海兵観測飛行隊 Marine Observation Squadron

アイコン	意味
	戦闘や事故で失った場合（沈没、墜落）や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
	戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
	映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
	参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
	インターネットやTVゲームに登場する事柄です
	不可解な事故＆事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です

※MCAAFは海兵航空補助施設（Marine Corps Auxiliary Air Facility）の略。MCASは海兵航空基地 Marine Corps Air Stationの略。NASは海軍航空基地（Naval Air Station）の略。NAASは海軍航空補助基地（Naval Auxiliary Air Station）の略。NSは海軍基地（Naval Station）の略（ABC順）

• 第1海兵観測飛行隊 VMO-1

※第1海兵観測飛行隊（Marine Observation Squadron 1: VMO-1）は、第二次大戦中に広範な戦闘に参加し、冷戦期には数多くの緊急事態を支援したアメリカ海兵隊の観測飛行隊だった。同飛行隊は最後にノース・カロライナ州ニュー・リヴァー海兵航空基地 MCAS New Riverに駐留し、1991年の“砂漠の嵐作戦 Operation Desert Storm”への支援で最後の展開を迎えた。同飛行隊は1993年7月31日に閉隊

↑Image courtesy of en.wikipedia.org.

日付	主な出来事
1943/7	第155海兵観測飛行隊（Marine Observation Squadron 155: VMO-155）は、1943年7月27日にヴァージニア州クアンティコ海兵隊航空基地 MCAS Quanticoで編成された。同年11月、飛行隊はカリフォルニア州サン・ディエゴへ移動し、1944年1月1日に第1海兵観測飛行隊（Marine Observation Squadron 1: VMO-1）に改称され、エスピリトゥ・サント Espiritu Santoにデプロイメントした。1944年2月にはガダルカナル島へ移動し、7月には第3両用軍団 III Amphibious Corpsに合流してグアム島の戦いに参加した。1945年2月から3月にかけては、硫黄島の戦いにも参加した
1946/1	1946年1月、飛行隊はチェリー・ポイント海兵航空基地 MCAS Cherry Pointへ移動した。朝鮮戦争中、彼らは戦争に備えて交代パイロットを訓練し、第2海兵師団 2nd Marine Divisionの作戦を支援した
1950	1950年、飛行隊は軽固定翼機運用のために8機のセスナOE-1を受領した
1952	1952年、ニュー・リヴァー海兵航空基地 MCAS New Riverへ移動し、最初のヘリコプターを受領した。この間、テイル・コードは“LR”から“ER”に変更された
1953	1953年、飛行隊はセスナOE-2を受領した
1958	1958年、飛行隊はレバノン介入に参戦した米第6艦隊 U.S. 6th Fleet任務部隊に所属し、1965年にはドミニカ共和国への米軍介入に参加した
1964	1964年から1968年まで、飛行隊は固定翼機を保有せずに活動した
1968/7	1968年7月、VMO-1はOV-10ブロンコに転換され、1971年までに全機固定翼機の飛行隊となった。1970年代から1980年代にかけて、飛行隊は日本への派遣を交代で行い、アジア、地中海、カリブ海、北欧各地での演習を支援した
1974	1974年、VMO-1は海軍/海兵隊の整備記録を樹立した。21機のOV-10A機のうち21機が21日間連続で全システム作動状態を維持したのだ。指揮官はアート・ディットマイヤー中佐 Lt.Col. Art Dittmeier、整備士はジョン H. ピアソン Jr. 少佐 Major John H. Pierson, Jr. だった
1974/7	1974年7月5日、VMO-1の機長ジョン H. ピアソン Jr. と副操縦士デビッド R. ショア少佐 Major David R. Shoreは、クラスC1fグループII（ターボプロップ機） Class C 1 f Group II (Turboprop)による世界直線無着陸飛行距離記録を樹立した。この飛行は、ワシントン州ホイッドビー・アイランド海軍航空基地 NAS Whidbey Islandからフロリダ州ホームステッド空軍基地 Homestead Air Force Baseまで、2,769.84マイルを飛行した。機体は貨物室に内蔵補助燃料タンク、そしてエアロ3C外部燃料タンクを搭載し、合計12.5時間以上の飛行時間に必要な燃料を供給した。この飛行の当初の目的は、OV-10Aの大西洋横断飛行能力を実証することだった。しかし、当時、海兵隊本部のスタッフ・プランナーはこれを認識していなかった
1990/12	1990年12月、飛行隊は汎用航空母艦アメリカ America（CV-66）と原子力汎用航空母艦セオドア・ルーズヴェルト Theodore Roosevelt（CVN-71）に乗艦し、“砂漠の盾作戦 Operation Desert Shield”を支援するためサウジ・アラビアへ向かった。“砂漠の嵐作戦 Operation Desert Storm”開始時、飛行隊は1,000回以上の出撃を行い、航空機1機とパイロット1名が戦死した。帰還後、飛行隊は1993年7月31日に閉隊
部隊勲章 Unit awards 海軍部隊表彰（ブロンズ・スター1個） Navy Unit Commendation (with one bronze star) 功労部隊表彰 Meritorious Unit Commendation アジア太平洋戦役勲章 Asiatic-Pacific Campaign Medal 第二次大戦戦勝勲章 World War II Victory Medal 国防従軍勲章（ブロンズ・スター2個） National Defense Service Medal (with two bronze stars) 国防軍遠征勲章 Armed Forces Expeditionary Medal 南西アジア従軍勲章（ブロンズ・スター2個） Southwest Asia Service Medal (with two bronze stars)

↑A North American Rockwell OV-10A Bronco of U.S. Marine Corps Observation Squadron (VMO-1) prepares to take off frim the flight deck of USS Nassau (LHA-4) in 1983. US Navy photo # DN-SN-88-00788 by PHAN Dougherty. Image courtesy of NavSource.

Ｕｐｄａｔｅ　25／12／07