海兵軽攻撃ヘリコプター飛行隊 Marine Light Attack Helicopter Squadron
アイコン | 意味 |
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません | |
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです | |
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です | |
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です | |
インターネットやTVゲームに登場する事柄です | |
不可解な事故&事件およびUFOなど超常現象に遭遇した事柄です |
- ※MCAAFは海兵航空補助施設(Marine Corps Auxiliary Air Facility)の略。NASは海軍航空基地(Naval Air Station)の略。NAASは海軍航空補助基地(Naval Auxiliary Air Station)の略。NSは海軍基地(Naval Station)の略(ABC順)
- ※第269海兵軽攻撃ヘリコプター飛行隊(HMLA-269)は、AH-1Zヴァイパー攻撃ヘリコプターとUH-1Yヴェノム汎用ヘリコプターで構成されたアメリカ海兵隊のヘリコプター飛行隊である。“ガンランナーズ The Gunrunners”としても知られ、ノース・カロライナ州ニュー・リヴァー海兵航空基地 MCAS New Riverを拠点とし、第29海兵航空群(Marine Aircraft Group 29: MAG-29)と第2海兵航空団(2nd Marine Aircraft Wing: 2nd MAW)の指揮下にあった。2022年12月9日閉隊。HMLA-269の任務は、遠征、合同、または複合作戦中に、昼夜を問わず、全天候下で、攻撃的航空支援、ユーティリティ支援、武装護衛、および空挺支援兵器の調整を提供することにより、海兵航空地上任務部隊司令官 Marine Air-Ground Task Force commanderを支援することである
↑Image courtesy of en.wikipedia.org.
所在地 | 駐留日 |
MCAS New River | 1972/2/22 |
日付 | 主な出来事 |
1971/2 | HMA-269は1971年2月22日にノース・カロライナ州ニュー・リヴァー海兵航空基地 MCAS New Riverで編成され、1971年7月1日に海兵隊初の指定攻撃ヘリコプター飛行隊として活動を開始した。AH-1Jシー・コブラを装備したHMA-269の任務は、艦船から陸上への移動中およびそののちの陸上での作戦中、空中および地上での護衛活動中に近接射撃支援を提供することであった |
1977/12 | 1977年12月、HMA-269は最初のAH-1T(TOW)コブラを引き渡した |
1979初め | 同飛行隊は1979年初め、空中プラットフォームからTOW対戦車ミサイルを発射した最初の海兵隊飛行隊となり、攻撃ヘリコプター航空の新時代を開いた |
1980年代初め | 1980年代初め、UH-1Nが飛行隊に加わったことで、HMA-269はHMLA-269となり、主要任務を汎用ヘリコプターの支援にまで拡大した。AH-1T(TOW)の生物化学防護服 biochemical protective suitsの最初の飛行試験、“高速ロープ挿入 fast rope insertion”装置の最初の飛行試験、TOWミサイル交戦砲とミサイル・レーダーの最初の改良などである。さらに、飛行隊は航空緊急事態訓練で第2海兵航空団(2nd Marine Aircraft Wing: 2nd MAW)の資産の最初の実際の移動に参加した |
1986 | 1986年、“ガンランナーズ The Gunrunners”はプエルト・リコ連邦のヴィエケス島 Island of Vieques上空でサイドワインダー空対空ミサイルを標的ドローンに向けて発射し、またもや初の快挙を成し遂げた。これらの功績により、同飛行隊は功労部隊表彰 Meritorious Unit Commendationを受け、1986年の年間最優秀海兵隊ヘリコプター飛行隊に選ばれた。この時期、飛行隊を分遣隊に分割するのが一般的だった。クリストファー
B. ストゥープス中佐 LtCol. Christopher B. Stoopsが指揮した1988年には、飛行隊がペルシャ湾に派遣されると同時に、ノース・カロライナとカリブ海で3つの分遣隊を運用したこともあった (↑AIM-9サイドワインダー) |
1990 | 1990年、“ガンランナーズ”は12機のAH-1W、3機のAH-1T、6機のUH-1Nとともに南西アジアに展開した。これらの部隊は“砂漠の盾作戦 Operation Desert Shield”の間、第4海兵遠征旅団(4th Marine Expeditionary Brigade: 4th MEB)の主要な演習に参加した。“砂漠の嵐作戦 Operation Desert Storm”の間、飛行隊は重要なオンコール近接射撃支援 on-call close-in fire support、掃海機の護衛、水上戦闘航空パトロール、航空迎撃作戦を実施した。一方、“ガンランナー・ヒューイ Gunrunner Hueys”はフェイラカ島 Faylaka Islandへの空襲で重要な役割を果たし、NVGによる低照度条件下で2.75インチ・ロケット弾75発以上をイラクの要塞陣地に発射した |
湾岸戦争ののち、“ガンランナーズ”はユーゴスラヴィア、ソマリア、中東などの地域でLF6Fの派遣要件を支援し続けた。同飛行隊はまた、ノルウェーやプエルト・リコでの演習を含む、米国本土(continental United States: CONUS)と海外の両方で、数多くの第2海兵航空団と大西洋海兵隊の演習を支援した。1994年、“ガンランナーズ”は、ハイチでの“民主主義擁護作戦 Operation Uphold Democracy”を支援する特別目的MAGTF-CARIBのために、HMM-264に急遽分遣隊を提供する任務を与えられた。その1年後の1995年6月6日、HMM-263と第24海兵遠征隊(24th Marine Expeditionary Unit: 24th MEU)に配属された2機の“ガンランナー・コブラ Gunrunner cobras”は、強襲揚陸艦(多目的)キアサージ Kearsarge(LHD-3)からの2機のCH-53Eを護衛し、スコット・オグレディ空軍大尉 Air Force Captain Scott O'Gradyの救出に成功した。この派遣期間中、HMLA-269はまた、すべてのコブラに新しい夜間照準システム Night Targeting Systemを配備した最初の飛行隊となり、前方展開部隊の戦闘適合性を効果的に高めた。HMLA年間最優秀飛行隊 HMLA Squadron of the Yearに選ばれたことは、その年の飛行隊の努力に報いるものであった。同飛行隊はまた、リベリアでの“アシュアード・レスポンス作戦 Operation Assured Response”を支援するLF6Fの分遣隊を支援した。1997年には、HMM-365のHMLA分遣隊がアルバニアでの“シルヴァー・ウェイク作戦 Operation Silver Wake”とコンゴ民主共和国での“ガーディアン奪還作戦 Operation Guardian Retrieval”を支援した。攻撃ヘリ航空における標準を設定するために苦労して獲得した評判が認められ、“ガンランナーズ”は1998年に海兵隊航空協会 Marine Corps Aviation Associationから年間最優秀海兵隊軽攻撃ヘリ飛行隊 Marine Light Attack Helicopter Squadron of the Yearに指定された | |
2001/9 | 2001年9月11日の同時多発テロののち、第26海兵遠征隊(SOC)(26th Marine Expeditionary Unit (SOC): 26th MEU (SOC))のHMM-365 (Rein)に所属する“ガンランナーズ”は、アフガニスタンの前方作戦基地ライノ Operating Bases Rhinoとカンダハル Kandaharから“不朽の自由作戦 Operation Enduring Freedom”を支援する戦闘任務に就いた。2002年、第24海兵遠征隊(SOC)(24th Marine Expeditionary Unit (SOC): 24th MEU (SOC))のHMM-263 (Rein)に所属する“ガンランナーズ”は、コソヴォ、アフリカの角、“不朽の自由作戦”で飛行した |
2003/1 | 2003年1月、“ガンランナーズ”は“イラクの自由作戦 Operation Iraqi Freedom”を支援する飛行隊として派遣された。HMLA-269は55日間で3,000時間近く飛行し、敵の行動や災難による人員損失もなく、24時間作戦を維持した |
2005/1 | 2005年1月、“ガンランナーズ”はOIF04-06を支援するため、ふたたびイラクに派遣された。この展開中、“ガンランナーズ”は5,951時間以上飛行し、3,994回出撃した |
2006/7 | 同飛行隊は2006年7月1日、イラク西部のアル・アサド空軍基地 Al Asad airbaseで35周年記念式典を行った。同飛行隊は2003年以来6回のイラク派遣を完了し、2010年と2013年には年間最優秀海兵隊軽攻撃ヘリコプター飛行隊 Marine Light Attack Helicopter Squadron of Yearに指定された |
2022/12 | 2022年12月9日閉隊。海兵隊は、Force Design 2030の下で2022年12月に閉隊したHMLA-269を、2024年7月に再編成する予定 |
2024/7 | 2024年7月1日に再編 |
↑HMLA-269 Cobra escorts a MEDEVAC flight near Al Qaim, Iraq on June 17, 2005 during Operation Spear. Image courtesy of en.wikipedia.org.
Update 24/07/11