日付 |
主な出来事 |
1971/4 |
第6戦闘支援ヘリコプター飛行隊(Helicopter Combat Support Squadron SIX: HC-6)の第53分遣隊 Detachment
53から編成された第12掃海ヘリコプター飛行隊(Helicopter Mine Countermeasures Squadron TWELVE:
HM-12)は、1971年4月1日にヴァージニア州ノーフォーク海軍航空基地 NAS Norfolk内に設立された。HM-12はその種の最初の飛行隊として、作戦部隊としても即応訓練飛行隊としてもユニークな機能を果たした |
1972/10 |
設立後、HM-12は世界中でいくつかの戦時作戦に参加した。1972年10月、フロリダ州パナマ・シティ沖にハイフォン海峡沖を模擬した機雷原が設置された。海軍沿岸システム研究所(Naval
Coastal Systems Laboratory: NCSL)とともに、HM-12の分遣隊は海雷に対抗するための戦術、技術、手順、装備の開発を開始した。1972年11月、13機のHM-12ヘリコプターと約450名の要員が“エンドスウィープ作戦
Operation ENDSWEEP”を支援するために展開した。北ヴェトナムの領海、港湾、水路から機雷を除去する任務を負ったHM-12機雷除去作戦は、北ヴェトナムとの和平交渉で重要な役割を果たすとともに、海軍航空史上初の実弾機雷爆発を記録した |
1974 |
1974年から1975年にかけて、HM-12は“ニムバス・スター作戦 Operation NIMBUS STAR”と“ニムバス・ストリーム作戦
Operation NIMBUS STREAM”を支援するため、スエズ運河とアラブ首長国連邦の沿岸水域で機雷除去活動を行った。“ニムバス・ストリーム作戦”の成功ののち、HM-12分遣隊TWOはシシリー島のシゴネラ海軍航空施設
NAF Sigonellaに配備され、米第6艦隊 U.S. Sixth Fleetを支援するため垂直配備(vertical onboard delivery:
VOD)作戦を実施した。 |
1978/5 |
1978年5月、機雷対策ユニット・アルファ Mine Countermeasures Unit ALPHAとHM-12第1分遣隊 Detachment
ONEはHM-14に再指定された。1978年10月、機雷対策ユニット・ブラヴォー Mine Countermeasures Unit BRAVOとHM-12第2分遣隊
Detachment TWOはHM-16に再指定された。HM-12はAMCMコミュニティのための正式な艦隊代替訓練 fleet replacement
trainingを維持し、CNO艦隊即応航空整備要員(CNO Fleet Readiness Aviation Maintenance Personnel:
FRAMP)訓練コースと艦隊代替パイロット(Fleet Replacement Pilot: FRP)および航空機乗組員(Fleet Replacement
Aircrew: FRAC)訓練コースを提供した |
1983 |
海軍初のCH-53Eスーパー・スタリオンを引き渡したのち、HM-12はVOD作戦により深く関わるようになり、世界中の空母戦闘群 carrier battle group支援を担当した。1983年から1987年まで、HM-12“Hawlin
Hogs”は東海岸とカリブ海全域の部隊に艦隊後方支援を提供した |
1987/5 |
HM-12は1987年5月28日に最初のMH-53Eシー・ドラゴンを引き渡した。シー・ドラゴンは海軍の機雷対策兵器に加わった強力なものだった。MH-53Eはその前身機よりも技術的に優れており、AMCMコミュニティにとって飛躍的な進歩を意味した |
1994/9 |
1994年9月30日に艦隊代替飛行隊として閉隊される前に、HM-12は23年以上の無事故を達成し、768名のパイロット、1200名の搭乗員、11,900名の整備員の資格を得ながら、75,000時間以上の無事故飛行を記録した。AMCM兵器システム訓練学校(AMCM
Weapon Systems Training School: AWSTS)は、HMT 302、そしてのちのHM-14と提携し、1994年から2015年まで艦隊代替訓練を担当した |
2015/10 |
2015年10月1日、HM-12は海軍で最も新しく、最も優れたヘリコプター飛行隊として再出発し、今後何年にもわたってその遺産を引き継ぐという明確な名誉を得た |
2024/11 |
MH-53Eシー・ドラゴンの操縦資格を得た最後の米海軍パイロットが、ノーフォークのHM-12に配属され、訓練の最終段階を終えている。米海軍のニュース・リリースによると、ジャック・グリフィン大尉 Lt. Jack Griffinとケヴン・ハンフリーズ大尉 Lt. Keven Humphreysは、名機MH-53Eシー・ドラゴンを操縦するパイロットの資格を取得し、同機の42年の歴史に幕を閉じることになる |