陸軍輸送船

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません
戦果や功績、各機関に寄贈された場合の意味です。戦争などで沈没し、何十年後に発見された場合もこのアイコンです
映画やTVドラマ、ドキュメンタリーに使用された場合の意味です
参考文献、小説や書籍に登場する事柄です
インターネットやTVゲームに登場する事柄です
UFOなど超常現象に遭遇した事柄です
※United States Army Transport(合衆国陸軍輸送船)の略
全長:28.04m 幅:4.57m 吃水:1.82m 主缶:スコッチ缶1基 主機/軸数:2軸 速力:8.68kt 兵装:Vickers Maxim 37mm機関砲1基 乗員:(兵員80名を塔載)

↑U.S. Army steamer LANAO. Caption: On the Marine Railway at Marahui, Mindanao, Philippines, during the early 1900s era. Description: Courtesy of Paul Silverstone, 1982. Catalog #: NH 93864. Copyright Owner: Naval History and Heritage Command.
※フィリピン南部のイスラム教徒の反乱の歴史は、最初はスペイン人、次にアメリカ人、日本人、そして最後にフィリピン共和国に対するもので、4世紀にもわたっており、海軍の観点からも注目すべきエピソードが豊富にある。1890年代ミンダナオ島で発生した動乱の中で、スペイン軍はラナオ湖 Lake Lanao周辺に戦力を集中させなければならなかったが、ラナオ湖は4つの川が流れていて、上陸作戦に便利な岸を持っていたので、単に作戦ルートとして使われることを望んでいた。当初、いくつかの即席砲艦が使用されていたが、1894年にフィリピンでスペイン海軍のチーフ・エンジニアであったマヌエル・ロドリゲス Manuel Rodriguezによって、現地の状況に合わせて最適化されたカスタムメイドの船の設計が行われた。これらの船は長さ25m位で、比較的平底の船体の中央部には軽装甲のシタデルと突撃歩兵分遣隊用のガンポートがあるのが特徴。このような2隻の船、ジェネラル・ブランコ General Blancoとラナオが香港で建造され、1895年にミンダナオ島に分解されて納入。これらに続いて、1896年により小型でシンプルなアルモンテ Almonteとコルクエラ Corcueraが建造。理論的には4隻の武装船はノルデンフェルト Nordenfelt砲1門と機関銃3門で構成されていたが、実際の武装は“その時の武器庫にあるものであれば何でも良い”というものだった。1890年代後半に、これら4隻の砲艦といくつかの小さなボートとローンチ(および歩兵の支援部隊)で構成されたスペインの戦闘集団が、反乱軍から湖の海岸を効果的にクリアしたが、米西戦争の結果彼らの運命は決まり、1899年に乗員によって破壊された。いくつかのウェブサイトにはもっと小さくて単純な砲艦の写真が掲載されているが、実際にはアルモンテかコルクエラのどちらかであり、ラナオという言葉は元々、問題の船の特定の名前としてではなく、“ラナオ地域のある砲艦”の様に属性的に使われていたのだと思われる

↑Image courtesy of Shipbucket.
艦名 NAME 建造所 就役日 退役日 除籍日 備考
ラナオ Lanao 香港 ◎1895 建造(123
◎1898 ミンダナオ島ラナオ湖にてアメリカ軍に拿捕されるのを防ぐため沈没処分
◎1905 アメリカが引き揚げ拿捕
◎のちに陸軍に編入


Update 23/07/22