Strategic Missiles
- ※PBVはPost Boost Vehicle(加速後速度調整段)、INSはInertial Navigation System(慣性航法システム)、CEPはCircular Error Probabble(半数必中半径=弾頭の半数が落下する円の半径)、TERCOMはTerrain Contour Matching(地形等高線対照)の略
- ※巡航ミサイル
- ※リパブリック・エヴィエーション(現M7エアロスペース)、フォード・モーター、ウィリスオーヴァーランド社(現フィアット・クライスラー・オートモービルズ)製
- ※1944年末に爆弾を搭載した遠隔制御対象の無人機を使用した後、1946年初めに海軍の地対地ミサイル・システム改良型の開発が始まった。空軍のJB-2(JBはJet Bombの頭文字。V1そっくりの巡航ミサイル)の派生型で艦船/潜水艦発射用のKGW-1ルーンを使用することが計画された。しかし、すぐにルーンは戦術的な兵器として不適当なことが明らかとなる。1946年にKUW-1と命名が変更され、のちにさらにLTV-N-2と命名が変更される
- ※巡航ミサイル
- ※チャンス・ヴォート社(現トライアンフ・エアロストラクチャーズ社ヴォート・エアクラフト部門)製
- ※リギュラスは海軍が配備した最初の戦略的な長距離核武装誘導ミサイルだった。1944年後半に爆弾を搭載した遠隔制御対象の無人機を使用したのち、1946年初めに海軍の地対地ミサイル・システム改良型の開発が始まった。空軍のJB-2(V1そっくりの巡航ミサイル)の派生型で艦船/潜水艦発射用のKGW-1ルーンを使用することが計画された。しかし、すぐにルーンは戦術的な兵器として不適当なことが明らかとなる。代わりに1947年〜1950年に誘導と発射を試験する発射体(この間、KUW-1と命名が変更され、のちに更にLTV-N-2と命名が変更される)の研究として使用される。1946年6月に海軍はヴォートにSSM-8(1948年初めにSSM-N-8に変更)リギュラス誘導ミサイルを開発する契約を獲得。リギュラスは、水上艦や浮上した潜水艦から固体ロケット・ブースターによって発射し、ターボジェット・エンジンで巡航するミサイルだった。無線指令誘導システムを使用し、ミサイルが飛行経路に沿って、地上局、航空機、または船舶によって遠隔制御された。最大範囲飛行のための通常の手順は、コントロールが3回まで次のコントローラに引き渡されたということだった。XSSM-N-8リギュラス・ミサイルは、再利用するために格納式着陸装置を持っていた。XSSM-N-8の初飛行は1951年3月、初の艦船から発射は1952年11月に成功し、最初の潜水艦発射は《巡航》ミサイル潜水艦タニー Tunny(SSG-282)により1953年7月に行われた。ほぼ同時に、SSM-N-8リギュラスは今後SSM-N-9/RGM-15リギュラスIIと区別するために、リギュラスIとして改名される
- ※1963年にSSM-N-8はRGM-6A、SSM-N-8aはRGM-6B、KDU-1はBQM-6Cになる
全長 | 直径 | 翼幅 | 重量 | 推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
10.16m (B型、ブースター無し) |
1.42m (B型) |
6.40m (B型) |
4,672kg (B型、ブースター無し) 793kg (ブースター本体) |
推力20kNのアリソン製J33-A-18Aターボジェット1基 推力146kNのエアロジェット・ジェネラル製固定ロケット2基 |
W5核弾頭40kT(B型) W27核弾頭2MT (B型、1958年からオプションとして) |
926km (B型) |
◎1954年運用 |
- ※巡航ミサイル
- ※チャンス・ヴォート社(現トライアンフ・エアロストラクチャーズ社ヴォート・エアクラフト部門)製
- ※1953年6月にヴォート社はSSM-N-8/RGM-6リギュラスの超音速巡航ミサイルの後継を開発する契約を受け取った。それは完全に新しいミサイルではなく、新型リギュラスの開発であったが、SSM-N-9を呼称した新しいミサイルはリギュラスIIと命名。陸軍はMGM-18ラクロス Lacrosseの一時的な後継としてSSM-G-12の呼称で配備。XSSM-N-9リギュラスIIのプロトタイプは、ミサイル回収のための引き込み式降着装置およびマッハ2を出すライト製J65-W-6エンジンを暫定的に搭載。XRSSM-N-9は1956年5月に初飛行。試験は1957年末まで続けられる。1958年に改良型のXRSSM-N-9aのプロトタイプの試験を開始。このモデルでは着陸装置を持っていた。ジェネラル・エレクトリック製J79-GE-3ターボジェット・エンジンを搭載。1958年9月に潜水艦からレギュラスIIを初発射。YTSSM-N-9aとTSSM-N-9aは訓練目的のために使用されるレギュラスIIの呼称。このミサイルの開発計画は最終的にキャンセル
- ※1963年6月にXSSM-N-9はRGM-15Aになる
全長 | 直径 | 翼幅 | 重量 | 推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
19.53m (ピトー管先端から) |
1.27m | 6.12m | 10,342kg (ブースター無し) 3,175kg (ブースター本体) |
推力65kNのライト製J65-W-6ターボジェット1基(XRSSM-N-9) 推力511kNのエアロジェット・ジェネラル製固定ロケット2基(XRSSM-N-9) 推力69kNのジェネラル・エレクトリック製J79-GE-3ターボジェット1基(XSSM-N-9(RGM-15A)) 推力511kNのロケットダイン製固定ロケット2基(XSSM-N-9(RGM-15A)) |
W27核弾頭2MT (XSSM-N-9(RGM-15A)) |
611km (XRSSM-N-9) 1,852km (XSSM-N-9(RGM-15A)) |
- ※潜水艦発射弾道ミサイル(Submarine Launched Ballistic Missile)
- ※ロッキード社(現ロッキード・マーチン社)製
- ※1963年6月にポラリスA-1はUGM-27A、ポラリスA-2はUGM-27B、ポラリスA-3はUGM-27Cと呼称。ポラリスB-3はポセイドンへ発展。1963年にイギリスにも売却
- ※1960年代に多角的核戦力(MLF: The Multilateral Force)構想を提案。北大西洋条約機構(NATO)加盟国の多数の水上艦船、潜水艦にポラリスSLBMを搭載する案。アメリカとヨーロッパ諸国の戦略と財政負担の相違により計画のみに終わる
- ※下の画像は海事委員会/海事局設計の商船をポラリス発射プラットフォームとする案。多角的核戦力の一環として提案された。さらに下の画像2枚はイタリア海軍ミサイル巡洋艦ジュゼッペ・ガリバルディ Giuseppe Garibaldi(C 551)。1961年にポラリス発射プラットフォームに改装され、1961年と1962年に発射試験を行っている
全長 | 直径 | 発射 重量 |
推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
8.68m (UGM-27A) 9.44m (UGM-27B) 9.85m (UGM-27C) |
1.37m | 13,068kg (UGM-27A) 14,741kg (UGM-27B) 16,193kg (UGM-27C) |
固定ロケット2段 | INS | 推力変更 | W47核弾頭600kT(UGM-27A/B) W58核弾頭200kT 3発(UGM-27C) |
2,222km (UGM-27A) 2,778km (UGM-27B) 4,630km (UGM-27C) |
643mCEP (UGM-27A) 804mCEP (UGM-27B/C) |
◎1960年運用 (UGM-27A) ◎原子力弾道ミサイル潜水艦ジョージ・ワシントン級搭載 ◎1962年運用 (UGM-27B) ◎原子力弾道ミサイル潜水艦イーサン・アレン級搭載 ◎1964年運用 (UGM-27C) ◎原子力弾道ミサイル潜水艦ジョージ・ワシントン級搭載 ◎原子力弾道ミサイル潜水艦ラファイエット級搭載 |
- ※潜水艦発射弾道ミサイル(Submarine Launched Ballistic Missile)
- ※ロッキード社(現ロッキード・マーチン社)製
全長 | 直径 | 発射 重量 |
推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
10.39m | 1.87m | 29,211kg | 固定ロケット2段 | INS+天測 | 推力変更 | W68核弾頭50kT 10発 | 5,278km | 555mCEP | ◎1970年運用 ◎原子力弾道ミサイル潜水艦ラファイエット級搭載 |
- ※潜水艦発射弾道ミサイル(Submarine Launched Ballistic Missile)
- ※ロッキード社(現ロッキード・マーチン社)製
全長 | 直径 | 発射 重量 |
推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
10.36m | 1.88m | 31,751kg | 固定ロケット3段+PBV | INS+天測 | 推力変更 | Mk. 4核弾頭100kT 8発 | 8,000km | 460mCEP | ◎1979年運用 ◎原子力弾道ミサイル潜水艦ベンジャミン・フランクリン級、原子力弾道ミサイル潜水艦オハイオ級搭載 |
- ※潜水艦発射弾道ミサイル(Submarine Launched Ballistic Missile)
- ※ロッキード社(現ロッキード・マーチン社)製
全長 | 直径 | 発射 重量 |
推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
13.41m | 2.11m | 58,967kg | 固定ロケット3段+PBV | INS+天測 | 推力変更 | 核弾頭300kT 7発 | 11,000km | 90mCEP | ◎1990年運用 ◎原子力弾道ミサイル潜水艦オハイオ級搭載 |
- ※巡航ミサイル
- ※ヒューズ・ミサイル・システムズ社(現レイセオン・システムズ社)製
- ※ヴァリエーションはRGM/UGM-109A TLAM/N(Tomahawk Land Attack Missile/Nuclear=核弾頭の戦略型)、RGM/UGM-109C TLAM/C(Tomahawk Land Attack Missile/Conventional=陸上攻撃用の通常弾頭)、RGM/UGM-109D TLAM/D(Tomahawk Land Attack Missile/Dispenser=ディスペンサー弾頭)
- ※現在ベースラインIV計画(TBIP: Tomahawk Baseline Improvement Program)が進められており、これはタクティカル・トマホークの初期型にあたる。水上艦発射型のRGM-109Eと潜水艦発射型のUGM-109Eである。2004年9月29日に導入(1、2、3、4、5、6)
全長 | 直径 | 翼幅 | 発射 重量 |
推進 | 誘導 | 制御 | 弾頭 | 射程 | 命中 精度 |
備考 |
5.56m (ブースター付き6.25m) |
0.53m | 2.61m | 1,565kg (C型) |
推力2.7kNのウィリアムズ製F107-WR-400ターボファン1基 推力3.1kNのウィリアムズ製F107-WR-402ターボファン1基(C型、D型) |
INS+地形等高線対照(A型) INS+TERCOM+画像対象(C型) |
空力フィン | W20核弾頭200kT (A型) 榴弾454s (C型) |
2,500km (A型) 900km〜1,300km (C型、D型) |
80mCEP (A型) 10mCEP (C型) |
◎1983年運用 |
Update 24/11/22