洋上展開弾道ミサイル迎撃システム艦
- ※SABMISはSea-Based Anti-Ballistic Missile System (SABMIS)の略で、艦種記号ではない。本艦は特別に補助艦籍で掲載した
- ※近年、海軍はイージス艦や次期艦載用SPY-6によるBMDへの姿勢を強めていて、テストの大部分は迎撃に成功しているが、有事にシステムとして機能するかどうかは疑問が残る。しかし興味深いのは、海上BMDは新しい概念ではなく、その起源は1960年代にまで遡るという事である。BMDは新しい概念ではなく、実際、その起源は1960年代まで遡れる。冷戦が20世紀の後半まで続くにつれて、ソヴィエトのミサイル備蓄はどんどん増えていった。そして、第三次大戦が勃発して彼らがアメリカの都市を襲うのを止める方法は無い。もちろん、これは懸念の必要性であり、陸軍は最初のBMDの概念、特にナイキX Nike-X、センチネル Sentinel、及びセーフガード Safeguardプログラムの研究を開始した。これらのプログラムにはそれぞれ独自の欠点があり、最終的には全てキャンセルされたが別の方法があった。センチネル及びナイキXプログラムが無に帰した場合(または単なる補足として)、海軍は海上弾道ミサイル迎撃システム(SABMIS)というタイトルのBMDプログラムの独自の研究を開始。1967年に、3社(ヒューズ社 Hughes、ロッキード社 Lockheed、ニューポート・ニューズ社 Newport News)が世界初のBMD船を開発するための$3,000,000ドルの契約を獲得した事から作業が開始された。作業が停止される前に、2つのヴァージョン(原子力と蒸気推進の2種類)が開発。アイデアは、レーダー、防火設備、ミサイルを単一の船体に搭載する事だった。船は完全な核攻撃に対して防衛する事は出来ないが“偶発的な”発射(それが意味するものは何でも)から防衛することが出来た。船は、単独で運用するのではなく、出来れば全ての原子力艦戦闘群で運用する。中国も核の脅威と見なされており、それもSABMISの背後にある推進要因の一部であったことに注目するのは興味深い事である
↑Image courtesy of Shipbucket.
Update 22/12/31