戦闘機、戦闘攻撃機

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です
※FYは会計年度 Fiscal Yearの略
ボーイング社製 初飛行:1923年6月2日(XPW-9) FB-5データ=全幅:6.75m 全長:7.24m 全高:2.87m 翼面積:22.39m² 空虚運用重量:1,115kg 最大離陸重量:1,474kg パワープラント:定格出力520hpのパッカード製2A-1500 V型ピストン・エンジン1基 最大速度(海面高度):283km/h 初期上昇率:640m/min 実用上昇限度:6,705m 航続距離:676km 兵装:機関銃:12.7mm機銃および7.62mm機銃各1挺もしくは7.62mm機銃2挺 乗員:1名
※社内呼称モデル15(B-15)

↑Image courtesy of Shipbucket.


ボーイング社製 初飛行:1926年11月3日(XF2B-1) F2B-1データ=全幅:9.17m 全長:6.98m 全高:2.81m 翼面積:22.57m² 空虚運用重量:902kg 最大離陸重量:1,272kg パワープラント:定格出力425hpのプラット&ホイットニー製R-1340-8ワスプ・ジュニア星型ピストン・エンジン1基 最大速度(海面高度):254km/h 初期上昇率:576m/min 実用上昇限度:6,555m 航続距離:507km 兵装:機関銃:固定前方発射機銃2挺(普通は7.62mm機銃1挺、12.7mm機銃1挺) 無誘導弾薬:胴体/翼下の爆弾架に25lb(11.3kg)を5発まで搭載 乗員:1名
※社内呼称モデル69(B-69)

↑Image courtesy of Shipbucket.


ボーイング社製 初飛行:1928年2月(モデル77) F3B-1データ=全幅:10.06m 全長:7.57m 全高:2.79m 翼面積:25.55m² 空虚運用重量:988kg 最大離陸重量:1,336kg パワープラント:定格出力425hpのプラット&ホイットニー製R-1340-80ワスプ星型ピストン・エンジン1基 最大速度(海面高度):253km/h 初期上昇率:616m/min 実用上昇限度:6,555m 航続距離:547km 兵装:機関銃:7.62mm機銃2挺 無誘導弾薬:25lb(11.3kg)の爆弾最大5発を胴体下と主翼下に搭載 乗員:1名
※社内呼称モデル74(B-74)

↑Image courtesy of Shipbucket.


ボーイング社製 初飛行:1933年2月1日(XF6B-1) XF6B-1データ=全幅:8.68m 全長:6.73m 全高:3.22m 翼面積:23.41m² 空虚運用重量:1,281kg 最大離陸重量:1,680kg パワープラント:定格出力625hpのプラット&ホイットニー製R-1535-44ツイン・ワスプ星型ピストン・エンジン1基 最大速度:321km/h 初期上昇率:362m/min 航続距離:845km 兵装:機関銃:7.62mm機銃2挺 無誘導弾薬:500lb(227kg)の爆弾 乗員:1名
※社内呼称モデル236(B-236)

↑Image courtesy of Shipbucket.


ボーイング社製 初飛行:1944年11月27日(XF8B-1) XF8B-1データ=全幅:16.46m 全長:13.18m 全高:4.95m 翼面積:45.43m² 空虚運用重量:6,132kg 最大離陸重量:9,302kg パワープラント:定格出力3,000hpのプラット&ホイットニー製XR-4360-10ワスプ・メジャー星型ピストン・エンジン1基 水平飛行最大速度(8,199m):695km/h 実用上昇限度:11,430m 航続距離:4,506km 兵装:機関銃:12.7mm機銃6挺(または20mm機関砲6門) 無誘導弾薬:最大1.451tの爆弾、機雷、爆雷、魚雷を機内と翼外に搭載 乗員:1名
※社内呼称モデル400(B-400)
↑XF8B-1

↑Image courtesy of Shipbucket.
FY Block No. Bu.No.
()内は製造番号
機数、備考
XF8B-1 57984~57986
(c/n 8484~8486)
◎3機


F/A-18E/FEA-18Gの後継機として次世代航空支配航空機(Next-Generation Air-Dominance plane: NGAD)を開発すべく、海軍航空システム・コマンド(Naval Air Systems Command)は2020年にNGADオフィス(PMA-230)を設立した。このプログラムでは、2050年代までに$70000,000,000近くを費やして数百機の新型戦闘機を購入する(国防総省と海軍の当局者は、2019年のプログラムと支出について議論する際に、差し迫った予算の制約について繰り返し言及してきた。これらの懸念に加えて、海軍は2021年度予算案の中で、スーパー・ホーネット計画を縮小し、2021年度を最後の年とし、メーカーであるボーイング社との複数年契約を終了することを求めた。当時、海軍は5年間の予算計画で$4500,000,000を節約し、その資金をNGADの取り組みに充てると述べていた。海軍はNGADの取り組みにかかるコスト評価を行っていないが、議会予算局 Congressional Budget Officeが発表した2020年1月の報告書によると、2032年から2050年までのF/A-18E/Fの交換に約$67000,000,000、EA-18Gの交換に$22000,000,000を費やすことができると見積もられている。“この見積もりには、将来の電子攻撃機に搭載される可能性のあるジャマー・ポッドを新たに設置したり、既存のジャマー・ポッドをアップグレードしたりするための実質的なコストは含まれていない”と報告書には書かれている。例えば、海軍は現在、EA-18G用に購入を計画している128個の次世代ジャマー・ポッド Next Generation Jammer podsには約$4000,000,000の費用がかかると見積もっている。有人で航続距離と速度を重視し、低観測性(ステルス性)は二の次であるべきだとのこと(必要ないともいえる)。海軍はすでに新型戦闘機をF/A-18E/FF-35の派生機ではなく、まったく新しいデザインにすることを決めている。対艦ミサイルや巡航ミサイルからの空母打撃群の防衛、中国やロシアの大型戦闘機と渡り合えるもの、長い航続距離で敵地奥深くまで侵入できるできる性能を持つことを考えている。F-35の戦闘行動半径が700浬であるのに比べて、海軍は1,000浬以上の半径を持つ新しい戦闘機を作りたいと考えている。かつてのF-14の任務のようなことだ。もっとも今後の予算の都合や情勢の変化によって仕様は変わるだろう。メーカーはロッキード・マーチン社、ボーイング社、ノースロップ・グラマン社の3社から選ぶことになるかも知れない。ちなみにボーイング社は2009年に独自にF/A-XX戦闘機コンセプトを発表、このF/A-XXの修正案をワシントンD.C. で開催されたSea-Air-Space 2013で公開している
“まず戦闘機、次に駆逐艦、そして最後に潜水艦”。海軍作戦部長マイク M. ギルディ大将 Chief of Naval Operations Adm. Mike M. Gildayは2023年1月中旬に、2030年代に海軍が導入する次の3つの主要な取得プログラムの順番について、このように述べた。海軍の次の大型水上艦計画(現在DDG(X)と呼ばれている)は、2030年会計度まで契約締結の準備が整わないかもしれない。海軍の次世代航空優勢プログラム Navy's Next Generation Air Dominance program(NGAD)は、2020年代末に取得を開始し、2030年代にサーヴィスを開始する予定。NGAD開発のいわゆる“パスファインダー”プログラム "pathfinder" programは、MQ-25A空中給油機で、スティングレイが初期運用能力に達したのち、タンカーとしてF/A-18Fを置き換えることになるとのこと。2022年の時点で、次世代駆逐艦計画は2028年度にプラットフォームを購入することになっていたが、次期予算のFuture Years Defense Planを越えて2030年にまで押し進められることになった。この発言を受けてギルディ氏は記者団に対し、NGADがDDG(X)と次世代原子力攻撃型潜水艦(現在のSSN(X))に先駆けて艦隊に入ることを確認した。彼は、開発が同時に行われることを強調した
ノースロップ・グラマンは2023年7月27日、注目されている米空軍の次世代制空権(NGAD)戦闘機プログラムの主契約者としては競争しないと発表したが、さらに先の海軍の第6世代戦闘機プログラム(Navy sixth-generation fighter program: F/A-XX)や空軍の共同戦闘機(Collaborative Combat Aircraft: CCA)プログラムでは競争する用意があることを示唆した
2024年度までは、F/A-XXの資金の多くはリンク・プルメリア Link Plumeriaと呼ばれる機密扱いの特別アクセス・プログラムの下に隠されており、国防総省最大の研究開発プログラムの一つであった。予算の制約から、海軍は2025年度予算要求で、短期的な投資に集中するためにF/A-XXの延期を提案した
初の第6世代戦闘機配備競争では、空軍が費用が高すぎることや新たな脅威に対する最善の解決策ではないかもしれないとの懸念から計画を一時停止する中、米海軍は前進を続けている。海軍は次世代の空母搭載戦闘機の契約を締結し、長距離攻撃機が2030年代に就役する予定だと、海軍の最高責任者が2024年10月2日に述べた。“第6世代プラットフォーム sixth-generation platformは、高度なセンサー、高度な殺傷力、高度な航続距離、有人および無人の能力との統合が可能になることを期待しています”と海軍作戦部長のリサ・フランチェッティ大将 Chief of Naval Operations Adm. Lisa Franchettiは述べた。“空軍とその取り組みから学ぶことの1つは、それを私たちができることと統合することです。空軍と彼らの取り組みから学ぶことの1つは、私たちができることと統合することです”。海軍は間もなく、競合するボーイング、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマンの中から選択することとなる。“3社から提案があり、現在調達先を選定中です”とフランチェッティ氏は国防記者団のイヴェントで記者団に語った。フランチェッティ氏がこのプログラム(現在はF/A-XXと呼ばれている)にコミットしたのは、空軍が次世代航空優勢(Next Generation Air Dominance: NGAD)機という将来の戦闘ジェット機を再評価し、今後3か月間にわたり迅速な分析を行っている最中だ

↑A Boeing artist's conception of a potential design for F/A-XX. Boeing Photo. Image courtesy of USNI news.


Update 24/10/04