| 日付 |
主な出来事 |
| 1948/4 |
第8訓練ヘリコプター飛行隊(Helicopter Training Squadron 8: HT-8)は、現在活動中の米海軍ヘリコプター飛行隊の中で最も歴史のある部隊である。1948年4月、米海軍は2つのヘリコプター飛行隊を編成し、それぞれ第1多用途ヘリコプター飛行隊(Helicopter
Utility Squadron ONE: HU-1)および第2多用途ヘリコプター飛行隊(Helicopter Utility Squadron
TWO: HU-2)と命名した。1950年、HU-2の訓練部隊は、ニュー・ジャージー州レイクハースト海軍航空基地 NAS Lakehurstから、フロリダ州ペンサコーラ近郊のエリソン・フィールド海軍航空基地
NAS Ellyson Fieldへと移転した |
| 1950/12 |
1950年12月3日、その訓練部隊は正式に第1訓練ヘリコプター・ユニット(Helicopter Training Unit ONE: HTU-1)として発足した。HTU-1は、初期のヘリコプターを多数運用し、固定翼機のパイロットにヘリコプターの操縦を訓練した。その中には、パイアセッキHUPレトリーヴァー、シコルスキーHO3S-1ホース、およびベルHTLスー・ヘリコプターの各種モデルが含まれていた。1957年、海軍は航空機訓練部隊を識別するための呼称体系を変更し、1957年3月、HTU-1は第1訓練ヘリコプター群(Helicopter
Training Group ONE: HTG-1)に改称された。HTG-1はHUPおよびHTLヘリコプターを引き続き使用するとともに、HO4S-3およびHRSシリーズのチカソー・ヘリコプターを追加した。1960年7月、呼称体系がふたたび変更され、1960年7月1日、HTG-1は当時の海軍航空基礎訓練司令部
Naval Air Basic Training Commandの第8訓練飛行隊として再編され、以下の呼称を付与された。第8訓練ヘリコプター飛行隊(Helicopter
Training Squadron EIGHT: HT-8) |
| 1962 |
1962年までに、HT-8はチカソーおよびスー・ヘリコプターに加え、HSS-1シーバットも運用するようになっていた。1962年9月、海軍は1962年米国三軍共通航空機指定体系を採用し、HO4SおよびHRSチカソーはCH-19Eチカソーに、HTLスーはTH-13Mスーに、HSS-1シーバットはSH-34Gシーバットとなった。また1962年、HT-8は初の訓練生を海軍航空士官およびヘリコプター操縦士として同時に認定した。それ以前は、全ての訓練が固定翼機パイロットからヘリコプター操縦への移行を目的としたものであった。1962年から1972年までの10年間に使用されたヘリコプターは、UH-34Jシーホース、米陸軍から借用した多数のUH-1Dイロコイ、そして1968年から導入されたTH-57Aシー・レンジャーであった。後者は、人気の民間機ベル206ジェット・レンジャーの派生型であった。1969年末までに、陸軍のUH-1Dは海軍が調達したTH-1Lイロコイに置き換えられた。70年代初めにはシーホースは姿を消し、HT-8は基礎訓練用にTH-57A、上級訓練用にTH-1Lのみの体制となった |
| 1974/3 |
1974年3月、HT-8はエリソン・フィールドから、現在の所在地であるホイティング・フィールド海軍航空基地 NAS Whiting Fieldへと移転した。この移転に伴い、新たな訓練ヘリコプター飛行隊が設立され、HT-18と命名された。HT-8はTH-57Aシー・レンジャーを用いたヘリコプター飛行訓練の基礎課程を担当し、HT-18はTH-1Lイロコイを用いた上級ヘリコプター訓練を担当することとなった |
| 1980年代初め |
1980年代初め、HT-18飛行隊のTH-1Lは、上級訓練用にTH-57の計器装備型であるTH-57Cシー・レンジャーへと置き換えられていった。1985年10月、HT-8とHT-18は“ミラー mirror”飛行隊となり、それぞれが基礎ヘリコプター訓練から上級訓練、およびパイロット認定にいたるまでの全カリキュラムを指導するようになった。両飛行隊ともTH-57AおよびTH-57Cシー・レンジャーを使用していた。1980年代末までに、TH-57AはTH-57Bシー・レンジャーと指定されたベル206B-3に置き換えられた。それ以来、HT-8は初等ヘリコプター訓練にはTH-57Bを、上級ヘリコプター訓練にはTH-57Cを使用し、海軍航空士官の訓練とウィング授与を行っている |
| HT-8のパッチを構成する3つの基本色-赤、白、青-は、米国国旗の色を表しており、1980年代に付けられたHT-8の愛称“アメリカズ・スクォードロン(America's
Squadron)”を象徴している。また、この3色は、全米各地から集まる当飛行隊の生徒、教官、スタッフの多様性を称えるものでもある。パッチの背景は3等分されており、米海軍、米海兵隊、米沿岸警備隊という3つの海上部隊に対する訓練を象徴している。パッチの中央にあるヘリコプターのシルエットは、高度な回転翼機訓練を象徴しており、海軍の全ての訓練用航空機に伝統的に用いられるオレンジ色を採用している。ヘリコプターのシルエットの右側にあるテイル・ローターには3つのヴァージョンがある。オリジナルのヴァージョンは、テイル・ローターのブレードを表すシンプルな十字。一般的な説では、ヴェトナム戦争中に飛行隊長が、戦争への静かな抗議として、テイル・ローターのデザインをピース・サインに変更したと言われている。そののち1990年代、別の飛行隊長が3つ目のデザインを考案した。それは筆記体のような“S”で、シコルスキー社製航空機の“S”を表している。これはおそらく、当時飛行隊がすでにベル社製のTH-57シー・レンジャーに移行していたにもかかわらず、彼がシコルスキー社製航空機を好んでいたことを反映したものであろう。これら3つのヴァージョンのパッチは、今日でも飛行隊のパイロットによって着用されている。左上隅にある雲の形(ジョージア州を逆さまにしたように見えるという人もいる)と嵐の図柄には、ヘリコプターの旋回針とボール式計器が重ねられており、HT-8の生徒たちが計器飛行の訓練を受けていることを示しています。オレンジ色のヘリコプターのシルエットは、あたかも雲の中へ飛び込んでいくかのような向きをしており、これはHT-8の生徒たちが、あらゆる気象条件下で飛行できるという自信を持っていることを表している。右上の四分円にある18個の星(数字の“8”の形をしている)は、上級回転翼機飛行の学生たちが当初、HT-8で訓練を開始し、この飛行隊では習熟訓練(現在は“コンタクト”訓練として知られる)のみを修了していたという事実を反映している。HT-8での初単独飛行を終えたのち、学生たちはHT-18へ異動し、残りの訓練を修了することになっていました(したがって、HT-8の学生にとってHT-18は“星の彼方”にあった)。1986年、HT-8とHT-18は“鏡像
mirror image”のような飛行隊となり、初飛行から高度な戦術にいたるまでの訓練を行うようになった。下部の四分円に描かれた金色の翼は、HT-8で高度な回転翼機訓練を受ける全ての学生の目標、すなわち“無制限
unrestricted”海軍航空士官としての認定を象徴している |