戦術電子戦飛行隊 Tactical Electronics Warfare Squadron
アイコン | 意味 |
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません | |
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです | |
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です | |
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です | |
インターネットやTVゲームに登場する事柄です | |
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です |
- ※MCAAFは海兵航空補助施設(Marine Corps Auxiliary Air Facility)の略。NASは海軍航空基地(Naval Air Station)の略。NAASは海軍航空補助基地(Naval Auxiliary Air Station)の略。NSは海軍基地(Naval Station)の略(ABC順)。Carrier Tactical Electronics Warfare Squadron or Tactical Electronics Warfare SquadronはのちにElectronic Attack Squadronに改称された
- ※第141電子攻撃飛行隊(Electronic Attack Squadron 141: VAQ-141)は、“シャドーホークス Shadowhawks”としても知られ、山口県岩国市の岩国海兵航空基地 MCAS Iwakuniを拠点とするアメリカ海軍のEA-18Gグラウラー飛行隊である。VAQ-141は太平洋電磁攻撃航空団司令官(Commander, Electromagnetic Attack Wing Pacific: COMVAQWINGPAC)の管轄下にあり、原子力汎用航空母艦ロナルド・レーガン Ronald Reagan(CVN-76)の第5空母航空団(Carrier Air Wing 5: CVW-5)を支援するために飛行している
↑Image courtesy of en.wikipedia.org.
所在地 | 駐留日 |
NAS Whidbey Island | 1987/7 |
NAF Atsugi | 2012 |
MCAS Iwakuni | 2017/11 |
日付 | 主な出来事 |
1987/7 | 第141電子攻撃飛行隊(Electronic Attack Squadron 141: VAQ-141)は1987年7月、ワシントン州ホイッドビー・アイランド海軍航空基地 NAS Whidbey Islandに12番目の運用EA-6Bプラウラー飛行隊として設立された。第8空母航空団(Carrier Air Wing EIGHT: CVW-8)に配属された同飛行隊は、1989年に原子力汎用航空母艦セオドア・ルーズヴェルト Theodore Roosevelt(CVN-71)の地中海への処女巡航に乗艦した |
1991初め | 同飛行隊は1991年初め、“砂漠の嵐作戦 Operation Desert Storm”を支援するため、ルーズヴェルト艦上に配備された。VAQ-141はCVW-8飛行隊として初めてこの紛争で武器を運搬し、最初の夜にAGM-88
HARMミサイルを発射した。敵対行為ののち、ルーズヴェルトとCVW-8はふたたび地中海東部に出撃し、“プロヴァイド・コンフォート作戦 Operation
Provide Comfort”の一環としてイラク北部の人道支援活動に空挺防護を提供した (↑AIM-88 HARM) |
1993 | 1993年、VAQ-141はふたたびルーズヴェルトに搭載され、今度はアドリア海で“プロヴァイド・プロミス作戦 Operation Provide Promise”の人道支援とボスニアヘルツェゴヴィナ上空での飛行禁止区域の執行を支援した。数多くのデナイ・フライト・ミッション Deny Flight missionsののち、TR/CVW-8チームは紅海に赴き、湾岸戦争後の国連決議をイラクが遵守していることを確認する“サザン・ウォッチ作戦 Operation Southern Watch”を支援した。 |
1995/3 | 同飛行隊は1995年3月、ルーズヴェルト戦闘群 Roosevelt Battle Groupとともにふたたび派遣され、紅海とペルシャ湾から“サザン・ウォッチ作戦 ”を支援した。6月、飛行隊はボスニアでの“デナイ・フライト作戦 Operation Deny Flight”を支援するため、イタリアのアヴィアーノ空軍基地 Aviano Air Baseに上陸した。この間、VAQ-141は、墜落した空軍パイロット、スコット・オグレディ大尉 Captain Scott O'Gradyの戦闘捜索救助(Combat Search and Rescue: CSAR)活動を成功させるため、防衛制圧活動を行った。“デリバレート・フォース作戦 Operation Deliberate Force”は8月下旬に開始され、飛行隊はふたたびボスニア全土でNATOの空爆のために敵防空(Suppression Of Enemy Air Defense: SEAD)制圧カヴァーを提供した。飛行隊は9月に帰国した |
1996 | 1996年、VAQ-141とCVW-8は汎用航空母艦ジョン F. ケネディ John F. Kennedy(CV-67)に乗艦し、アイルランドのダブリンを初めて訪問した。1997年4月、飛行隊はケネディ号で地中海/アドリア海とペルシャ湾に展開し、それぞれ“デリバレート・ガード作戦 Operation Deliberate Guard”と“サザン・ウォッチ作戦”を支援した |
1999 | 1999年、飛行中隊とCVW-8はルーズヴェルトと再会し、3月にNATOによるユーゴスラヴィア爆撃の一環としてセルビア、モンテネグロ、コソヴォ上空で大規模な戦闘作戦を展開した。この70日間にわたる激しい紛争の間、飛行中隊は、飛行中隊のジェット機が駐留している間、敵の防空網によって連合軍の航空機を1機も失わなかったという功績を残した。アライド・フォース Allied Forceののち、TR戦闘団はスエズ運河を航行し、翌月から“サザン・ウォッチ作戦”を支援する戦闘活動を開始し、最終的に1999年9月に帰国した |
2001/4 | 2001年4月、同飛行隊は第8空母航空団の一員として原子力汎用航空母艦エンタープライズ Enterprise(CVN-65)に配備された。地中海と北海での演習に参加し、“サザン・ウォッチ作戦”の一環としてイラクの飛行禁止区域の取締りに参加した。9月11日の同時多発テロが発生したとき、飛行隊は帰国の途についた。CVW-8の配備は延長され、アラビア海北部の他の米海軍資産と合流することになった。そののち間もなく、VAQ-141はアフガニスタン侵攻の初期段階において、“不朽の自由作戦 Operation Enduring Freedom”としても知られる連合空軍と地上部隊を支援する電子攻撃を提供した |
2003/1 | 2003年1月末、セオドア・ルーズヴェルトがVAQ-141とCVW-8を乗せた訓練を終えたちょうどその時、CVW-8はVAQ-135とCVW-11を支援するため、5ヶ月早く地中海に展開した。3月、VAQ-141は攻撃機の支援を行い、イラク戦争を支援するためバグダッドへの最初の攻撃を指揮した |
2005/9 | 2005年9月、飛行隊はふたたびCVW-8とともに“イラクの自由作戦 Operation Iraqi Freedom”を支援するためペルシャ湾に展開した。まだ地中海にいる間、VAQ-141の2機のEA-6Bとサポート要員の分遣隊はセオドア・ルーズヴェルトを離れ、VMAQ-1を補強するためにイラクのアル・アサド空軍基地 Al Asad Airbaseに飛び、前の空母がAORを離れたことによる空白を埋めた。これにより、VAQ-141はイラクで艦と陸の分割作戦を実施した最初のEA-6B飛行隊となった |
2008/9 | 2008年9月、VAQ-141はセオドア・ルーズヴェルトでノーフォーク海軍基地 NS Norfolkを出港し、南アフリカ・ケープタウンを訪問するため南下した。同艦はまもなく喜望峰を回って北上し、ペルシャ湾北部に駐留してアフガニスタンの連合軍を支援する任務を遂行した。2009年4月、VAQ-141はEA-6B飛行隊として最後にホイッドビー・アイランド海軍航空基地 NAS Whidbey Islandに着陸するためルーズヴェルトを飛び立った |
2010/2 | 2010年2月12日、飛行隊はEA-18Gグラウラーで“飛行の安全 safe for flight”が確認され、EA-18Gグラウラーに移行した2番目の飛行隊となった |
2011 | 2011年7月、同飛行隊は原子力汎用航空母艦ジョージ H. W. ブッシュ George H. W. Bush(CVN-77)で中東に展開した。同飛行隊は海上からEA-18Gによる初の戦闘作戦を実施し、“新たなる夜明け作戦 Operation New Dawn”と“不朽の自由作戦”の両方を支援した。派遣中、飛行隊の隊長であったカール・ピュー中佐 Commander Karl Pughはバーレーンでの“アルコール関連事件 alcohol-related incident”ののち、隊長を解任された |
2012/2 | 2012年2月、海軍はVAQ-141が2012年春に厚木海軍航空施設 NAF Atsugiに移駐し、VAQ-136に代わって第5空母航空団 Carrier Air Wing 5と原子力汎用航空母艦ジョージ・ワシントン George Washington(CVN-73)/第5空母打撃群 Carrier Strike Group Fiveに参加すると発表した |
2013/11 | 2013年11月、ジョージ・ワシントンは第3海兵遠征旅団 3rd Marine Expeditionary Brigadeと連携し、フィリピン共和国の超大型台風“ハイエン/ヨランダ Haiyan/Yolanda”の余波を受け、フィリピン政府の救援活動を支援した |
2015 | 2015年、第5空母航空団は、ジョージ・ワシントンに代わって横須賀に母港を置く前方展開空母となった原子力汎用航空母艦ロナルド・レーガン Ronald Reagan(CVN-76)にクロスデッキした。横須賀に母港を置く空母ジョージ・ワシントンに代わり、空母ロナルド・レーガンに移籍した。2017年のロナルド・レーガンの秋のパトロール終了後、11月28日に西日本の山口県にある海兵岩国航空基地 MCAS Iwakuniに移転した |
VAQ-141は現在、米海軍で最大かつ唯一の永久前方展開電子攻撃飛行隊である |
↑第141戦術電子戦飛行隊(VAQ-141)“シャドーホークス”所属EA-6B
↑PACIFIC OCEAN (May 22, 2024) - Aviation Boatswain's Mate (Launch/Recovery Equipment) 2nd Class Zachary Dahl, from Pleasant Hill, Oregon, clears the landing area as an EA-18G Growler attached to the Shadowhawks of Electronic Attack Squadron (VAQ) 141 launches off the flight deck of the U.S. Navy's only forward-deployed aircraft carrier, USS Ronald Reagan (CVN-76), in the north Pacific Ocean, May 22, 2024. The primary role of EA-18G Growlers is to disrupt the ability to communicate between units in combat through the use of electronic warfare. Ronald Reagan, the flagship of Carrier Strike Group 5, provides a combat-ready force that protects and defends the United States, and supports alliances, partnerships and collective maritime interests in the Indo-Pacific region. (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Keyly Santizo)
Update 24/05/30