VMMT
海兵中型ティルトローター訓練飛行隊 Marine Medium Tiltrotor Training Squadron

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です
※MCAAFは海兵航空補助施設(Marine Corps Auxiliary Air Facility)の略。NASは海軍航空基地(Naval Air Station)の略。NAASは海軍航空補助基地(Naval Auxiliary Air Station)の略。NSは海軍基地(Naval Station)の略(ABC順)
※第204海兵中型ティルトローター訓練飛行隊(Marine Medium Tiltrotor Training Squadron 204: VMMT-204)は、アメリカ海兵隊のMV-22訓練飛行隊である。この飛行隊は、元々はMV-22の新米パイロットを訓練するために第204海兵中型ヘリコプター訓練飛行隊(Marine Medium Helicopter Training Squadron 204: HMT-204)に指定されていたが、1999年6月10日に正式にVMMT-204に再指定された。第26海兵航空群(Marine Aircraft Group 26: MAG-26)と第2海兵航空団(2nd Marine Aircraft Wing: 2ed MAW)の指揮下にある。ニックネームはRaptors

↑Image courtesy of en.wikipedia.org.

所在地 駐留日
MCAS New River 1972/5/1
航空機の割り当て 初受領日
CH-46
CH-53
MV-22B 2000/3/12
日付 主な出来事
1972/5 部隊は1972年5月1日、ノース・カロライナ州ニュー・リヴァー海兵航空基地 MCAS New Riverで編成された。ヴェトナム戦争後、第40海兵ヘリコプター訓練群(Marine Helicopter Training Group 40: MHTG-40)は不活性化され、第402海兵中型ヘリコプター訓練飛行隊(Marine Medium Helicopter Training Squadron-402: HMT-402)と第401海兵重ヘリコプター訓練飛行隊(Marine Heavy Helicopter Training Squadron-401: HMT-401)が統合されて第204海兵中型ヘリコプター訓練飛行隊(Marine Medium Helicopter Training Squadron-204: HMT-204)となった。HMT-204はもともと複合訓練飛行隊で、CH-46CH-53の両方のパイロットを訓練する任務を負っていた
1986/1 1986年1月、HMT-204の指揮官はCH-46Eの生存性、信頼性、整備性(Survivability, Reliability and Maintainability: SR&M)の最初の艦隊モデル fleet modelを受け入れた
1988/6 1988年6月、HMT-302はすべてのCH-53パイロットの訓練を担当し、最後のCH-53はHMT-204を離れた
1988/1 1988年11月9日、HMT-204は1987年の間、艦隊海兵隊(Fleet Marine Force: FMF)部隊を支援した功績により、功労部隊表彰(Meritorious Unit Commendation: MUC)を授与された
1993/10 1993年10月、HMT-301は不活性化され、HMT-204は海兵隊CH-46Eコミュニティ全体のための単一サイト艦隊即応飛行隊 Fleet Readiness Squadronとなった。この移行の結果、HMT-204は海兵隊最大のCH-46E飛行隊という栄誉を得た。さらに1993年10月には、艦隊代替入隊者技能訓練(Fleet Replacement Enlisted Skills Training: FREST)プログラムが設立された。HMT-204 FRESTは、将校と下士官を対象に、CH-46E航空機と関連機器の操作、整備、修理に関する包括的な技術訓練を提供する。全てのCH-46Eパイロットとクルー・チーフを訓練するという当時の主な使命を果たすため、HMT-204は1,800名以上のCH-46E交代要員(基本パイロット、再教育パイロット、改良再教育パイロット、転換パイロット)、275名以上の教官パイロット、450名以上のクルー・チーフを訓練してきた。さらに、100名以上のAV-8BパイロットがCH-46で垂直飛行に慣れるためのシラバスを修了した
1995/12 1995年12月、HMT-204は、夜間編隊、暗視ゴーグルの操作、地形飛行、ナビゲーション、正式な航空機乗務員の調整訓練において、パイロットとクルーチーフの訓練の新境地を開拓した
HMT-204は就役以来、CH-46クラス“A” class "A"の無災害飛行時間を95,000時間以上達成した。この重要な功績が認められ、同飛行隊は1977、1994、1997年度に海軍作戦部長安全賞 Chief of Naval Operations Safety Awardを受賞している
1999/2 1999年2月、HMM(T)-164はCH-46Eの海兵隊艦隊代替飛行隊 Marine Corps' Fleet Replacement Squadronとなる任務を受けた
1999/4 VMMT-204は1999年4月、レイセオン・システムズ社 Raytheon Systems Companyから、海兵隊と空軍の教官がオスプリーを操縦する訓練を行うための、新しいモーション・ベースのオペレーション・フライト・トレーナー(operational flight trainer: OFT)を受領した。OFTは、24フィートのドーム内で、コンピューターが生成した水平および垂直の視覚シーンをパイロットに提供する。OFTの6チャンネルの視覚表示システムにより、窓の外の視覚シーンと前方の赤外線画像の両方が可能になる。可動域が広いため、パイロットは加速と減速の“実感”を得ることができ、幅広い模擬環境で訓練することができる
1999 1999年、飛行隊はMV-22ティルト・ローターのパイロットと搭乗員のための艦隊代替飛行隊となった。航空機の変更は呼称の変更を意味し、HMT-204はVMMT-204に再指定された。2000年3月12日、VMMT-204は最初のMV-22オスプリーを受け入れた。この飛行隊は2000年12月までMV-22の飛行訓練を行ったが、致命的な災難が発生したため、米海兵隊指導部はオスプリーを3年間の“復帰飛行期間 return to flight period”により飛行禁止にさせた
2005 VMMT-204は2005年にMV-22飛行を再開し、海兵隊のMV-22飛行隊の活動を支援した
2007末 2007年末現在、VMMT-204は最初の3つの海兵隊MV-22飛行隊と最初の米空軍CV-22飛行隊のために150人以上のMV-22パイロットを訓練した
VMMT-204は現在、MV-22のブロックAとブロックBを運用している。ブロックAの機体は、ブロックBに設計された信頼性のアップグレードに先行しており、戦隊に最初に納入された。ブロックAの機体は新しい機体よりも信頼性が低く、ロジスティックなサポートも少ないが、VMMT-204は訓練要件を満たすことができた。飛行隊の歴史の中で、最大6機のブロックA機が、飛行可能な残りの機体をサポートする“パーツ・バード parts birds”として使用されたこともある。2009年2月25日、最初のブロックA機が“A to B”改造ラインに導入された
映画会社ソニー・ピクチャーズの映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦 Battle: Los Angeles」撮影用に用いられる(2009年9月から12月まで、ルイジアナ州のシュリーブポート Shreveportとバトン・ルージュ Baton Rougeで行われた。カリフォルニア州サン・ディエゴのキャンプ・ペンデルトン Camp Pendletonで撮影されたシーンもある。第1海兵隊第2大隊 2nd Battalion, 1st Marinesの歩兵、VMMT-204(ノース・カロライナ州のニュー・リヴァー海兵航空基地所属)のMV-22オスプリー、HMM-268とHMM-774(それぞれキャンプ・ペンドルトンとノーフォーク海軍基地 Naval Station Norfolk所属)のCH-46シー・ナイト、ルイジアナ州ベル・チャス Belle Chasseを拠点とする第23海兵隊第3大隊 3rd Battalion, 23rd Marinesの予備役など、多数の海兵隊部隊が撮影に協力した)


Update 24/07/31