受賞したことを知らされた。VAQ-139は派遣中、“新しい夜明け作戦
Operation New Dawn”(イラク)と“不朽の自由作戦”(アフガニスタン)で、戦闘に従事する連合軍に24時間体制で電子戦支援を提供する任務を遂行した。この展開ののち、飛行隊はEA-6BプラウラーからEA-18Gグラウラーに移行する |
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移行完了後、“クーガーズ”は第17空母航空団(Carrier Air Wing 17: CVW-17)へのEA-18G初展開に向けたワークアップを開始した。2013年9月、VAQ-139はAIM-120高性能中距離空対空ミサイル(Advanced
Medium-Range Air-to-Air Missile: AMRAAM)の実射に初めて成功した。このイヴェントののち、“クーガーズ”はTailored
Ship's Training Availabilit(TSTA)のためにカール・ヴィンソンで戦闘搭載のグラウラーを飛行させた。新年ののち、“クーガーズ”はホイッドビー・アイランド海軍航空基地に帰還した |
2014 |
2014年の春、クーガーはファロン航空団 Air Wing Fallonと複合訓練ユニット演習(Composite Training Unit
Exercise: COMPTUEX)に参加した。これらのイヴェントの間、VAQ-139はEA-18Gの戦術的卓越性のあらゆる基準を超えた。COMPTUEXの終了後、VAQ-139は戦闘準備完了となり、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地に帰還し、配備の最終準備を行った。ヴェトナム戦争以来最長となる空母配備の間、“クーガーズ”は“生来の決意作戦
Operation Inherent Resolve”を支援し、75%以上の空挺電子攻撃支援を行った。展開中、“クーガーズ”は2014年CNO航空安全賞 2014 CNO Aviation Safety Award、2015年電子戦航空団太平洋艦隊司令官半期安全“S” 2015 Commander Electronic Attack Wing Pacific Fleet (CVWP) Semi-annual Safety "S"、海軍航空部隊司令官ブルー“M” Commander Naval Air Forces (CNAF) Blue "M"、2014年合衆国艦隊軍保持優秀賞 2014 U.S. Fleet Forces (USFF) Retention Excellence Awardを受賞した。“クーガーズ”は2015年6月に帰国した。配備から帰還して以来、“クーガーズ”は高い即応性と戦術的専門性を維持した。2015年の残りの期間中、“クーガーズ”は合計529.7飛行時間を飛行し、合計102回の出撃と216.8飛行時間を含む演習である米空軍兵器学校の高度統合15B USAF Weapons School's Advanced Integration 15Bに参加した |
2016 |
2016年、VAQ-139は艦隊のニーズをサポートするため、5つの主要な分遣隊 major detachmentと幾つかのメンテナンス分遣隊
maintenance detachmentに参加した。その中には2回の空母適格性確認のための派遣、米空軍との演習に参加するための2回のネリス基地
Nellis AFB(ネヴァダ州)への派遣、電子攻撃兵器学校との電子戦先進準備プログラム(Electronic Warfare Advanced
Readiness Program: EWARP)を支援するためのファロン海軍航空基地 NAS Fallon(ネヴァダ州)への派遣が含まれる。2016年、“クーガーズ”は合計1,014回の出撃、1,478.5時間の無事故飛行、120回のグラウラー兵器戦術プログラム(Growler Weapons
and Tactics Program: GWTP)イヴェントを完了し、太平洋艦隊の電子攻撃飛行隊に対する海軍の航空戦効率賞 Navy's Aviation
Battle Efficiency Award(Battle "E")を再び受賞した |
2017 |
“クーガーズ”は2017年の大半を、CVW-17の一員として原子力汎用航空母艦セオドア・ルーズヴェルト Theodore Roosevelt(CVN-71)に配備されるための準備に費やした。クーガーズは1月、カリフォルニア州のエル・セントロ海軍航空施設 NAF El Centroで短期間の野外空母着艦訓練(Field
Carrier Landing Practice: FCLP)を行ったのち、セオドア・ルーズヴェルト艦上でパイロット9名全員の空母適格性確認(Carrier
Qualified: CQ)に成功した。4月から5月にかけて、クーガーは5週間にわたりTSTA(Tailored Ship's Training
Availability)に参加した。この経験は、6月にファロン海軍航空基地で行われた4週間のファロン航空団での“クーガーズ”の成功に不可欠であった。8月、“クーガーズ”は艦隊即応訓練プログラム(Fleet
Readiness Training Program: FRTP)サイクルの主要イヴェントである複合訓練ユニット演習(Composite Training
Unit Exercise: COMPTUEX)を完了し、配備のための完全な準備態勢に達した。2017年10月、クーガーはセオドア・ルーズヴェルトに乗艦し、配備を開始した。11月、“クーガーズ”はニミッツとロナルド・レーガンとともに日本海での3空母打撃部隊演習
Three Carrier Strike Force Exerciseに参加し、そののち南シナ海での安定とプレゼンス作戦に参加した。11月末までにクーガーは第5艦隊作戦区域 Fifth Fleet Areaに入り、“生来の決意作戦”(OIR)と“自由の番人作戦”(Operation
Freedom's Sentinel: OFS)を支援する戦闘出撃を開始した。2017年の合計で、“クーガーズ”は2,280.1時間を飛行し、84のGWTPイヴェントを完了し、2017年ゴールデン・レンチ賞
2017 Electronic Attack Maintenance Squadron of the Year Golden Wrench Award、FRTPワークアップ・サイクルCVW-17ゴールデン・レンチ賞
FRTP work-up cycle CVW-17 Golden Wrench Award、2017年海軍作戦部長航空安全賞 2017 Chief
of Naval Operations Aviation Safety Award、海軍航空戦闘効率賞 Navy's Aviation Battle
Efficiency Award(Battle "E")を含む複数の賞を獲得した |
2019 |
2019年4月、“クーガーズ”は3年連続(2016年、2017年、2018年)で海軍航空戦効率賞(Battle "E")を受賞した |