戦術電子戦飛行隊 Tactical Electronics Warfare Squadron
アイコン | 意味 |
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません | |
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没み、何十年後に発見された場合もこのアイコンです | |
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です | |
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です | |
インターネットやTVゲームに登場する事柄です | |
UFOなど超常現象に遭遇した事柄です |
- ※MCAAFは海兵航空補助施設(Marine Corps Auxiliary Air Facility)の略。NAFは海軍航空施設(Naval Air Facility)の略。NASは海軍航空基地(Naval Air Station)の略。NAASは海軍航空補助基地(Naval Auxiliary Air Station)の略。NSは海軍基地(Naval Station)の略(ABC順)。Carrier Tactical Electronics Warfare Squadron or Tactical Electronics Warfare SquadronはのちにElectronic Attack Squadronに改称された
- ※第209電子攻撃飛行隊(Electronic Attack Squadron 209: VAQ-209)はアメリカ海軍予備役電磁攻撃飛行隊である。“スター・ウォリアーズ Star Warriors”の名で知られ、EA-18Gグラウラー空母艦載型電子戦ジェット機に搭乗する。戦術支援航空団 Tactical Support Wingに所属し、ワシントン州のホイッドビー・アイランド海軍航空基地 NAS Whidbey Islandを拠点としている。その使命は、“戦争または国家緊急事態が発生した場合、即座に出動できるように安全に訓練し、出動態勢を維持すること”である
↑Image courtesy of en.wikipedia.org.
所在地 | 駐留日 |
NAS Norfolk | 1977/10/1 |
NAF Washington | 1990/5 |
NAS Whidbey Island | 2013 |
航空団 | テイル・コード | 割り当て日 |
CVWR-20 | AF | 1977/10/1 |
日付 | 主な出来事 |
1977/10/1 | VAQ-209は1977年10月1日、アメリカ海軍第20予備空母航空団(Reserve Carrier Air Wing 20: CVWR-20)の一部としてヴァージニア州ノーフォーク海軍航空基地 NAS Norfolkに設立された。飛行隊はEA-6Aエレクトリック・イントルーダーを最初に飛行させた。同飛行隊はルーカスフィルム Lucasfilmから、その名称とダース・ヴェイダー Darth Vaderの肖像をカラーリングに使用する特別許可を得ている |
1990/5 | 1990年5月、VAQ-209はワシントン海軍航空施設 NAF Washingtonに移動し、EA-6Bプラウラーへの移行を開始した。これはCVWR-20の電子攻撃能力を向上させ、またホイッドビー・アイランド海軍航空基地 NAS Whidbey Island以外での米海軍EA-6Bの最初の“母港化”を意味した |
1995 | 1995年、飛行隊はボスニア上空での戦闘作戦に派遣され、“デナイ・フライト作戦 Operation Deny Flight”と“デリバレート・フォース作戦 Operation Deliberate Force”に参加した。1995年3月22日から9月22日まで、2機の分遣隊が第8空母航空団 Carrier Air Wing Eightの一員として原子力汎用航空母艦セオドア・ルーズヴェルト(CVN-71)に配備された |
1998 | 1998年、VAQ-209は3機のEA-6Bとともにトルコのインシリク空軍基地 Incirlik Air Baseに展開し、“ノーザン・ウォッチ作戦
Operation Northern Watch”で戦闘活動を行った。この作戦中、VAQ-209はインシリクで最初の海軍予備飛行隊であり、AGM-88
HARMを持ち込んだ最初のEA-6B飛行隊であり、作戦に特化したプラウラーのHARMと妨害戦術を開発した最初の飛行隊であり、攻撃パッケージの全体的な任務指揮官を務めた最初の飛行隊であった。飛行隊は100%の任務カヴァー率と96%の出撃完了率を維持した (↑AGM-88 HARM) |
1999 | 1999年、VAQ-209は連合軍作戦(Operation Allied Force: OAF)のために96時間の派遣準備命令を受けた。2機でアゾレス諸島のラジェス・フィールド Lajes Fieldを経由し、4月17日にイタリアのアヴィアーノ基地 Aviano Air Baseに展開した。VAQ-209はVAQ-209、VAQ-138、VAQ-140のEA-6Bの単独整備支援を行い、ラジェスまで同行して4月20日まで駐機し、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地のプラウラーの後続機の移動を支援した。VAQ-209は1999年4月17日に戦闘行動に入り、1999年6月21日に敵対行為が終了するまで継続した。作戦期間中、同飛行隊は150回の戦闘出撃と550時間以上の戦闘飛行をこなし、98%の出撃完了率と負傷者ゼロを達成した。飛行隊は1999年6月25日に本国に向けて出発し、ミルデンホール英空軍基地 RAF Mildenhall、ケフラヴィーク海軍航空基地 NAS Keflavik、ソンドレストロム空軍基地 Sondrestrom Air Base(グリーンランド)、グース・ベイ・カナダ軍基地 CFB Goose Bay、ブランズウィック海軍航空基地 NAS Brunswickを経由し、27日にワシントン海軍航空施設に到着した |
2000/3 | 2000年3月、飛行隊はふたたび“ノーザン・ウォッチ作戦 Operation Northern Watch”を支援するため、4機でふたたびインシリクに展開した。トルコ滞在中、VAQ-209の搭乗員は75回の戦闘出撃と250時間以上の無事故飛行を行い、2000年5月初旬にワシントン海軍航空施設に帰還した。2000年中、VAQ-209は23年間、24,000時間の無事故飛行を達成した |
2001 | 2001年初頭、飛行隊はサウジ・アラビア王国のプリンス・スルタン空軍基地(Prince Sultan Air Base: PSAB)に“サザン・ウォッチ作戦”(Operation Southern Watch: OSW)のために展開した。これはその作戦地域に予備EA-6B飛行隊が展開した最初のものであった。VAQ-209はPSABへの45日間の派遣を完了し、その間に59回の戦闘出撃と191時間の飛行を行い、出撃完了率は100%であった |
2002/8 | 2002年8月、VAQ-209は“ノーザン・ウォッチ作戦”のためにインシリクに3度目の派遣を行った。このときVAQ-209は88回の戦闘出撃と300時間以上の飛行時間をこなし、10月に帰国した。飛行隊は1,539.4飛行時間という暦年飛行記録を打ち立てた |
2005 | 同飛行隊は2005年4月から6月までPACOM戦域に展開した。日本から帰国後すぐに、飛行隊はふたたびイラク戦争に派遣された。2006年6月、VAQ-209はイラクのアルアサド空軍基地 Al-Asad Airbaseに配備された。そこで飛行隊は模範的な記録を継続し、300回以上の戦闘出撃、合計1,500時間以上の飛行を行った。それから2年も経たないうちに、VAQ-209は今度はアフガニスタン上空で戦闘に復帰した。同飛行隊は2008年1月から3月までと2009年3月から5月まで、“不朽の自由作戦 Operation Enduring Freedom”のために展開した。バグラム基地 Bagram Air Baseを拠点に活動する同飛行隊は、2,000時間を超える戦闘時間を実行し、地上の米軍とISAF軍を支援した。その模範的な戦闘パフォーマンスにより、同飛行隊はCNAFRの年間最優秀飛行隊として認められた。VAQ-209はアフガニスタンでの85日間の展開の後、2011年11月4日にワシントンのアンドリュース統合基地 Joint Base Andrewsに帰還した。展開中、飛行隊は100%の任務完了率で193回の戦闘出撃を行い、769時間の敵に対する電子戦闘制圧を行う一方、VAQ-209整備部門は99.51%の戦闘出撃完了率を達成した。同飛行隊はまた、226以上の共同戦術航空支援要請(joint tactical air support request: JTASR)を処理した |
2013 | 2013年5月、VAQ-209のフライト・クルーは由緒あるEA-6Bプラウラーで最後のフライトを行い、海軍の電子攻撃の本拠地であるワシントン州ホイッドビー・アイランド海軍航空基地へ“母港”を移し始めた。その過程で、“スター・ウォリアーズ”は全国各地に人員と機材を移動させ、100名近い水兵を両海岸に派遣して一時的な訓練任務に就かせ、新しい航空機の操縦と整備を学ぶために、搭乗員と整備要員を1年間の移行シラバスに従わせた。VAQ-209は、アンドリュースAFB Andrews AFB、オシアナ海軍航空基地 NAS Oceana、ポイント・マグー海軍航空基地 NAS Point Mugu、ニュー・オーリンズ海軍航空・予備役合同基地 NAS JRB New Orleans、キー・ウェスト海軍航空基地 NAS Key West、ファロン海軍航空基地 NAS Fallon、アイエルソン空軍基地 Eielson AFB、ミラマー海兵航空基地 MCAS Miramar、ネリス空軍基地 Nellis AFBで訓練を完了し、多くの分遣を完了した |
2014/6 | 2014年6月、VAQ-209は正式にEA-18Gグラウラー飛行隊として立ち上がり、“Safe-For-Flight”認証を取得し、航空機を受け入れ、飛行運用を開始した |
2016/1 | 2016年1月、1年半の訓練と点検を経て、“スター・ウォリアーズ”は初の運用型グラウラー配備を行った。VAQ-209は太平洋軍司令部 Pacific Commandの要求を満たし、現役飛行隊が予定通り帰国することを可能にした。配備はグアムで始まり、同飛行隊は米空軍部隊とのAGM-88高速対放射線ミサイル(High-speed Anti-Radiation Missile: HARM)実弾演習に参加し、空中電子攻撃技術を磨き、太平洋戦域で活動する米軍と連合空軍の相互運用性を高めるための合同演習である“コープ・ノース演習 Exercise Cope North”に参加した。2月、飛行隊はグアムの浜辺を離れ、北日本の三沢基地に向かった。三沢滞在中、“スター・ウォリアーズ”は米空軍第35戦闘航空団 35th Fighter Wingおよび海軍第5空母航空団(Carrier Air Wing 5: CVW-5)と統合し、グアムで始まった共同作業をさらに進めた。3月には大韓民国(韓国)の烏山(オサン)空軍基地に分遣し、米空軍や海軍の部隊とともに、韓国の空軍や海軍の部隊と海上対特殊作戦部隊の演習に参加した。VAQ-209は朝鮮半島での実戦的な飛行状況に触れることに加え、西太平洋をパトロール中の原子力汎用航空母艦ジョン C. ステニス John C. Stennis(CVN-74)空母打撃群 Carrier Strike Groupおよびその乗機である第5空母航空団(Carrier Air Wing 9: CVW-9)と計画を練り、統合することができた。飛行隊は4月上旬に家族のもとへ無事帰還し、ほとんどの選抜予備役が民間人としてのキャリアをスタートさせた |
2020 | 2020年現在、VAQ-209は本拠地のワシントン州ホイッドビー・アイランド海軍航空基地にとどまっている。ワシントン州とオレゴン州周辺での訓練と定期飛行を続けている |
↑NAVAL AIR STATION POINT MUGU, Calif. (Sept. 19, 2023) - An EA-18G Growler assigned to the "Star Warriors" of Navy Electronic Attack Squadron (VAQ) 209 conducts an AGM-88 High Speed Anti-Radiation Missile (HARM) shoot exercise, operating out of Naval Air Station Point Mugu, Calif., Sept. 19, 2023. VAQ-209 is the U.S. military's only reserve component EA-18G squadron. (U.S. Navy photo by Cmdr. Cameron Dekker)
↑NAVAL AIR STATION POINT MUGU, Calif. (Sept. 19, 2023) - Two EA-18G Growlers assigned to the "Star Warriors" of Electronic Attack Squadron (VAQ) 209 conducts an AGM-88 High Speed Anti-Radiation Missile (HARM) shoot exercise, operating out of Naval Air Station Point Mugu, Calif., Sept. 19, 2023. VAQ-209 is the U.S. military's only reserve component EA-18G squadron. (U.S. Navy photo by Cmdr. Cameron Dekker)
Update 23/12/09